お店があまり売りたがらないけど買ったら人生の役に立つ物
私は自分が買ったものを人に勧めることがほとんどありません。
自分が良かった!と思った物が、価値観や好きなものが違う他人にとって必ずしも良い物だとは思わないからです。
でも、1つだけ、皆さんに勧めてくださいと言われたら、迷わず「5年手帳」を選びます。
「5年手帳」というのは、その名の通り、5年分のスケジュールが1冊になっている手帳です。
メーカーによって少し違うものの、デザインの概要は片面1ページに1月1日と1月2日の記入欄があり、その記入欄が、2024年、2025年、2026年、2027年、2028年と5段になっている感じです。もちろん月カレンダーや年カレンダーもついています。
5年、10年日記、というような商品も売られていますが、書く欄が大きすぎて面倒くさがりの私はそんなに書き込まないので、1日分のスペースが小さいスケジュール帳に徹しているタイプが使いやすいと思っています。
「去年の今頃なにやってたっけ?」とか「最後の車検いつだったっけ?」みたいに思った時に、パラパラ見られるのは便利です。ただ、それだけならスマホのスケジュール管理アプリでも全く問題ないのですが
5年手帳のすごいところは、自分の人生の「重み」を感じるところ
5年という歳月は「小1の子が中学受験生になる」「大学1年生が社会人になる」「還暦を迎えた人が定年(65歳)になる」といった長い期間なので、書き込むことが「年次計画」から「人生設計」になります。
書き始めると「自分は5年後今の仕事をしているだろうか」「親は5年後も元気でいるだろうか」「自分の資産はどのくらい増えている(減っている)だろうか」という問いが心に浮かび始め、この手帳を使い終わった「5年後の自分」がどうなっていたいかを具体的に考えることになり、しばらく使っていると「人生の指南書」のような存在になってきます。
新しい仕事を始めた人、子供が生まれた人、退職した人など、今後5年間がどうなるのか分からない人ほど、5年手帳を使って人生設計を立てたり、見直たりしながら、時間を無駄にしない5年間を過ごせると思います。
2024年から始まる新NISAでは5年以上の長期視点での資産運用をすることが理想とされており、5年先まで見通すきっかけになるこの手帳はかなり便利になるのではないかなと思います。
この5年手帳ですが、ぜひ手に取って選んでほしいのですが、品揃えが良い大手雑貨店や大型書店などでも店頭に置いてある数がとても少ないです。
店側からすれば、毎年新しい手帳を買って欲しいはずなので、まあ理解はできますが、とても良い商品なので色やデザインのバリエーションを増やしてほしいと思っています。
私の場合、1年買い替えの手帳も持っており、常にバッグに入れて持ち歩いています。5年手帳は家に置きっぱなしです。
予定を同期するのが面倒といえば面倒ですが、家で予定を書き込みながら、来年はこれをしようか、再来年はもうやめようか、と考える時間が「生き方を見直す時間」になっています。
たくさん書き込むことよりも、現在の自分の行動と数年先のカレンダーや予定を日々見直すことで、自分の人生についてきちんと考えることができるのが、この5年手帳の素晴らしさだと思います。
1つ心配なのは、5年後もまだ5年手帳が売られているか、ということ。
廃版にならないように、多くの方が買ってくれるといいなと思います。
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