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データドリブンの公共サービス(ニューヨーク市消防局)
※個人の情報収集のためにまとめたメモです。
データドリブブン(データに基づく意思決定)は公共分野でも進められており、有効な例の一つとしてFDNY(ニューヨーク市消防局)がある。
FDNYは2007年に発生した旧ドイツ銀行跡地の火災で消火活動の困難により2名の消防士が死亡、18人が負傷を追う事件を経験。その後の調査により消火活動の困難さの要因として、解体中の建物に必要な所定の点検が5ヶ月以上なされていなかったことや、市の別部門が見つけた不具合が消防署に連携されていなかったことにより、通常実施できたはずの消火活動が行えなかったことが挙げられた。そのため「財産の損失の予防」「人命救助」「消防士の保護」を目的とするため、従来の紙のカード式の点検管理ではなく、情報システムを使用した点検管理の開発に着手することとなった。
2012年のFireCast最初のバージョンはごく簡単なアルゴリズムで、消防規則違反等から火事のリスクをスコア化、地区ごとに最もリスクの高い15の建物をリストアップし、消防士による点検活動に役立てた。
2014年からのFireCastバージョン3.0では、17の機関から収集した7500のデータを過去3年分収集、分析し、日次で各地の消防署へ「その日に最も火災が発生するリスクの高い建物」のリストを点検手順とともに配布することで、火災発生リスクの低減、避難経路の確保による人命リスクの低減、消防士が建物を熟知することによる安全確保のための活動を支えている。
参考リンク