年始にあたって抱負とか…
2025年が明けました、おめでとうございます。
新年というと、今年の目標とか抱負などを聞かれたり言わされたりということがアチラコチラで見受けられます。
この時に言ったこと・聞いたことって、どのくらいの成果率があるのでしょうか?
感覚的には、政治家の公約くらいの成果率ではないでしょうか?
中にはしっかりと目標を定めて実行される人もいるとは思いますが、1月の半ばを過ぎた頃にはとっくに忘れてしまう人のほうが多いように思います。
私は常に夢も目標もなく生きているので、年始に目標や抱負を掲げることはほぼありません。
そういうことを言わされそうになっても、基本「無言実行」派なので言うことはありません。
「有言実行」は、言ったことを実行する。
「無言実行」は、言わなくても実行する。
です。
世の中的には「有言実行」派のほうが多いと考えられるかもしれませんが、それは"事前に言った"の証拠が残っているからなのでしょう。
それに対して「無言実行」は、事前に言うことはしないので証拠が残らないので誰もその始まりを知らないのです。
それと、なんとなく「有言実行」のほうがカッコイイ感じがしますよね。
言ったことを実際に実行できていると、第三者から見て"やれてる感・できてる感"を強く感じます。
しかし、言わずに実行してしまうのは、気が付いたときにはできてしまっているので、"やれてる感・できてる感"を第三者が感じられることはほとんどありません。
私の場合、「有言実行」は肌に合わないというのも理由になります。
言ったことができていない・期日がどんどん迫ってくるのがプレッシャーに感じ、ストレスを感じるようになるから。
同様に、〆切も苦手です。
迫られる感じが好きではないので、基本的には〆切よりも早めに終わらせてしまいます。
というよりも、〆切よりも早く終わるように、日々少しずつ進めておくという計画を立て、計画通りに進行または計画よりも多めに進めていくのが自分のスタイルです。
人によっては、〆切があることで一気にやれてしまう背水の陣型のスタイルが多いように感じます。
目標や抱負・夢といった到達目標は、設定したほうが達成できる人もいれば、設定しないほうがうまく進められる人もいます。
自分に合ったスタイルで取り組むのが大事だと思います。
設定の方法にもいろんなスタイルがあると思うので、自分に合ったスタイルを見つけることが大事ですね。
さて、改めて『抱負』という言葉に着目したいと思います。
なぜ「負けを抱く」なのでしょうか?
そこで調べてみると、どうやら「負け」ではないらしい。
意味的には「負う」ということのよう。
つまり、『抱負』というのは、「胸に抱き背負っていくもの」を意味するらしい。
更には、「負」という字は「勹(人)」+「貝」の二つから構成されて作られた字で、人が持つ宝という意味を有するとのこと。
スラムダンクで湘北に敗れた山王の監督が「「負けたことがある」というのが いつか 大きな財産になる」と言ったセリフが思い出されます。
では改めて、そういう観点で「抱負」を考えてみると、
あそび人として「楽しく生きる」という生き方をしているのは、常に「抱負」を持ち続けていると言える。
夢や目標といった到達点は持ちえないが、「抱負」は常に実行していることになる。
他人が理解できる形では何一つ存在することはないが、毎晩寝る時には「今日も楽しかった」と思って眠りにつく。
毎日「抱負」どおりに、10年以上生きている。
言うなれば、毎日「達成し続けている」ことになる。
これ以上の達成率はないだろう。
夢や目標を立てないのも、私の「抱負」を優先するが故となるのだろう。
特に登りたい山もたどり着きたい場所もないので、今歩いている道・足元にあるものを楽しむことが優先。
それが結果として、どこにたどり着くのかを楽しみにするという手法なのだ。
気が付いたらこんな所に来てしまった。なんてことがしょっちゅうある。
これは、狙っていないからこそ出会えた景色だ。
時に素敵だったり、時には危険な所だったりすることもあるが、たいていの場合なんとでもなる。
「将来は不安じゃないのか?」と聞かれることもある。
不安はほとんどない。
将来起こる出来事は、きっと将来の自分がなんとかするだろうから。
困難な出来事も、将来の自分がなんとでもするし、できるだろう。
そう自分を信じているし、何が起こるかわからないことをいくら想定したところで、想定外が起きたら何にもならない。
どうせ想定できないのであれば、何かが起きた時はその時の自分が対処するしかない。
今できることを今やる。
言うなれば、マクガバリズムだ。
必要は発明の母。
必要なのは、考えることをやめないことだ。
ムダなことを考えるのも、必要かどうかはわからない。
しかし、考えるという力だけは研磨されていく。
自分をブラッシュアップしていくには、常に実験していくしかない。
『あそび人』という生き方も、ただの実験。
今のところ、自分にとって良い成果が続いているので止める理由がない。
となると、今年の「抱負」も「楽しく生きる」が続いていきそうだ。