栄養学を学びたい人が買う教科書の順番
みなさんは、「栄養学セミナー」を受講したことがありますか?
栄養学セミナーといっても飼い主様向け、病院スタッフ様向け、獣医師様向けなどいろいろ実施してきましたが、
飼い主様向けは、より日々の生活に取り入れやすいなじみのある話題中心に、
病院スタッフ様向けは、日々の業務に役立つ小ネタを多く取り入れ、
獣医師様向けは、最新の知見やより学術的な内容となります。
もちろん栄養学の基本、3大栄養素とは、とか5大栄養素とは、などの部分は共通しています。
飼い主様向けセミナーを実施してきて実感した感想としては、
おうちのワンちゃんネコちゃんのために知識を身に着ける意欲と責任感に
あふれているなと毎回感じます。
誰でもいつでも栄養学は学べます。
栄養学をより深く身に着けるためには、関連する学問の習得もオススメです。
◆解剖学:各臓器の位置や各部の名称などを理解することに役立ちます。
◆生理学:身体の各臓器の働きや仕組みを知る事で、各栄養素の活躍についての理解がより深まります。
◆生化学:体の中でどのような代謝が起こっているか、栄養学に最も直結する学問でもあります。
◆細胞生物学:細胞レベルでの代謝などの理解が、摂取した栄養が細胞の中外でどう動くのかの理解につながります。
以上、獣医学の参考書は高価なものが多いので、興味があれば人間の医学書の中から、なるべく簡潔に記載されている参考書を選んで小説代わりに読んでみるのもオススメです。(解剖学は犬猫の解剖学の方がbetter)
全部隅々まで読んで覚える!を目指すのではなく、ざっと読んで大まかな流れを理解するのが目的なので、ライトな内容の本を見つけましょう。
上記の学問を理解してから
◆栄養学
◆各疾患時の疾患栄養学(獣医臨床栄養学の教科書など)
を学ぶと、より理解が深まりますよ。
次に読む本に悩んだワンちゃんネコちゃんオーナーさんは、是非。
ちなみに、
疾患栄養学に関しては、療法食メーカーのブローシャーやちらし、プロダクトブックも参考になります。
ただあくまでも「そのメーカーの栄養学」である事を忘れないようにしてください。
併せて、上記栄養学教科書を選ぶ際も、出版元が療法食メーカーである場合は以下同文です。
そのメーカーのその製品は、この根拠によって、こういう目的でこういう設計をしている。という事実で、決してそれが全てではありませんので、
実際のおうちのワンちゃんネコちゃんの容体に併せた適用は、
かかりつけの先生と一緒に進めましょう。