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視点の自由研究No.81「視点_経営は航海」

2023年を迎え、弊社もいよいよ4期目に突入しました。思えばコロナ、円安など社会情勢に振り回された4年間でした。今回は、ここまでの知見を経営視点で振り返ってみたいと思います。
これから独立を目指す方へのささやかな情報になれれば幸いです。

「木の葉と荒波」

2019年、二人で立ち上げた会社。大海原に木の葉で乗り出したような状況でした。この木の葉という感覚、実はその後のコロナなどを乗り切る大きな鍵になっていました。

コロナによる社会情勢の変化の波。最初はほんの細波であったことは皆さんもご承知の通りだと思います。そうした小さな波でしたが、木の葉のような会社ですからその影響をすぐに受けます。いきなりの失速という状況でした。
しかし、木の葉です。一旦沈み込んでも、様々な手を使うことで浮き上がりも早くできたのは幸いでした。私たちにとっては仲間であるスタッフ、そこから派生したライブ配信という仕事。お互いが小さいからこそ、協力し合い浮上する策をより早く吟味し、実際に活用できたことがこの波を乗り切る手札となってくれたのです。

「会社は船」

こうした経験から、社会情勢は大海原という感じを実感しました。そしてそこに浮かぶ多くの船。それが企業です。木の葉のような弊社ですが、小回りや浮き上がる機能をすぐに模索できるが利点。
フリーランスの頃はこの大海原を救命具をつけて泳いでいるような感じだったのに対し、船に乗っているというだけで様々な動きができたことは言うまでもありません。

元は会社員だった経験から、これまでいた会社はまさに船で考えることができます。中小企業であればまさに中型船。航海士もいれば、機関士、さらにはその船で漁を行う船員など各仕事が分かれ、その専門家としての働き方になる。
大企業であればさらに複雑になり、もはや個人一人の力では航海すること自体が不可能です。まさに巨大船、だからこそ大きな波が来ても揺られず乗り切ることもできます。

ただ、乗っている乗組員は大きな船になるほど航海指針に係るのが難しい。航海を指揮する者はその責務上、船を沈めるわけにはいきません。時に冷酷になり船員や航海上不必要になった機関ごと切り離すと言う決断にも迫られます。かつて護送船団などという言葉があったのはこうした感覚が古くからあった証拠かもしれません。

「経営視点」

自分達が船で乗り出した経験はこうした経営視点を持つ大きな糧となりました。今では、経営の面白さと難しさが肌に沁みてわかります。

大企業の社長業など自分達と比べるのはおこがましいですが、大きな決断の連続だと思います。経営者へのリスペクトは会社員時代とは比べ物になりません。

こうした視点は、自分達が扱う商品、すなわち広告映像コンテンツの作り方にも大きな影響を及ぼしています。無駄にお金をかけずに、より効果的なアイデアや制作を自分達から提案できる。費用対効果が求められていく広告で、こうした知見や視点を遺憾無く発揮できるのはこの経営マインドのおかげだとも思います。

「航海」

私たちの航海も早4年。航海の手法も目指すべき地平も大きく変わっていくのを感じています。映像制作だけに囚われず、映像から派生する様々なタッチポイント、デジタルによるテクノロジーへの対応などまだまだ木の葉でもできることはあるはず。

これからも多くのスタッフの力を借り、クライアントの航海を支えていけるような船になっていきたいと思っています。

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