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NieR:Automata Ver1.1a完結に添えて ~ポッド実は大ポカしてない!?~

NieR:Automata Ver1.1a完結おめでとう&ありがとうございます。


ネタバレは自己責任で。


ということでアニメNierが完結しましたね。
色々とアニメオリジナルの展開や描写、情報も出てきて考察が捗っていることと思います。

で、私はつい先程アニメを全話視聴し終わって衝撃とともに考察をしていたのですが、妄想が暴走してちょっとエラい考察ができてしまいそうなので、整理も兼ねてnoteを書いています。

お時間ある方、よろしければお付き合いくださいませ。

ヨルハ計画は■■■■計画だったのではないか。

見出しでネタバレを防ぐため黒塗りしましたが、「地球脱出計画」が中身です。
この考察に至った理由をできるだけ順序だてて書きます。

アンドロイドと機械生命体の相似

そもそもゲームプレイ時点から違和感があったのですが

・エイリアンが急にゲームに参入してきた
・そのくせエイリアン自体はロクにゲーム中に出てこない
・ヨルハ機体は機械生命体のコアを流用している
・アンドロイドも機械生命体もアプローチは違うが人類に興味を持っているor模倣している

言語化するとしたらこの辺り。順に詳細を書きます。

1.エイリアンの急な参戦と出番の無さ
そもそも今までのシリーズでエイリアンとかいう謎の生命体は欠片も言及されえたことはなかったはず。
ところがオートマタになって急にエイリアンが出てきた。

DoDに置ける神の例もあるので絶対にないとは言い切れませんが、神がすでに来ているのにもかかわらず完全後発の謎種族が出てくるとしたら、もっと出番があり色々と事件を起こしもっと物語に関わってきてもおかしくない。

ところが彼らエイリアンはほぼ名前だけ出てくるのみでプレイヤーが目にするのはせいぜい遺骸くらい。うごいているシーンはなかったはず。
この点から、エイリアンという種族はこのニーアという物語において脇役以下の存在になっています。
また、エイリアンは「植物に似た構造をした生命体」というのも気になる点です。

次。

2.ヨルハ機体のコアについて
ヨルハ機体のコアは機械生命体のコア=「植物に似た構造をしたコア」です。
これは、アンドロイドの身体に機械生命体のコアをぶちこみ、アンドロイド側のシステムを突っ込んでも稼働する、つまり互換性がある程度ある、ということではないでしょうか。

本来完全に種族が違うエイリアンの技術と人類の(しかもアンドロイドが維持してきた)技術の融合はアホほど難しいはず。難しいというか無理ではないでしょうか。

英語を使った文章で、読み上げると日本語に聞こえ、文章も読み上げの内容も意味が同じになるテキストを書く、くらいに頭おかしい難易度になりそうです。
人工言語新たに作るほうが多分楽ですね。

なのに機械生命体と別の種族としてヨルハはアンドロイドと認識されていますし、アンドロイド側も使い捨てといいつつヨルハをアンドロイドとして扱っています。何故か。

次。

3.起源が違うのに同じように人類を模倣する2種族
アンドロイドと機械生命体は起源が人類とエイリアンと全く違う種族のはずです。
しかし彼らはどちらもアプローチは違いますが人類に対する関心を持ち、行動や感情を模倣しています。

パスカルと話が通じる時点で、本来は非常に似た価値観を持った種族です。
話が通じているように見えているだけ、という可能性もありますが、そもそも人間同士、同じ日本人同士だとしてもそもそも「完全にお互いが理解できている」状態なんてもんはありません。
つまり、「話が通じているように見えている」だけでも、同じ目的・同じ結果にたどり着くために協力できている時点で、お互いに自我があるとすれば価値観もかなり近しいはず。

前作レプリカントとオートマタの関係 ~機械生命体の存在理由~

前作レプリカントでは、ボスとして「大樹の形をしたデータベース」が狂った魔物が出てきていました。
これは妄想に近いですが、この大樹の中の魔物はヒトに近しい自我を獲得することで、レプリカントのないゲシュタルトの状態となりマモノとなったのではないかと考えます。

大樹のマモノはニーアに討伐されましたが、そのデータベースは残っており、レプリカントリメイクでは新規エンドで謎の双子が管理者っぽい言動とともに出現していました。

つまり大樹の管理するプログラムか何かは破壊されたとしても、大樹を扱うことができる存在はおそらくまた別にあると思われます。

そこで、エイリアンが「植物由来」らしいことを思い出すと、エイリアンとは「エイリアン」だと名乗る人類文明の作り出した「アンドロイドとは別アプローチの人類の守護者」ではないかとも考えられなくはないです。

レプリカント中で、大樹は内部のデータが破損していく、あるいは読み取れなくなっているような描写があったと思います。
大樹に保管しきれなくなりデータが消えていくデータの保存先として、「管理人としての植物性アンドロイド」が作られ、よりデータバンクとして生産しやすくネットワークという形のない=物理的容量限界のないデータバンクとして機械生命体が作られた(アダム・イヴの話から機械生命体はネットワークでつながっており、9Sも1,2週目EDで実際に自分の自我データの保存に成功している)とすると、機械生命体全体のネットワークそのものが人類の歴史の保管庫として想像されたのではないか。

ついでにいうと、その人類の歴史のデータによって機械生命体たちは人類社会の模倣、および文化・芸術などの「歴史データ」を再現して人類の「過去」を保存する存在だったのか?とも妄想できます。

次。

ヨルハ型アンドロイドとは ~感情は抑圧されるほど育つ~

ヨルハ部隊は感情を持つことを禁止されている、という割にどいつもこいつもバンバン感情を出していました。

「禁止されている」が「罰があるわけではない」ように思えます。

感情が育ち過ぎた結果、脱走や裏切りといったことが起こっているようでそれに対処するためにE型が作られたのはおそらく確かだと思いますが、それにしたって普段からホイホイ他のヨルハに対して好意を寄せたり9Sが2Bを口説いたりとラインを超えなければやりたい放題な感じでした。

また、目隠しやマスクなどは公式さんからいわゆる「見ざる・言わざる・聞かざる」のメタファーとでもいうのか、真実を見ていない、言わない、聞かないという意味があると言及されていたはず。

人間の情緒は抑圧されることでも育まれるもので、その点を考えるとヨルハというアンドロイドは「未来」に期待したり、絶望したりしつつ行動する人類の模倣をしている様にも見えると思います。

次。

ヨルハ計画の目的 ~なぜ9Sは何度も◯されたか~

上記の妄想をふまえてヨルハ計画を見てみると、「人類の生存を偽装する」というにはおかしな点がいくつもあります。

・何故ヨルハ部隊殲滅の手段がバックドアの開放なのか
ぶっちゃけ全部隊員をバンカーに招集してバンカーごと爆破してしまえばそれで終わる話のはず。
一応この点は地上の通常アンドロイドに不信感を与えないための偽装ともとれますが、本来敵のはずの機械生命体にまるっとお任せしてるのは確実とは全く言えないと思います。

・9Sが何度も処分されリセットされている
そもそも、アニメで9Sが言っていた通り、人類の生存を偽装するのに真実に気づく可能性が高いとされた9Sモデルを破壊しながらなんどもリセットして再びロールアウトさせ続ける理由がない。
他のヨルハ機体もリセットからの再ロールアウトはあったようですが、それらは感情の暴走や自我の発達による脱走・裏切りといった「予定外の行動」をとった=計画外の状態になったのでリセットボタンを押してるようなもの。

ところが9Sモデルは「計画が予想した通り」に真実に到達しかけることがリセットのトリガーです。
9Sだけが「計画された中での処分」なわけです。
つまり人類の生存云々を考えるなら9Sモデルそのものが欠陥品、製造するにしても計画最終段階で処理能力の高いモデルが必要になった時だけなどでいいはず。

なので9Sが「真実に到達するのは計画通りだが、計画と違うタイミングで到達されるのは計画外」だった、といううことになるのではないでしょうか。
となるとこの9Sリセットの流れは偽装する、という計画の目的とは外れているように思います。

・そもそもなんで赤い少女(N2)は人類サーバーを砲撃しようとしているのか
9Sに真実を突きつけている時点で、N2は「月面に人類はいない」という情報をもっています。
其の上で月面サーバーを攻撃する、というのはパフォーマンスとしてわかりやすいと一見思えますが、それよりそのデータを普通に全アンドロイドに開示した方が早いのに何故かしなかった。

悪意のある行動としてみるにしても、むしろそのデータをそのまま公開して「機械生命体の偽装か」あるいは「アンドロイド内での陰謀があったのではないか」と疑心暗鬼にして混乱させた方が面白そうと感じそうです。

・9Sが◯され続けたワケ
9Sはおそらくヨルハ計画最終段階で「真実」を知ったうえで「塔」の頂上にたどり着くことがヨルハ計画上で決められていたのではないか。
本来塔の頂上にたどり着くのは9Sと2Bの予定だったのではないか。
何もしなくても勝手に真実にたどり着くほど優秀な9Sと、その9Sを確実に処分しうる性能を持った2Bの二人を「宇宙に向けて物体を発射できる構造物」の発射地点に送り込む、これがヨルハ計画の本質だったとすると、その目的は「生存性能に優れた2号型と、情報処理に優れた9号型のデータを同時に地球外へと発射する」ことだったのではないか。

そして、「人類の過去」を蓄積した機械生命体のネットワークのコアであるN2と「人類の可能性=未来」を極限まで高めた9S、2Bという最強のヨルハを方舟にのせ、神の手の届いていない地球外へと脱出させ、月面に残っているはずの人類の遺伝子データと合わせて新天地での人類復活を目論むのがヨルハ計画の本質だと考えます。

そしてこの絵を描いたものがレプリカントの「大樹」だとすると、塔は大樹を模したもの。
そしてその塔という樹から放たれる方舟=葉に寄り添い新天地を目指すものとしてヨルハ=寄葉が作られたのではないか。というのが私のヨルハ計画に対する考察です。

NieR:Automataは4周目以降が本編?

さて。
ここまではヨルハ計画について考察しました。

ところで、私はNieR:Automataというタイトルについてずっと疑問がありました。
このタイトルのNierとは誰、あるいは何のことなのか。

アニメを見ていて妄想を通り越して妄言レベルの発想ではありますが、これは実は「A2」のことではないかと最終的に感じました。A2→2号A型→2A(にーあ)、という言葉遊びにもならない思いつきですが、じゃあAutomataって何?と連鎖的に考えた結果を以下に書き殴ります。

ヨルハ計画を覆した意思

そもそもポッドは感情を持つことを禁止、云々以前に感情や自我が芽生える機能そのものが最初からないはずの存在です。
ヨルハ計画を遂行するためのシステムなのでそんな余計なものを搭載する必要はないですし当然ですね。

ところがそんなポッドが真エンドに到達する時、自我と感情を獲得しはじめ、計画そのものをひっくりかえしたわけです。

じゃあその感情の芽生えのきっかけは何だったのか。
感情に芽生えたのは042が先でした。2Bの随行支援ユニットであり、A2に継承されたポッドです。
同じ2号型でありながら言動が大きく違い、しかし本質が同じであった二人に長期間接触した042は、A2とのふれあいの中で2Bとの差異と相似から「感情」を学習したのではないか。

つまり、A2のオートマタ、ポッドの物語がNieR:Automataだったのではないか。
NieR:Automataというのは、5周目だけが実は本編なのではないか…?

なぜヨルハ機体は全て破棄される予定だったのか

そして、ヨルハ計画最終段階で実行されるはずだった「ヨルハ機体の全破棄」ですが、なぜバンカー破壊と同時に行われなかったのか。

これは当然上記の人類データ地球脱出計画のためこのタイミングで行われたのだと思います。

じゃあなんで機能停止してるヨルハ機体のデータも機体も処分する必要があったのか。すでに止まって全員死んでるならそのままでよくない?

「地球外で人類として再生したヨルハを神が見つけられなくするため」だったのでは?

地球上にヨルハの機体とデータが残っていた場合、神が「人類の復活」に気づいた時、それを参照して地球外に逃げた人類の素体を捜索、追跡してしまう可能性を潰すためのヨルハ全削除だったのではないでしょうか。
と、いうことは…?


ちょっと待って。ポッドやらかしてない!?

新たな希望と可能性のために2Bおよび9Sを復活させたハズのポッドたちの行動は、はるか未来、はるか遠くで復活し、再生していく人類文明へと神を送り込む最悪の一手になってしまったのではないか。

なんならこれがきっかけでDoD1の「大災厄」につながっているのではないか

つまり「ゲームとしてプレイしたDoDの地球人類」がそもそも「別の地球のNieR:AutomataEエンド」の先に再生した人類社会で、それを追いかけてきた神が起こした「大災厄」=協会都市と後にDoDで呼ばれるあからさまに未来の(現代的な)都市を巻き込んでの長距離ワープから始まる一連の、時間的なものではなく歴史的な意味でのループ上の「神」と「人類」の戦いのシリーズがDoDおよびニーアなのではないか…


え、つまり全部の原因ポッド042…ってコト…?

あたま おかしく なりそう


むしろ妄言であってほしいこんなクソ長文をここまで読んでくれたあなた。

本当に。本当にありがとうございました。

飯食って風呂入って寝ろ。いいな?こんな地獄忘れちまえ。




追記。
考察みててDoDのドラゴンの起源について「nier世界のヨルの国にドラゴンって兵器があった」って話をみつけちゃったんだけど、そこに敵として「傀儡」とか「B群」とかいう単語が混ざってたんですが。
…機械生命体側にウィルス汚染された2Bベースの敵対アンドロイドじゃねえだろうなこれ?????

で、DoDの「人間」はほぼ確実に9Sのデータが使われてるってことにこの考察ではなるんだけど(9S本人が行くDエンド、9Sの汚染データを持っていくCエンド&アニメエンド)、大災厄で追いかけてきたのが「汚染された2Bのデータを取り込んだナニカ」だったら

9Sを処分するシステムだけが残ってない????

神「汚染されたアンドロイド(人類)は全て破棄しなければならない」

とか考えてない?????ねえ????ちょっと?????

あとDoD3の敵が「花」なんだけど、あれオートマタでエミールが増やした月の涙がベースになってない???形状がにてるしなんか関係ありそう?アニメのラストでA2の義体の横にあったりで「言及されないのに時々演出に出てきてる」のって最終的に月の涙がなんか関わってきてるってほのめかしじゃない?ヤダー

もう一つ。
新人類の人格が9号型と2号型をベースにしてるとすると、もしかしてフリアエがカイムにそういう感情抱いたことに苦悩してるのって「同じ9号型なのにそういう感情を持った」ことがネックになってるのでは…?

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