令和の成金
youtuberなんかが主催する大型景品をチラつかせた企画、というのは珍しくないが、同じように現金バラ巻き企画も根強く人気がある。
特に動画が付いて宣伝されているものは、画像のそれよりも信憑性を強く感じてしまうのだろう。
記事によると「素人でも"闇掲示板"で動画が買えてしまう」との事だが、最近流行りのTorでアクセスするディープウェブですらなく"闇掲示板"とは、お粗末で笑える話だ。
さておき、結局のところこれらの偽企画で用いられるのは見せ金ですらなく、動画すらコピー品だということだ。
実際に何件かの企画においては、全く同じ動画を用いている例を見かけていた。
その他に見かけた例で、FXや株投資を行っているアカウントがこういった企画に乗っかっている事があったりする。
あんたらマネーリテラシー高いんとちゃうんか、と苦笑いしてしまう光景だった。
もちろん「落ちているお金を拾いにいく」という根性は"資産運用でバリバリ手持ちのお金を増やすぞ~!"という人にとって大事なマインドかもしれないが、反面思慮の浅さを感じて切なくなってしまう。
中国では既に数年前にこういった現金バラ巻きパフォーマンスが流行って法律で規制されている、というウワサを耳にしたが、それが事実ならば社会の膨張率については既に中国の方が日本を上回っているのだろう。
(あくまでウワサなので、事実確認は出来ていません)
先日の記事でも書いたが、拝金主義というのは珍しくない。
僕個人は拝金主義者と話が合うとは思えないが、金銭をモチベーションに直結させることができたり、野心を燃やすことができるというのは自分にはない要素なので、うらやましく感じる面もある。
が、金銭に執着が強まるあまり、浅ましさが前面に出てしまうことはどうかと思う。
結局、投資なり何なりで資産運用しようと思うと、バックボーンとなる知識は絶対的に必要となるし、その知識を得るために努力は必要だ。
恐らくイギリスのブレクジットに絡んである程度儲ける人も出てくるだろうとは思うが、そういった人たちも情報収集を欠かすことなくタイミングを計っているからこそ儲けを得ることができるのだ。
寝っ転がってお金を得たいのであれば、まずは勉強せねばならない。
美味い話を追いかけた結果、スマートデイズに不動産投資してしまう人だっている訳なのだから。
ちなみに似たような話で「パパ活で100万円もらっちゃった♡」という話は、その話題に群がってくる女の子を収集して、結局は半グレ達が水商売に斡旋していくというウワサも聞いたことがある。
現金バラ巻きや美味い話で試されているのは、100万円がもらえることそのものではなく、何万円で心が揺らぐ人間なのか、ということかもしれない。
まずは詐欺に対してのリテラシーを身につけるためにも、「ミナミの帝王」を文部省推薦図書にしたらどうかなぁ。
どうでっしゃろ?萬田はん?
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