ライカに出逢った日のこと…と文フリ大阪の宣伝
こちらへ行ってまいりました。
はしもとみおさんのことを知ったのは数年前、X(旧twitter)だったと思います。一度、本物を見たいと思っていましたが、ついに願いが叶いました。
しかも写真撮影OK、一部は触ってもOK。
ほんの一部ですがご紹介を。猫さんも、イグアナも、海の生き物もたくさんいたのですけれど、ここはお犬ということで。
ちなみに、ヘッダ画像で座っているのは、会場にあったガチャで買ったホッキョクオオカミ、です。わたくし、お犬のフィギュアはお求めいたしませんの、だってうちのお犬がぶっちぎりですからね。
毎日、読書と、30分ほどの軽いスケッチをされるそうです。そのあと彫刻。自然光のもとでしか彫らないので、夏は長く、冬は短くなるのだとか。
これで完成、というのはどこでわかるのですか、というインタビューに、「これ以上彫ったら、この子から血が出る」と答えられていて、息を呑みました。
推敲はここまで、という点が、わたしにはまだ良くわかっていない。書ききれていない不安のようなものは常にあります。地面をもう一層掘ったら、姿が見えるのではないかと思うけれど、固くて手が届かない。妙な技巧はよろしくない、やたらこねくり回したり、焦点の合わない言葉を無理に使おうとしたり、そういうことはやめよう。でもついやっているから、削り落とそうとすると、何も残らなかったりしてね。
小説を書くようになってから、アマ・プロ関係なく創作に触れるとき、作り手の視点が入ってしまうようになりました。純粋に楽しむことは、もうできないのかもしれません。とは言え、それを残念だと思うわけではありません。一年前、十年前、二十歳の頃、小さな子供の頃、それぞれ作品に対する感じ方が違います。同じように、小説を書くというイベントが自分の人生の中に入り込んだことで、変化が起こった、それだけのことです。
ライカの前で釘付け。
自分の掌編で、ライカのことを考えたことがあったものですから。似ているとか、似ていないとか、目にみえる次元の話ではなくて、ライカをライカとして形作る「つぶ」がそこにあると思ったのです。とても不遜な考え方ではありますけれど、わたしが伸ばした指先に、はしもとみおさんの指が、とん、と触れたような気がして。
ここからは宣伝です。
こちらはこの秋発売の「ウミネコ童話集(二)」に、mocmocさんのすばらしい挿絵と共に収載されております。
もう一つお知らせがありまして、「ウミネコmini文庫」より「神々の甘噛み」を発刊していただく運びとなりました。noteで発表したものに加筆修正して、さらに書き下ろし二編が入り、神噛みワールドパワーアップしております。
どちらも文学フリマ大阪12でお目みえいたしますので、どうぞよろしくお願い致します。
dekoさんと二人で、お待ちしております!