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ライカに出逢った日のこと…と文フリ大阪の宣伝

 こちらへ行ってまいりました。

https://miohashimoto.com/exhibition/2492/

 三重県北部の古い民家にアトリエを構え、動物たちのそのままの姿形を木彫りにする。材料は、クスノキ。
 実際にこの世界に生きている、または生きていた子をモデルにし、その子にもう一度出逢えるような彫刻を目指している。

https://miohashimoto.com はしもとみおホームページ より


 はしもとみおさんのことを知ったのは数年前、X(旧twitter)だったと思います。一度、本物を見たいと思っていましたが、ついに願いが叶いました。
 しかも写真撮影OK、一部は触ってもOK。
 ほんの一部ですがご紹介を。猫さんも、イグアナも、海の生き物もたくさんいたのですけれど、ここはお犬ということで。
 ちなみに、ヘッダ画像で座っているのは、会場にあったガチャで買ったホッキョクオオカミ、です。わたくし、お犬のフィギュアはお求めいたしませんの、だってうちのお犬がぶっちぎりですからね。

ミニチュアお犬の大集合


黒柴の月くんは、はしもとみおさんの愛犬。こちらは初代かな。
二代目はよく、アトリエの中でしれっと彫刻に混じっている写真を見ます。


あしあとマークは、触っていいよのしるし。わさおをワシャワシャ。


クドリャフカ(ライカ)

 毎日、読書と、30分ほどの軽いスケッチをされるそうです。そのあと彫刻。自然光のもとでしか彫らないので、夏は長く、冬は短くなるのだとか。
 これで完成、というのはどこでわかるのですか、というインタビューに、「これ以上彫ったら、この子から血が出る」と答えられていて、息を呑みました。

 推敲はここまで、という点が、わたしにはまだ良くわかっていない。書ききれていない不安のようなものは常にあります。地面をもう一層掘ったら、姿が見えるのではないかと思うけれど、固くて手が届かない。妙な技巧はよろしくない、やたらこねくり回したり、焦点の合わない言葉を無理に使おうとしたり、そういうことはやめよう。でもついやっているから、削り落とそうとすると、何も残らなかったりしてね。

 小説を書くようになってから、アマ・プロ関係なく創作に触れるとき、作り手の視点が入ってしまうようになりました。純粋に楽しむことは、もうできないのかもしれません。とは言え、それを残念だと思うわけではありません。一年前、十年前、二十歳の頃、小さな子供の頃、それぞれ作品に対する感じ方が違います。同じように、小説を書くというイベントが自分の人生の中に入り込んだことで、変化が起こった、それだけのことです。

 ライカの前で釘付け。
 自分の掌編で、ライカのことを考えたことがあったものですから。似ているとか、似ていないとか、目にみえる次元の話ではなくて、ライカをライカとして形作る「つぶ」がそこにあると思ったのです。とても不遜な考え方ではありますけれど、わたしが伸ばした指先に、はしもとみおさんの指が、とん、と触れたような気がして。

 


 ここからは宣伝です。
 こちらはこの秋発売の「ウミネコ童話集(二)」に、mocmocさんのすばらしい挿絵と共に収載されております。
 
 もう一つお知らせがありまして、「ウミネコmini文庫」より「神々の甘噛み」を発刊していただく運びとなりました。noteで発表したものに加筆修正して、さらに書き下ろし二編が入り、神噛みワールドパワーアップしております。

 どちらも文学フリマ大阪12でお目みえいたしますので、どうぞよろしくお願い致します。

 文学フリマ大阪12 
 於 OMMビル 2F 大阪市中央区大手前1-7-31
 2024年9月8日(日)
 12:00〜17:00
 ウミネコ制作委員会 か-25
 (つるるとき子書店さんのお隣)

動画は鋭意製作中!

 dekoさんと二人で、お待ちしております!

 


お気持ちありがとうございます。お犬に無添加のオヤツを買ってやります。