ノーマルを維持しながら行うS2000メンテナンス
方針
表題にもあるとおり、メンテナンス方針は「ノーマルプラスα」となります。ゴリゴリにサーキットを走る人向けの記事ではありません。
逆に言うとそういった「走り」に特化させる情報は多いけど、私のように「サーキットとか走らずに基本街乗りで、ノーマルをできる限り崩さずにメンテナンスしていきたい」という人向けの情報が少なかったので記事にしました。だいたい4年くらいかけておこなったメンテナンス記録です。
車体情報
購入した時の情報は以下の通りです。
S2000 AP2
走行距離:約8万キロ
修復歴:なし
メンテナンスノート:なし
外装パーツ:なし
こんな感じです。見た目も中身もほぼノーマル状態でした。
タイヤ交換
まず最初におこなったのはこれです。というのも、「ゴム部品」「樹脂部品」「液体関係」は優先的に交換しようという考えでした。その中で特に劣化が凄かったのがタイヤでした。溝はあったのですがひび割れも凄くてめちゃくちゃ古かったのでとりあえずタイヤ館に駆け込んで新品にしました。注意点としてテンパータイヤがある場合はそれも含めるようにしましょう。私は忘れてテンパータイヤだけ別日に買いました。
ヒューズ全交換
容量が少ないヒューズは交換されているかもしれませんが、100Aとか70Aのような大きいヒューズは下手したら新車の頃からそのままである可能性があるので、それらも含めて全部新品に交換しました。ホンダ純正で注文しても良いですが、PECの自動車ヒューズを買いました。世界トップクラスの自動車用ヒューズメーカーです。
このメーカー名で探すと価格が高いものが出てきますが、実はエーモンやメルテックから販売されているヒューズもPEC製ですのでここから買ってもOKです。私はエーモンを買いました。数と種類が多くて大変ですが、トータル5000円ほどで全交換できました。中には茶色に変色しているものもあったので交換する価値はあると思います。
エンジンフラッシング
ここで言うエンジンフラッシングとは即効性のものではなく遅効性のエンジンフラッシングです。最初のタイミングでBARDAHLのリングイーズプラスを放り込んで5000kmほど走ってフィルター込みで交換しました。
新しいオイルで走って、次交換する時にETFを使ってさらに綺麗にしました。リングイーズプラスだけでも綺麗になると思いますが、追い打ちでさらに放り込みました。
ETFはお好みで良いです。リングイーズプラス放り込んだ後の抜いたオイルがめちゃくちゃ汚れてたとか、交換履歴が全くない時とかオススメです。
これでエンジン内部も綺麗になったと思うので今後きちんとオイル交換をするという感じです。ホンダの純正指定はウルトラゴールドですがすでに廃盤っぽいので、BARDAHLのTECHNOS 5W-40を使っています。
最初の1回だけBARDAHLのB2を入れておきました。綺麗にしてこれでコーティングしておくといった感じで入れました。
ちなみにミッションオイルとデフオイルは純正です。デフオイルは社外でも良いそうですが、ミッションオイルは粘度が特殊すぎるので、街乗りであれば社外を入れてもあまり効果が実感できないとの事で純正を入れています。
ブレーキ
距離が伸びてくるとやはりブレーキは心配です。私の場合納車して最初の24ヶ月点検のタイミングで左フロントの引きずりが発生しました。以下メニューです。
キャリパーOH
ピストン、シール、ブレーキホース、フルード、パッド、パッドスプリング、リテーナー新品交換
ポイントは「パッドスプリング」と「リテーナー」です。リテーナーはそうでもなかったですが、パッドスプリングは新品と比べて弾力が違ったのでこのタイミングで交換しました。ホースもゴムなので劣化を考えこのタイミングで交換。
ちなみに街乗りであれば純正で十分です。ローターのスリットも街乗りに関してはメリットがなく、むしろパッドが削れてしまうので純正と同じフラットなタイプでOKとの事。
冷却水、リザーバータンク、ホース交換
これも最初の24ヶ月点検の時に行いました。水を交換するついでにリザーバータンクとホースも全部新品に変更しました。
特にリザーバータンクはエンジンルームの熱もあってか結構劣化が進んでいました。
ここから先は予算がかかるリフレッシュですので本気で直したい人向けです。後はメンテした時に聞いた部品の廃盤情報も記載しています。
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