荒天が続いた盆休みの間、家でゴロゴロしながら『暴君(専制君主)になる方法』(Netflix, 2021年)のスタッフが2年ぶりに世に問うた『カルト教祖になる方法』(Netflix, 2023年)を観ました。
作品は30分 × 6話(各話のあらすじをこの記事の末尾に引用しました。)で構成されていますが、アメリカのカルト創始者4人に続いて、第5話では麻原彰晃(松本智津夫)氏(オウム真理教)が、第6話では文鮮明教祖(旧統一教会)が取り上げられています。
尺が短いこともあって、22年前にBBCで放送されたドキュメンタリー番組『文鮮明師:全人類(全世界・全宇宙)の帝王』等に比べ、特筆すべき内容はありませんが、もしご興味があれば...尚、お時間に余裕があれば、ビートたけし原作の『教祖誕生』もお薦めします。
カルト教祖になる方法
1.土台づくり(32分)
ケチな犯罪に手を染め、ロックスターを目指し、ついには殺人を犯して伝説となったチャールズ・マンソン。彼が歩んだ道のりを学び、使命を受け入れて自分を作り替えよう。
2.信者の拡大(31分)
救世主の妄想に取りつかれたジム・ジョーンズは、インチキの信仰治療をきっかけに狂信的な信者たちを集めた。その手法に従えば、多くの熱心な信者を獲得できる。
3.思想の改造(32分)
俳優として成功する夢に破れたハイメ・ゴメスは、悟りの境地を約束することで大勢の信者を獲得。彼の教団ブッダフィールドに焦点を絞り、その巧妙な洗脳術を学ぶ。
4.永遠の約束(30分)
ヘヴンズ・ゲイトの教祖として、宗教とSFを組み合わせた教えを広めたマーシャル・アップルホワイト。彼のように終末を説いてもっともらしい危機感をあおれば、権力強化もお手の物。
5.イメージの管理(32分)
積極的な広報活動と冷酷な手段を使い分け、世界の終わりを信じるオウム真理教を拡大させた麻原彰晃。彼のようにメディアを巧みに利用し、信心深いイメージを築き上げよう。
6.不滅の体現(29分)
統一教会を今もなお存続させ、巨万の富を生み出す仕組みを作り出した文鮮明(ムン・ソンミョン)。不幸な結末を迎えることなく教団を発展させたいなら、彼以上のお手本はいない。