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チェキファイルのデザインができるまで。

こんばんは、あちこ@ゆらの母ちゃんです。

息子がお笑い芸人をしています。「それもまた一興」というコンビを組み、「ライオンロック」と一緒に「同期の休日」というユニットも組んでいます。TikTokに動画を毎日投稿し、隔月でお笑いライブ「仁王立ち」もしている4人のイラストを描いたり、動画を切り抜いたりしている母ちゃんです。

前回は「なぜ同期の休日のイラストを描くことになったのか」を書き残し、アニメーションのデビュー作品を供養しました。

あれから3年?相変わらずiPadを使うのはバンドリ(音ゲー)かYouTube閲覧ばかりで、時々頼まれるイラストの腕は上がらずで、非常に残念な状態が続いていました。

そんなある日、とうとう恐れていた時がやってきました。帰宅したゆらが自室に行く途中で話しかけます。


「今週、忙しい?」


これ、他人からの質問だった場合イチバン返答に困るやつです。もし友達からのLINEメッセージだったら、悩みつつも忙しい時は未読無視。上司からのチャットならば無条件にスルーです。

ゆらから何か依頼をされる時は、決まっていつも「母ちゃん、いま忙しい?」から始まります。でも、普段はあまり話しかけないゆらが、こんな風に切り出す時はたいてい仕事関係なので、スルーせずちゃんと聞きます。

「同期の休日のグッズを出すんだけど、そのイラスト描いてくんね?」

今まで描いてきたのはWEB用の素材です。「後から差し替えができる」とか、「イベントが過ぎればネットの海に沈みゆく素材」という甘えの元に、へっぽこイラストを描いてきました。

ところがグッズとなると、「買ってくれた人の家に鎮座」し、時には「一緒に街へ繰り出し」、最期には「メルカリに出品される(かもしれない)」という大航海を繰り広げるわけで。ましてや、一度作ったグッズは差し替えができません。緊張が走ります。

「チェキファイルなんだけど、黄色ベースに白一色で、市松模様にイラストを並べる感じなんだけど、何種類かイラスト描いてくれたら俺らでレイアウトするからさ」

個々のイラストはお任せ。具体的な全体の指示があるとイメージしやすかったので、いろいろアイデアが浮かびます。

イラストというよりはピクトグラム的なものがいいなぁと、いくつか候補をあげ、ラフ案に書き出してみます。

今回のラフはデジタルで描きました。デジタル上だけどApple  pencil でほぼ手書き状態。前説アニメを作った時のラフ画は紙に鉛筆のアナログだったので、ちょっとだけ進化です。

チェキファイルのデザインラフ案

とりあえず、同期の休日の4人にみてもらいます。

オフィシャルのアイコンがあるとのことで、1個だけ差し替え指示があり、ほかはOK!

ただ、iPadのフリーのお絵描きソフトでは、印刷屋さんに入稿するデータを作成することはできません。

とうとうAdobeの王様に賄賂を贈り、「Illustrator」のチカラを借りる作戦に変更。レイアウトもあちこがすることになりました。

素材ひとつひとつをIllustratorで作成。

単体でもかわいい!並んでいるのもきっとかわいい

イラスト4つは、noteの自己紹介記事の見出し画像に使用した素材の一部をを利用。「それいち」「ライロク」「@20dachi」はフォント使用。それ以外はそれぞれ元画像をトレースした後、バランスよく微調整をしたものです。同期の休日のネタは、キャッチーなポーズが多くて助かりました。

ついつい平面デザイン完成で満足してしまいがちですが、最終形態はチェキファイルの表紙です。

手に持った時と机上に置いた時の配列の見え方の違いがわかるように、実物大で何パターンか「配列ラフ案」をこさえてみます。

あちこもゆらもプリンターを持ち合わせておらず、アナログ出力です(笑)やっぱり進化してなかった。

作成開始時のレイアウト案1
横開きした時にイラストが逆さまにならないように修正したレイアウト案2
かつ、立てて置いたときに不自然にならないようなレイアウト案3

同期の休日の4人は、3番が良いとのこと。

レイアウトを修正し、また4人にデータをチェックしてもらいます。

チェキファイルデザインの最終案

市松模様の斜め角度を緩やかにと修正指示が入り、微調整。
OKが出たら入稿用のデータに処理をして発注です。

CMYK形式(印刷用の色指定)の色味が不安だったので、サンプルをお願いしました。

迅速対応で、サンプル到着!

届いた瞬間「んーん・・・(この黄色で)いいのか?」と不安になるあちこ。同期の休日の「一日店長(ファンミ的イベント)」に向かうゆらに持たせて、4人にチェックしてもらうことにしました。

イベント参加の同休生(ファンのみんな)も見てくれて、いろんな意見が飛び交いながらもまぁまぁOKが出た模様。素材がソフトなので「マウスパットっぽい」という感想には大笑いしてしまいました。

さっそく印刷屋さんに校了のご連絡をして、製造開始となりました。

そんなこんなで、あっという間に完成品が到着!ありがとー!おつかれちゃーん!

たくさんのチェキファイルにちょっと感動。そしてドキドキ。

無事に任務完了して「喜びの舞」を踊っていると、4人から無理難題な任務指令を受けることに…。

続きは次回「あちこ、購買のおばちゃんになるの巻」お楽しみにー!

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