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脳内VOD『最上義光』(その6:兼続激突編)

割引あり


 義光の生涯における大一番と言われるのが「北の関ヶ原」と呼ばれた「長谷堂城の戦い」である。直江兼続率いる上杉軍相手に劣勢の義光が、籠城戦の末に撤退させたあの戦いだ。実はこの合戦、兼続主役の大河『天地人』でも一応採り上げては知るのだが、本編には肝心の義光が登場しないのである。ついでに言えば、兼続とともに上杉方から参戦していた「天下御免の傾奇者」前田利益(慶次郎)もやはり『天地人』には登場していない。というわけで、本作の長谷堂城は、オープンセットにもちゃんと投資して、最上・上杉双方の視点でガッツリ描く、いわば「完全版」。『天地人』でがっかりした視聴者もこれならご満足に違いない。

<登場人物紹介⑩上杉家>
【主な配役】
上杉景勝(うえすぎ・かげかつ) 演:平岳大
越後大名。義光・政宗への牽制も兼ねて、秀吉から会津への移封を命じられる。

直江兼続(なおえ・かねつぐ) 演:山崎育三郎
家中。景勝の懐刀。長谷堂城(山形市)で義光と交戦する。

本庄繁長(ほんじょう・しげなが) 演:遠藤憲一
越後国衆。大宝寺氏との外交窓口を担当。大崎合戦の隙をついて、庄内に侵攻する(十五里ヶ原の戦い)。慶長出羽合戦の際は、福島城(福島市)で政宗・景綱主従を袋叩きにする。

前田利益(まえだ・とします) 演:永瀬正敏
〔所属歴:前田家→上杉家〕
家中。通称は「慶次郎」「忽之斎(ひょっとさい)」。織田家臣滝川一族の出。一時叔父の前田利家に仕えるも、諸事情あって出奔、京で文人活動中に直江兼続と意気投合、そのまま上杉家に仕官する。

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