40代の健康雑学【命を守る自然な反応とは?】
【命を守る自然な反応とは?】
仕事や人間関係でストレスや怒りを感じると、
交感神経が優位になり、心拍数や血圧が上昇し、
体が「戦うか逃げるか」状態になるそうです。
どう言う事なのかわからないけど
理解できる様に紹介します。
◆「戦うか逃げるか」状態とは?
私たちの体は、危険を感じると、
瞬時にその状況に
対処するための準備を始めます。
この反応は
「闘争(戦う)か逃走(命を守る)」
どちらかを選ぶという
古代から人間が持っている
本能だそうです。
これは戦うか逃げるか
(Fight-or-Flight)反応
と呼ばれています。
「例」
想像してください。
道を歩いていたら
突然大きな犬が
吠えながら向かってきました。
こんなとき、私たちの本能は
戦うか、逃げるかの
判断をします。
◆「闘争か逃走」で
体に起こる変化とは?
私たちの体は次のような
変化をします:
1. 心拍数が上がる
理由
心臓が激しく鼓動して
血液を全身に素早く送ることで、
筋肉に必要な酸素や
エネルギーを急速に供給します。
これにより、体が
戦うか逃げる準備が整います。
2. 呼吸が速くなる
理由
体にもっと多くの
酸素を取り入れようとします。
酸素が体全体に
素早く運ばれることで、
エネルギーが増し、
体がより早く
動けるようになります。
3. 血圧が上がる
理由
血液が効率よく筋肉や
重要な器官に
送られるようになります。
これにより、身体が
闘争・逃走の準備します。
4. 筋肉が緊張する
理由
筋肉が瞬時に反応
できるように準備します。
これにより、闘争状態になります。
5. 消化器官の働きが低下する
理由
体は今すぐに
必要ではない機能を
一時的に停止させ、
エネルギーを戦うか
逃げるために集中させます。
なので、ストレスを感じると
食欲がなくなったり、
消化が悪くなったり
することがあるのです。
◆この反応が生まれた理由
この「闘争・逃走」反応は、
人類がまだ自然界で
生き延びるために
猛獣や他の危険から
身を守る必要があった
時代から続いているものです。
命の危険がある状況では、
この反応がとても役立ちました。
すぐに動き出せるように
体が準備されるので、
攻撃したり、逃げたり
するための力が増すのです。
◆現代の「戦うか逃げるか」反応
現代では、猛獣から
逃げるような状況は
ほとんどありませんが、
仕事のストレスや
人間関係のトラブルなどが
原因で、この反応が
起こることがあります。
たとえば、職場で
厳しい上司に叱られたときや、
家庭で口論が起こったとき、
体はそれを「危険」と認識し、
戦うか逃げるかの準備をします。
でも、これらの状況では
実際に戦う必要も
逃げる必要もないため、
この反応が長く続くと
体に負担がかかり、
心拍数が高いまま、
血圧が上がったままという
状態が続いてしまいます。
これが慢性的な
ストレスや健康問題に
つながることがあるのです。
◆まとめ
「闘争・逃走」本能は
体が危険に対処するため
備わっている自然な反応です。
心拍数を上げ、
筋肉を緊張させ、
体全体を闘争や
逃走の準備に導くものです。
現代では、この反応が
不要な場面もあり、
それがストレスや
健康問題の原因と
なるようです。
そこで、心身を落ち着かせる
方法、深呼吸やリラックス法を
取り入れることが重要なのです。