スキッパーキ SCHIPPERKE:近世以前 ベルギー 7 2本足の犬 2024年11月19日 10:09 14世紀、 黒死病(ペスト)とネズミのつながりが判明する前、ヨーロッパ人の半数を恐ろしい死に至らしめたペストは、 ヨーロッパの人々の”rat dog”への長年の執着をもたらした。17世紀からその存在が確認されているスキッパーキは 、低地諸国の運河で、”船上駆除業者”として活躍し、ブリュッセルやアントワープの艀(はしけ)や店舗の番犬にもなった。英語圏の国々では、Schipperkeの名前は「小さな船乗り」を意味すると考えられてきたが、当時は「艀犬」と同じくらい牧羊犬だった(当時ははるかに大きかった)。 確かに、フランドル地方の方言では、Schipperは羊飼いを意味し、Schipperke(正確な発音はSHEEP-er-ker)は「小さな羊飼い」と訳すことができる。一般にスキッパーキの祖先は、ベルジアン・シェパードと共通の祖先で「ルーベルナール」と呼ばれた古い牧羊犬と考えられているが、近年のDNA解析によってスピッツファミリーと密接な関係にあることが示唆され、ポメラニアンに近いことがわかっている。この小さな黒い犬は活動的で機敏である。好奇心が旺盛で、いたずら好きな一面を持つといわれることもある。 第二次世界大戦中、スキッパーキの履歴書に”war dog”の項目が追加された。ベルギーのレジスタンスは、隠れ家とのメッセージのやりとりにこの犬の助力を得た。ナチスはそれに気付かなかったという。 いいなと思ったら応援しよう! 物心両面の応援は、いつでも歓迎しています。 皆様からのチップは、より良い作品づくりのために自由に使わせていただきます。 チップで応援する この記事が参加している募集 #スキしてみて 585,227件 #スキしてみて #犬 #ベルギー #レジスタンス #犬写真 #スキッパーキ #堀明フォトオフィス #ベルジアンシェパード 7