サッカー選手をはじめ、スポーツ界を中心とする抵抗も虚しく、フランス(国民議会選挙)の右旋回は不可避であると、連日、報道されています。
欧州だけでなく世界各地で右派が勢いを増していますが、少し前の記事でもふれた通り、ウクライナ支援の縮小・中止を志向する極右勢力に対する庶民の支持が高まる状況を眺めながら、プーチン大統領はほくそ笑んでいるようです。
さて、イスラエルの次にユダヤ系市民が多いアメリカをはじめ、国内に居住するユダヤ系市民の政治的な影響を無視することができない国々のガザに対する態度は冷淡ですが、セオリー通り、右派はイスラエルを支持し続け、左派は早期の停戦を模索しているようです。
一方、突き詰めるとウクライナとロシアの戦争は他人事に過ぎない、戦場から遠く離れた、慢性的な財政赤字に苦しむ国々においては、ウクライナ支援を続ける左派が国民の支持を失い、ウクライナ支援を直ちに止めそうな右派が勢いを増しています。(アメリカ・ファースト、各国の国民ファースト、等々。ついでに、都民ファースト。)
多数の国々で右派が左派のように振る舞い、左派が右派のように振る舞う現状について、韓国の記者が書いた(下記の)コラムが目に留まりました。少子高齢化が進み経済成長が鈍化した各国において貧すれば鈍する状況が続く中、伝統的な保守主流はいま暫く安泰かもしれませんが、長年風雪に耐えたリベラルの灯は消えつつあるのかもしれません。お時間があれば...