長男に忘れ物を届けに行って泣けた話と、孤児の居場所、食育レシピ骨太美人ご飯
先日、長男が体操服を忘れたので、届けに小学校までに行きました。
ちょうど休み時間のタイミングで、突然目の前に現れたわたしに目を丸くすると同時に、
わたしに飛びついてきて抱きつき、離れない息子…。
“ママといっしょがいいー!”と満面の笑みで、
ぎゅーっとひっついたまま。
その瞬間、わたしは涙があふれました。
息子が愛しくて、可愛くて、泣けてきたのではありません。(もちろん、息子は愛しく可愛らしい大切な存在だよ)
わたしの父は、息子と同じちょうど七才の頃、
実父を亡くし、さらには実母とも引き離されて、
あちこち点々として、両親がいない孤児状態だったんですね。
ある日小学校から父が帰ると、顔に白い布をかぶせた祖父が血だらけになって横たわり、
祖母がわんわん泣いていたそうです。
結核を患っていた父の父(わたしの祖父ですね)は、
30代にして亡くなったのでした。
父はお葬式に近づくのが嫌で、離れて見つめていたそうです。
その時嗅いだお線香の香りは、今でも大嫌いだと、生前言っていました。
香りを認知する脳の領域は、旧脳と呼ばれ、人間の本能の中でも、最も原始的な領域なのです。
なので、人はたとえ昔のことでも、香りとともに喜怒哀楽や、様々な体験を鮮明に思い出します。
6人兄弟の長男だった父は、祖母一人では面倒見切れないということで、
親戚に預けられ、その後も転々とする運命をたどりました。
どうして幼子を手放すの、と疑問に思われるかもしれませんが、
6人全員年子、それも途中に一組は双子という、
祖母が一人で育てるには無理のある兄弟構成だったのですね。
当時の高等女学校を卒業した祖母は、お見合いをしてすぐに結婚したのでした。
昭和の始め、6人の幼い年子を抱えた祖母に子どもを養える手段はなかなか見つからず、
玉子を売ったり精米の仕事をしながら、
下の3人を育てていました。
双子のうちの一人は亡くなり、
長男である父と、次男は祖母から離れ、
あちこちに預けられます。
わたしの長男の話に戻りますが…
7才のとき、親の愛情がいっぱいほしかったとき、
父にはもう親がいなかったんだ、と思うと、
わたしに抱きついてきた、当時の父と同い年の長男をみて、泣けてきたのです。
まだ7才で、たくさん甘えたかっただろうに、
親と遊びたかっただろうに、
親といっしょにお風呂に入ったり、いっしょに眠ったり、
いっしょにご飯を食べたかっただろうに…
当時の父の境遇を思って、胸を締め付けられながら、
小学校をあとにしたのでした。
子供には、なにより愛情が必要なんです。
実親から、育児放棄や虐待される子だっているので、絶対に血のつながった親でなければいけないってことはないのです。
理想は、実親から目一杯の愛情を受けることだけど、それが無理な境遇でも、
だれか、たった一人、その子に本当の愛情を注いでくれる人が、身近にいればいいのです。
本当の愛情ってどんな愛情?
わたしは、無条件に可愛がり、愛しむことだと思います。
スポーツができるから、
ピアノが上手だから、
勉強ができるから、
優等生タイプで優秀、いい子だから、
見た目が可愛い、かっこいいから、
というのは、その子の特性であって、
うんと誉めてあげればいい。
けどね、愛される条件とイコールではないと思うのです。
愛されるのに条件はないし、
スポーツができなくて、
楽器はひけない、
勉強はビリ、
見た目はお世辞にも端麗とはいえない、
先生の言うことを聞かなくてやんちゃ、
不登校、
それをすべてひっくるめて、
可愛い、愛しいっておもえることが、愛情だと思うのです。
その子のありのままを、
世間からは欠点と思われそうなことだって、
愛しいと、抱きしめられること。
こんな愛情を注いでくれる人が、
身近にいれば、どんな子供だって、
幸せに育つと思うんです。
人生100年時代、だれだって嵐のような困難に見舞われることはあるでしょう。
そんなとき、子供のときに受けた愛情が、
その人のゆるぎない底力となって、
焼け野原のあとに咲く、見事な花畑のように、
人生を彩るのです。
そんなこと、じゅうぶん分かっていても、
自分は子供に健全な愛情を注げているかな…と
時には立ち止まることも大切ですね。
少子化時代、子供の習い事も百花繚乱、
どこの教室も、
できるだけ低年齢の頃から囲い混もうと、
商戦を繰り広げています。
そのマーケティング手法に煽られ、
次から次へと習い事を渡り歩き、
右往左往する保護者たち…。
そんな親子たちを、何千組と見てきました。
みな、ひとえに、子供に良かろうと思って、
情報を集め、実践しているのです。
なにが正解で、なにがダメなんて、大それたことを
わたしは言えないけれど、
狭い世界で生きている時こそ、ヒートアップしているときこそ、
子供にとっての本当の愛情とは…と
原点に戻ってほしいなぁと思うのです。
そんな思いを馳せながら、
“今日の晩ごはんはかぼちゃのスープつくって~!!”
という子供たちへのリクエストにこたえつつ、
とびきり美味しい、森のかぼちゃスープや、
カルシウムの爆弾=骨太美人ご飯を
夕食に準備しました。
父が子供の頃に、食べたかったものを作ってあげたかったなぁと、思いながら。
★骨太美人ご飯のカンタンレシピのせますね★
ひとくち最低30回~理想は100回かもう!かむことは、美と健康への一番の近道!
薬草魔女医Yumiより♥️
材料
上のなかで、どれか足りなくても、あるものだけでOK!作り方は超カンタン!
作り方
青菜を塩揉みしたあとみじん切りにして、
熱湯をまわしかける
(大人は生でOKだけど、子供は湯通しした青菜が食べやすいみたい)
↓
すべての材料を混ぜてなじませる。
↓
ご飯にのせて混ぜる、完成!
たくさん作っておくと、すぐに骨太美人ご飯ができるよ★
妊活中、妊婦さん、授乳ママ、キッズたち、
思春期女子男子、受験生、スポーツ少年少女、
働き盛りのパパママ、
80超えても美味しく食べたいおじいちゃんおばあちゃんetc…
老若男女、すべての人に常食してほしい、
カンタン&ミネラル宝庫のご飯です♥️
食を通して伝わる愛情もあるよ♥️
Agora食育外来 Yumi
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