見出し画像

世の中に"よくわからないこと"ってあるよね #上州屋 (釣具屋ではありません)

僕は幸いなのかどうなのかわからないのですが、そば屋を営む長男として生まれ育ち、全く畑違いの仕事を転々としている状態です。

何が此れ幸いと言っているのかといえば、僕の実家である「そば処 上州屋」は創業から34年が経過しており、途中で改装を加えてリニューアルしたものの、それは見た目の話。

内部の仕組み、つまりはソフトの部分は34年間変わらずに取り組んでおり、良くも悪くもそれに対して慣れ親しんでいます。

細かなマイナーアップデートを繰り返して来たものの、根幹的な部分だと認識されていないこともあり、老練の業で取り組まれていることもあり、アルバイトが入れ替わるたびに教育のコストが生じるのはどこでも仕方のないことなのだけれど、ローカルなやり方に特化しているからこそ、余計に教育コストがかかるのは否めませんが、別にだからといって、それが大きな店舗改装と比較して大きな問題なのかといえば、決してそうではありません。

ただ、大きな問題ではないからと言って、無視していい問題になるのかといいえば、そういうわけではありません。

以前にも記事にしていますが、飲食店はお店の味も大切だし、雰囲気も大切だし、接客も大切だし...と、大切にしなければならないポイントは多くあります。多くはあるけれど、優先順位をつけなければなりません。

それは他のビジネスでもまったく一緒で、リソース(資源)自体は限られているわけですから、やりたいことと、やれることと、やるべきことを取捨選択をしながら経営していくわけです。

そこで選んでもらえるのかどうかはお客さん次第なわけで、お客さんの足が遠のいているのであれば、何が原因か、その要因はどんな物が考えられるのか、それは何をしたら解決するのか。

そのための情報を取得する時間を確保できないのが飲食店経営の難しいところだと僕は思っています。特に個人店の経営をしている店舗であれば、その色はハッキリ、そしてくっきりと出てくるものなのは想像に難くありません。

僕の実家である「そば処 上州屋」も多分に漏れず、当てはまりまくりの店舗な訳ですが、僕はその姿を見ているからこそ、田舎にある美味しくて、だからこそ地元の人たちに愛されている飲食店の人たちが「現金」に縛られている現実がものすごく悲しいと感じています。

現金に縛られている、というのをもっと解釈しやすいようにすれば、日次のレジジャーナルを読み込みながらの売上計算に始まり、アルバイターやパートタイマーの時給菅さんによる給与計算など、人がやることによってヒューマンエラーという課題が永遠に尽きない点と付き合っていく様をさして、現金に縛られているといえます。

それ以外にも、店舗内でお客さんからの注文を受ける際に手書きで注文書を書いたり、レジで言えば手打ちである以上は入力ミスも確実に防ぐ手立てはありません。

基本的に制度設計は、「うまくいく」前提ではなく「失敗が起こる」前提に構築されるべきで、その間に仕組み(ソフト)を埋め込むことで、業務なり仕事を円滑に回していく条件を整えていきます。

上で書いたレジ打ちの誤入力や、聞き取った注文の間違いなどは、そもそも「できるはず」なのではなく、「できない」ものとしてソフトなりツールを導入し、それ以外の「人間がやるべき部分」として接客なり、雰囲気づくりなどに注力した方がいいのです。

ただ、やっぱり、そんな便利なツールは長年、使用する機会のなかった店舗なり、ご主人や従業員の方々は『よく分からない』と導入までのハードルが格段に高い。

そうなると、必要になるのは説明や翻訳してくれる伝達者。

よく分からないことを分かるように説明する人のことですが、そこに自己利益を追求する姿勢があると一気に興醒めしてしまいますが、それは誰だってそうでしょう。

きちんと丁寧に説明を加えて、これまでのやってきた過程を否定せず、どんなところが救いになるのかを順序立てて説明することで理解と納得を得られるものだと思います。

そんなことを一つ、やってみようかと思います。

また書きます。

筆者のSNS

#スポみら (元 #スポーツの未来に僕たちができること )オーガナイザー。 第一弾、新潟経営大学イベントの資金調達を目的に行ったクラウドファンディングは3サイトで募集し、すべて目標達成(総合達成率140%)#新潟 を #許容度の高い エリアにすべく活動中。現在は会社員をしているものの...

最後までお読みいただき、本当にありがとうございます。 お読みいただき、それについてコメントつきで各SNSへ投稿していただけたら即座に反応の上でお礼を申し上げます!