ユーザーも製品開発に関わりたいんです!!
ラジコンカーのプロポにも,もっとオリジナリティーが欲しい!もっと拡張性が欲しい!(カスタマイズしたい!)と思っているのは私だけでしょうか.そして,ユーザーがもっと製品開発に入り込む余地はないのでしょうか.(田宮模型様.双葉プロポ様,勝手なことを言ってすいません.)
一昔前は,一般人がプロと同じツールを使うということはほとんどなかった.デジタルお絵描きソフト(+液晶タブレット),3D-CADやゲームエンジン(Unity,Unreal Engine).ましてや3Dプリンタなど個人で所有できるはずもなかった.しかし,今ではClip Studio Paint(クリスタ)でお絵描きして,それをBlenderやFusion360で立体形状を作成し,3Dプリントすることが個人でできるようになった(はるかぜポポポさんの3Dプリンタへの愛は熱い!).また,3D形状データをUnityやUnreal Engineなどのゲーム作成ツールに読み込んで,それをUSB接続したプロポで自在に動かすこともできてしまう.ラピロの動画です.こんなロボットご存知ない?
自作したクリーチャーをゲームソフトの中で,自在に動かしたくなりませんか.そんな時,ユーザー側で自由に設定(含.チャンネル数やレイアウト)を変えることのできるコントローラが中々ないのです.レーシングカーやフライトシミュレータ用のゲームコントローラは色々ありますが,自作したクリーチャー,ロボットや奇抜な乗り物を動かそうとすると,適当なデバイスが見つからない(チャンネル数が合わない.適切な位置(指)に.欲しい形状のスイッチがない.)まあ,Arduinoやラズパイを使って,電子工作すればいいじゃないかと言われればそうかもしれません.でも自由度の高いコントローラ(ユーザーがボタンやレバーを取り替えられたり,位置を変えたりできる)が市販されているとユーザー側は,クリーチャーや乗り物,シナリオを考えることに集中できますし,私がコントローラを作ったとしても,そのクオリティが...きっと残念な仕上がりになってしまうと思うのです.そこで,プロポの開発をずっーとされてきた企業様に自由度の高いコントローラキットみたいなものを販売してもらえたらという希望を込めて,この記事を書かせてもらいます.
まずは,私の拙い手書きのスケッチを下に示します.あまりにお恥ずかしい限りですので,クリスタ を使って,もう少し見やすく清書しました.(といっても大した出来栄えでないことを予めご承知おき下さい.およよ)
この手書きスケッチを以下の手順で,クリスタ(+液晶タブレット)で仕上げたのですが,とっても楽しい時間でした.
<手順>
①手書きスケッチをスマホで撮影
②クリスタに読み込み
③下書き
④部品(今回は上下分割の2部品)ごとにレイヤー作成
⑤線画(清書)
⑥下塗り
液晶タブレットを使った最初の印象は,『面倒くさいな』です.清書するにしても,手書きの方がよほど早いと思っていました.効率化の決め手は,何と言ってもショートカットキーです.
<これだけ知っとこう!ショートカットキーMac>
P ペン ⌘+[ 不透明度小 ⌘+] 不透明度大
B ブラシ [ ブラシサイズ小 ] ブラシサイズ大
E 消しゴム
G グラデーション,塗り Alt カラーピッカー(スポイト)
T テキスト
W 自動選択
M 選択範囲 ⌘+I 選択反転 ⌘+D 選択解除
⌘+C コピー ⌘+V ペースト
K 移動
Alt+[ 上のレイヤーに切り替え
Alt+] 下のレイヤーに切り替え
⌘+E 下のレイヤーに結合
Y 線修正(ベクターレイヤー)
Shift+ctrl+Alt+k ショートカットキーの割り当て
ctrl+U 図形・定規
⌘+U 色相・彩度・明度
画面の回転 - 左 ^ 右
画面の回転リセット shift+space+ダブルクリック
画面の全体表示 ⌘+0
使い方に慣れてきたら,こんどはちょっと描きづらいなと思うようになりました.なんで描きづらいのかな,老眼が進んだからか?いや,遠近両用を最近購入したばかりだ,そんなはずはない.色々試した改良の結果,液タブでの描きづらさを感じているなら,見直すべきは次の3点です.
・液タブのキャリブレーションを実施して,ペンを置いた時のペン先表示の○の位置が,自分が望むところに来るまで繰り返してみて下さい.
・筆圧調整が良くない.⇒ 自分の筆圧に応じた線の太さ変化にするように何度も設定し直す.
・ブラシが自分の好みでない.⇒ 特に入り/抜きの設定を何度も調整してみる.
何やかんやで,清書したコントローラがこちら.しょぼい?ごめんなさい.
ここで言いたいのは,デザイナーでもない私が,これくらいまでだったら,仕上げられるということ.そして,そのイラストを用いて,他の人に説明できるということです.
<カスタムコントローラの仕様説明>
上部と下部の合体式コントローラ.手に持って操作したい時には,上部のリムコントローラをベースから外して使う.ベースには,バッテリが内蔵されており,リムコントローラを挿入するとリムコントローラ側に充電される.リムコントローラのホイール部分は3自由度.これでステアリングを操作する.3自由度あるので,ドリフトやヘリ/ドローンの操縦にも利用できるかな.このホイールレバーは,180°反対側への取り付け変更可能だったりするとすばらしい.左手の親指で,上下スイッチを押すことで,シフトのアップダウンを行う.ロボットだったら頷いたり,しゃがんだりできる.ベース側には多彩なジョグダイヤルがユーザーの好みで自由なレイアウトで組み付けできたりする.
リムコントローラの上には,スマホやタブレットを固定でき,モニタとして利用可能.ソフトウェアは,メーカーのサイトからダウンロード!(将来的に)
以上がデザイナーでもない一般ユーザーの勝手な思い込みアイデアの軌跡です.最後まで私の妄想デザインにお付き合い下さった全ての人に幸あれ!