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変わりゆく鉄道

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通学利用で賑わうが、現実にはかなり厳しい地方私鉄

通学利用で賑わうが、現実にはかなり厳しい地方私鉄

9年ぶりの一畑電鉄、初めての川跡の平日朝。7時46分、電鉄出雲市、松江じんじ湖温泉、出雲大社各方面から電車が入ってきました。

1本前の3線合流は7000系が2本いましたが、今回は元京王5000系の2100系が2本並び、電鉄出雲市から戻ってきた1000系と合わせて「オレンジ」が鮮やか、これぞ私が求める「お下がりの楽しさ」です。しかも、7時49分発出雲大社行きは急行幕が見られる。しかし、「川跡」幕か

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3両編成になった一畑電車の特急スーパーライナー

3両編成になった一畑電車の特急スーパーライナー

2024年11月初旬、前日に最終電車で5010・5110号に出会った9年ぶりの一畑電車。翌朝は平日。特急スーパーライナーの利用状況を見に午前7時前に電鉄出雲市を訪れました。

7時過ぎ、改札が始まると通勤客を中心に10人以上がホーム階へ上がっていきます。ホームには7000系が3両で待っていました。

2024年11月現在、特急スーパーライナーの担当は7000系です。4月の改正で停車駅がやや整理され

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9年ぶりの一畑電車で5010号・5110号と惜別

9年ぶりの一畑電車で5010号・5110号と惜別

最後に訪れたのは2015年。あれから9年、元南海21000系の3000系は引退した。その間にコロナの影響やそもそもの少子高齢化の影響もあるでしょう、何度かのダイヤ変更を経て現在に至る一畑電車。
2024年11月初旬、関東から関西・中国・四国をクルマで巡っていたのだが、久々の島根ということでわずかな時間ですが一畑電車をウォッチすることにしました。

最終は雲州平田行き11月4日、夜に出雲市駅近くのホ

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西武4000系の秩父鉄道線内運用が華やかだった時代

西武4000系の秩父鉄道線内運用が華やかだった時代

先の記事(秩父鉄道に誕生した「直通急行」の性格)にて、「御花畑行きは定期列車としてはいつ以来の設定なのか」と書いたのですが、コロナ計画運休を除けば1999年12月の秩父鉄道がワンマン運転を開始する前までのようです。私自身この頃の記憶がどこかへ行ってしまっていたのですが、同時点での西武鉄道最新ダイヤである「1998年3月26日改正ダイヤ」をみると、西武車の秩父鉄道線内運用がかなりハードに行われていた

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特急復活の地鉄。富山地方鉄道2015年改正ダイヤの優等列車を振り返る

特急復活の地鉄。富山地方鉄道2015年改正ダイヤの優等列車を振り返る

2023年3月27日、富山地方鉄道から4月15日ダイヤ改正で特急列車の復活が発表されました。冬ダイヤ以外ので「うなづき」の設定は見送られましたが、「立山」やエリア特急「くろべ」、1本ながら「アルペン」も設定され、少し賑やかさが戻りそうですね。

さて、富山地方鉄道の特急・急行ダイヤを振り返るシリーズ第6回。今回は2015年2月26日改正ダイヤを取り上げます。この改正は北陸新幹線・長野~金沢間延伸、

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秩父鉄道に誕生した「直通急行」の性格

秩父鉄道に誕生した「直通急行」の性格

相鉄新横浜線・東急新横浜線開業に湧く、2023年3月18日ダイヤ改正。相鉄直通に直接は絡まない西武鉄道ですが、土休日の秩父鉄道との直通列車に変化がありました。

まず、秩父鉄道から池袋線飯能へ向かう直通が消滅しました。これによって、秩父鉄道御花畑駅の西武線直通用ホームから西武線内へ向けた乗車をすることは、一旦なくなったわけです。それはダイヤ的には最も大きなことですが、趣味的な注目としては下りの直通

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特急消滅の衝撃。富山地方鉄道2013年改正ダイヤの優等列車を振り返る

特急消滅の衝撃。富山地方鉄道2013年改正ダイヤの優等列車を振り返る

富山地方鉄道の特急・急行ダイヤを振り返るシリーズ第5回。今回は2013年12月26日改正ダイヤを取り上げます。前年の2012年12月21日にも改正が行われていますが、その改正は特に優等列車についうて大きな変化はありませんでした。今改正は、日中の普通列車の一部削減、滑川発着列車の一部中滑川発着への短縮など、やや縮小ムードの改正となっています。

本線は朝ラッシュ急行に変化

本線の下りでは、平日の「

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阪急京都線に急行が復活

阪急京都線に急行が復活

2022年12月17日の阪急ダイヤ改正は、「準特急」の誕生や京都本線に「急行」の復活など、ダイヤ形態そのものに大きな変化はなさそうですが、エポックメイキングなものとなりそうです。

新設される準特急は快速急行からの名称変更となり、2024年からの特急系統への座席指定サービスを見据えたものとのこと。そして京都本線で15年ぶりに復活する急行は現在の快速からの変更で新たに西京極にも停車。前回の急行とは性

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特急消滅の衝撃。富山地方鉄道2011年改正ダイヤの優等列車を振り返る

特急消滅の衝撃。富山地方鉄道2011年改正ダイヤの優等列車を振り返る

富山地方鉄道の特急・急行ダイヤを振り返るシリーズ第4回。今回は2011年12月25日改正ダイヤを取り上げます。前回改正から4年以上が経ちますが、この改正では列車ダイヤの変化で目立ったものはありません。しかし、この改正で本線平日朝ラッシュ時の4両編成での運転が消滅しました。優等列車についても一部その影響で列車の変化が出ています。そしてもう一点、車両面においては16010形アルプスエキスプレスが本格デ

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特急消滅の衝撃。富山地方鉄道2007年改正ダイヤの優等列車を振り返る

特急消滅の衝撃。富山地方鉄道2007年改正ダイヤの優等列車を振り返る

富山地方鉄道の特急・急行ダイヤを振り返るシリーズ第3回。今回は2007年3月26日改正ダイヤを取り上げます。前回の2004年改正で平日日中の本線普通列車が寺田~上市間で毎時3本化、上市~滑川間で毎時2本化されましたが、今改正では電鉄富山~滑川系統が電鉄黒部まで延長され、上市~電鉄黒部間で毎時3本が確保されました。概ね2本だった土休日も1本増発された時間帯もありました。

さて、特急・急行列車はどう

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地鉄分補給旅、特急なきアルペンルート(3)特急「立山」に期待

地鉄分補給旅、特急なきアルペンルート(3)特急「立山」に期待

本宮駅から早朝の常願寺川沿いの集落を散策し、有峰口駅までやってきました。有峰口駅は2020年にリニューアルされたのですが、かつての姿を途中下車して見ておかなかったことを後悔しています。

さて、有峰口から上り列車で富山市街地に戻ります。有峰口6:34発(306列車)は先ほど乗った快速急行の折り返しです。早朝の立山発列車、車内には乗客はゼロでした。しかし、私と一緒にこの列車には顔見知りらしき2名の「

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地鉄分補給旅、特急なきアルペンルート(2)朝の快速急行

地鉄分補給旅、特急なきアルペンルート(2)朝の快速急行

前日夜に富山入り。地鉄の平日夜間の利用状況を確認しました。
2022年4月29日(祝)、3年ぶりとなる外出制限なしのゴールデンウィーク突入。今回の旅の本命である、早朝の立山線「快速急行」に乗車します。

午前5時過ぎ、電鉄富山駅改札へ向かうと、有人改札の手前には改札を待つ列が作られていました。その時点で10名程度だったでしょうか。初発の宇奈月温泉行きが出発し、改札が始まる直前には列は15人くらいま

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地鉄分補給旅、特急なきアルペンルート(1)地鉄の平日深夜輸送

地鉄分補給旅、特急なきアルペンルート(1)地鉄の平日深夜輸送

2022年4月28日夜、ゴールデンウィーク突入の前日に思い立って富山の地に足を踏み入れました。北陸新幹線がなければ実現できなかった行路。

4月1日のダイヤ改正で特急列車が定期ダイヤから消滅した富山地方鉄道。ゴールデンウィークに突入するタイミングで、果たしてどの程度の地鉄による観光利用があるのかを見てみたくなったのです。

私自身、アルペンルートが開通する4月~11月の時期に地鉄を訪問するのは8年

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特急消滅の衝撃。富山地方鉄道2004年改正ダイヤの優等列車を振り返る

特急消滅の衝撃。富山地方鉄道2004年改正ダイヤの優等列車を振り返る

続いて2004年3月改正ダイヤです。このダイヤ改正では特急のワンマン化が実施されました。よってこの改正以降、多客期に一部例外はあるとしても、通常は特急は2連で運行されています。
また、本線普通列車では日中に増発が実施され、電鉄富山~上市間で毎時3本、上市~滑川間でも毎時2本が設定される"攻め"の改正でした。

さて、特急・急行の運行を見ていきましょう。これまでのダイヤと違って、明確に平日ダイヤ・土

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