チルドレン・ファーストという哲学
「自閉症の世界に入れる人だけが、その自閉症の方をこちらの世界に連れて来ることができる」と言う言葉が子育てのベースになりました。
もう20年近く昔です。
これは、少し年上のステキなママから聞いた内容です。
またまだ情報のなかった時代に、自閉症のお子さんと育てている中で参加した、佐々木正美先生の講演会で聞いたことが、20年近くも支えになっているなんて…。
30歳くらいお子さんがいらっしゃるのですが、知的を伴う重度の自閉症を育てられてきた方なので、その大変さは容易に想像ができます。その子育ては、私の想像よりもはるかに大変だったと思います。
この言葉をベースに子育てされたことの重みを、わたしは言葉にならない「どすん!」という気持ちとともに味わいました。
また、
悩んでいる親には、その子の見方感じ方捉え方等一人一人にあった対応方法を教えてあげてほしい。
いろんな学びの場があっていいと思います。
だから、活動を陰ながら応援しています😊
という、言葉も併せていただきました。
チルドレン・ファーストという哲学
その子の見方、感じ方にあった対応方法を探すためには、まずは相手の方の見方、感じ方はどんな世界なのかしら…と、相手の立場に立つなどをしながら、相手の気持ちや感じ方をイメージすることからはじまります。
こういう考え方は、「チルドレン・ファースト」と言われているようです。
下の文章は、田中康雄先生の書かれたものです。
えじそんくらぶの立ち上げのとき深く関わってくださった先生で、ながらく会報に寄稿いただていました。
この冊子は、数日前に紹介した「ボクたちのサポーターになって1」のまとめの文章です。
「支援を受ける側を中心にした支援を…
チルドレン・ファーストという哲学に戻り、その実現に向けて具体的なアクションをいかに行うかが問われているといえるでしょう」という言葉を送ってくれています。
正しさや人並みを求める支援が好まれるの現実の中で
ですが、発達障害者支援法ができて15年以上たつ今でも、当事者や家族が悲しい思いをされている現場は少なくない、いえ、むしろ、そちらの方が多いと聞きます。
とで残念です。
これは、苦手の克服 の方が、より保護者のニーズにあっているからで、放課後デイサービスなどの商いでは、子どももを矯正する方向での指導を売りにしている業者さんのチラシなどの方を多く目にします。
学校での指導もまた、「こうなるためには、この支援が適切」という支援法が先にある、という状況の方が未だに主流なのでしょう。
子どもの心を健やかに育てるためには、チルドレン・ファーストの支援が大事なのに…
チルドレン・ファースト社会を構築するための緊急提言
そんなモヤっとした気持ちを抱えながら、たまたま目にした記事をみて、「少しは期待してもよいかも?」と思える情報に出会いました。
これは全国知事会が令和3年6月に出したものです。
さらり…とし読めてないですが、なんだかとても嬉しくなりました。
少しずつ…でも、ちゃんとチルドレン・ファーストな世界に世間の目が向いてるように思えましたから。
国のやってることさえ、亀の如き進み方なのですから、私や私の仲間たちのやってる小さい小さいことなど取るにたらないことなのかもしれません。
でも、やってることは無駄にはならない。
そんな風にも思いました。
みなさんは、チルドレン・ファーストですか?
いま、どんな取り組みをされてますか??
同じ志を持たれている方は、ぜひ私ともつながってください^ ^
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