プロットハウンド PLOTT HOUND:近現代 アメリカ合衆国

画像1 AKC認定のクーンハウンドの中でもユニークなプロットハウンドは、1750年ヨハネス・プロットというドイツ人の少年が米国へ移住する際に持ち込んだ5頭のイノシシ狩の猟犬ハノーバーハウンドの子孫だ。 犬種名は、この少年の名にちなんでいる。大型肉食獣やクマが頻繁に出没するノースカロライナの田舎で暮らし始めたヨハネスにとって、この犬はなくてはならない存在だった。ヨハネスとその子孫は、ハウンド犬の繁殖を行ない、クマ狩のために地元民が買い求めたという。 こうしてこの犬種の基礎がつくられた。
画像2 プロット家の犬たちは、おおむね純潔が保たれたが、 遺伝子プールの拡大を目的に、他系統との交配も行われている。レパード・スポッテッド・ベアドッグの血を入れることでより完成度の高い狩猟犬となっていったという。この犬は、獲物を木の上に追い詰め、その下で吠え続けるという独特のスタイルで狩猟を行なう。 すこぶる敏捷で、走れば爆発的な加速力があり筋肉の塊が躍動しているという印象を受ける。
画像3 「プロットハウンド」という犬種名が付与されたのは1946年のことである。最初はUKC(United Kennel Club)から犬種として認定された。恐れ知らずで驚異的な粘り強さを発揮するプロットハウンドは、今のところFCIには公認されていないが、米国内では猟犬として高い評価を得ているという。 良い伴侶犬になる資質を持っているが、 家庭犬として飼われている犬は稀で、 米国外ではほとんど見かけることはない。

いいなと思ったら応援しよう!

2本足の犬
物心両面の応援は、いつでも歓迎しています。 皆様からのチップは、より良い作品づくりのために自由に使わせていただきます。

この記事が参加している募集