組織に浸かった結果
こんばんは! dnkspitz(ダンスクスピッツ)です。
私は58歳のおっさん。4回の転職経験あり。
今日は、組織の中に浸かった経験を書きます。
1回目の転職で、外資系コンピュータメーカーに入社しました。そこで、システムエンジニアとして我武者羅に働きまくり、気づくと30代で部長になっていました。そして40歳で会社を辞めました。
この外資系コンピュータメーカーでは14年間働きました。この会社を辞めた理由は、自分自身を見失いそうになった危機感からでした。
私がこの会社に転職したのは「システムエンジニアとしての経験を積み、自分が開発したシステムで世の中の人に喜んでもらえるようになりたい」と考えたからです。
ビジネスですから、お金儲けは当たり前です。そのこと自体をとやかく言うつもりは全くありません。
しかし、気づくと、私はお金儲けの歯車の一つになっていました。
私がこの会社に入社した時は創業者がCEOとして活躍されていました。この創業者が大切にしてきたことばは「honesty 誠実」です。
私は、創業者の笑顔に期待し、このことばが好きで、この会社に転職したのです。
しかし、
リストラと合併が繰り返される中、「honesty 誠実」が怪しくなってきました。
いつの間にか、このことばは会社の中から消えていました。少なくとも、私はそう感じていました。
ただただ、大きくなることだけが目標であるかのように社員が動いている組織。
その中に長くいると、何が大切なのか、見失ってしまうのです。
私も、その一人でした。
毎日、深夜まで働き、タクシーで帰宅する日々でした。会社の前に列をなすタクシーに行き先を告げずに黙って乗り込む。
すると、馴染みの運転手が「お疲れさまです。お休みください」
しばらくすると、
「着きましたよ。お疲れさまでした」
そんな毎日でした。
ただただ、ひたすら、頑張り続けました。
いいも悪いもないのです。
自分の置かれた環境、周囲が同じ状況になると、正しい判断ができなくなるのです。
電車で帰宅する時に、飛び込む人の気持ちがほんの少し判るような気がしました。
ある時、ふと思ったのです。これが私のしたかったことか……
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会社の中では、リストラが繰り返されていました。
私は、何度目かのリストラ時に、リストラする側の立場になっていました。
しかし、自分で自分をリストラしようと決断しました。
自ら辞表を出しました。
翌日、取締役から電話が入りました。
「辞表を取り消せ!」
「辞表は無かったことにしてやる」
「頭を冷やせ、1週間後にもう一度電話する」
そして、1週間が経ち、連絡がありました。
取締役 : 「どうだ。一緒に頑張ろう」
私 : 「この会社はおかしくなっています」
私 :「◯◯さん(取締役)、そう思いませんか?」
「………」無言でした。
私 :「申し訳ありません。考えは変わりませんでした」
取締役 : 「そうか……」
私は、気づけて良かったと思います。
自分の人生だから……
ま・と・め
時々、自分の置かれている環境を俯瞰してみよう!
そうすれば、新しい道が開けるかもよ。
では、また。
dnkspitz
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