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「大谷翔平」はどのようにして出来上がるのか。

先日、大谷翔平選手が51-51を成し遂げたことで日本中を、世界中を騒がせました。

野球にあまり詳しくないもので、友人に「今の大谷ってどれくらいすごいの?」と聞くと、「自分が創業した会社でiPhone作って20年続けてるくらいやな」と言ってて軽くひっくり返りました。

大谷選手レベルになると世界で一人、とかそのレベルなので再現性は正直ないですが、

どの環境でも、何をしても上位1%くらいまで突き抜ける人が世の中には一定数います。僕はこの人たちのことを「超人」と勝手に呼ばせてもらっています。

クラスに1人はいた部活でスタメン、成績優秀な彼ら(彼女ら)、会社で個人の業績も良く周りのスタッフからも信頼が厚いエリートマン、何回事業を創ってもことごとく当てる連続起業家、この人たちは全員僕からすると「超人」です。ちなみに大谷選手は超×超人。

高校2年生の僕は、この「超人」にどうしてもなりたくて、彼らの特徴を徹底的に分析しました。何か共通点があるはずだと。


そんな中で一つの結論に辿り着き、現在でも役に立っている、どんな業界でも使えてキャリアの指針になっているものを今日はご紹介します。

それがこの『成長の4階層モデル』というものです。何か活動をする上で意識すべきことを自分の役割(役職)ごとに表したもので、図にするとこんな感じです。下の階層から順番に進んでいきます。
※剣道や茶道などでよく言われる「守破離」と近しいもののような気がします。あいつらのパクリではありません。

成長の4階層モデル

階層①:努力領域

まずこのモデルを意識する時の前提条件だけ設定しておくと、「全ての環境は競争環境であり、成果の良し悪しは相対評価で決まる」ということです。

仕事も部活も勉強も、同じ組織の人、隣にいる人との競争で成り立っているという条件の元で読んでいただけると幸いです。受験では同じ大学学部を志望している人たちの中での合格争い、部活では同じ部のチームメイト内でのスタメン争い、といったイメージです。

最初の努力領域とは、シンプルに努力量で突き抜けることができる領域です。人の2倍努力をする部分。

ハイパー気合い論かよ、、、ハイパー気合い論です。どの環境でもうまくいく人は最初どこかで異常な量をこなしている傾向にあります。というか実は、ここで50%くらいが脱落するので、結構大事です。

新卒入社当初、入部してすぐ、受験勉強スタート時期は分からないことだらけだと思うので、変に効率を求めず言われたことは全てやってみるくらいの意気込みの人が突き抜けていきます。

階層②:断捨離領域

次に断捨離領域です。努力領域を乗り越えると、努力の癖はついたがやることが多すぎて自爆してしまう時期に突入します。

ここで「超人」はタスクを断捨離してやるべきことを絞ります。

・バスケで全体的なシュートは入るようになってきたので、苦手なレイアップ中心に練習しよう!
・この前の模試で全体的に平均点は取れたので、特に点数の悪かった化学を集中的に勉強しよう!

なんとなく努力するのではなく、努力の方向性を見極める領域です。これって意味あるんだっけ、という意識を常に持ちつつ、自分の成果がなるべく最大になる部分を集中的に努力します。

階層③:個性領域

この階層までくると、努力するのは当たり前で、周りもサボらないので差をつけにくくなってきます。

ここで「超人」は、従来の型にはまらず、自分なりの考えを持って活動し得意分野を見つけます。守破離でいう離の部分です。

・新しい練習メニューを考えて実行してみる
・得点王になりたいので、いくつかの得意シュートを身につける
・英単語の暗記方法や勉強時間配分など、自分なりのルールを作る
・会社で自分なりの営業方法を言語化する

個性領域では、努力→夢中に変わってくる人が多く、「この仕事(スポーツ/教科)自分に向いてるかも」という感覚になってきます。

階層④:自己実現領域

最後に自己実現領域です。

ここまでくると自分の得意分野も明確になり、所謂「超人」レベルになっています。

・自分は〇〇になりたい
・会社(部活)を〇〇していきたい
・社会を〇〇していきたい

といった実現したいビジョンドリブンで活動していることが多いイメージです。サッカー部のエースはいいチームを作り全国大会を目指す、そんなイメージです。


4階層モデルで絶対に守るべき2つのルール

ここまで4つの階級について説明させていただきましたが、実はこの4階層モデルには絶対に守るべきルールが2つあります。

1.階層を飛ばしてはいけない
2.努力領域と断捨離領域には期限を設定する

1.階層を飛ばしてはいけない

努力領域の人が、いきなり個性領域の思考をするとうまくいかないことが多いように感じます。

例えば、入部初日に「俺は俺のやり方で練習するんだ」といってる人は上手くいかなそうじゃないでしょうか。まずは既存の型で努力をして、ある程度の努力とその先の網羅的な理解が必要です。

このように、階層を飛ばさず一つずつ踏んでいく必要があるように感じます。

2.努力領域と断捨離領域には期限を設定する

正直、階層①と階層②はわかりやすい成果が出てくる前の時期なので、上手くいかないこと、辛いことも多々あります。

この2階層が長く続いてしまうと、自分はできないと思ってしまったり自己肯定感が下がったりします。そのため、3ヶ月で平均点まで引き上げる、2ヶ月以内にまずは試合に出る、といったようにある程度期限を設けて過ごす必要があります。


以上が、高校生の頃、周りの人をたくさん観察して自分のノートに書いていた、僕の中で汎用性の高い『成長の4階層モデル』になります。

あらゆる環境で転用できたり、研修にも使える気がしているので、何か物事を始める際「超人」レベルになりたい時、自分を俯瞰視しどの階層にいるかを見極め、意識を変えて活動してみてください。

おわり。

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