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電子書籍を出版する2つのデメリット

電子書籍の記事が公開される時に
よくメリットだけが大きく取り上げられます。

私たちも出版社として、電子書籍を出版することを
強くオススメしています。

なので、メリットをお伝えすることが多いですが
メリットしか無い、ということは無く、デメリットがあるのも事実です。

今回は、あまり語られることのない

『電子書籍のデメリット』

についてお話しようと思います。

電子書籍専業の出版社が考える電子書籍のデメリットとは

これから理由も交えてお伝えしていきますが
私たちが考える電子書籍を出版するデメリットは

・個人では難しいこと
・逆ブランディングになる恐れがある

という2つです。

このページでは、電子書籍を出版する
2つのデメリットついて、くわしく説明します。

1.個人での出版は難しい


電子書籍を出版するデメリットの1つ目は
『個人での出版は難しい』ことです。

電子書籍のメリットとして
誰でも出版できることが挙げられます。

確かに紙の本に比べると、格段にスムーズに、簡単に
書籍を世の中に送り出すことができます。

しかし、それでも電子書籍出版は、多くの人が
思っているよりも敷居が高いもの
だと考えています。

中でも、具体的には文章や表紙、出版するためのファイルの
3つを作ることが壁になります。

ここからこの3つを説明していきます。

原稿が書けない


電子書籍出版の壁になる1つ目は
原稿が書けないことです。

電子書籍を出版するためには、文章が必要です。

しかし、この文章をどう書いたらいいのかまったくわからず、
まったく書き進めることができない方が多くいらっしゃいます。

また、何とか文章を最後まで書けたとしても、
思いどおりの原稿に仕上がらずに手直しを繰り返し、
出版をあきらめてしまう方も多いものです。

出版を考えたことのある人は、とても多いと思いますが
実際に出版までいく人が少ない理由はここにあります。

では、なぜこのようなことが
起きてしまうのでしょうか?

日本の学校では文章の書き方は教わらない

なぜ多くの方が電子書籍の原稿を書き上げることができないのかというと
日本の学校では、文章の書き方を一切教わらないからです。

このように書くと、
「国語の授業がありましたけど、、?」と思われる方が多いことでしょう。

ですが、少し考えてみてほしいのですが

国語の授業で、文章の書き方を習ったことがあるでしょうか?

国語の授業では有名な作品を読み
それがどのような作品で、作者はどのような人物なのか?

そのようなことを習っただけではないでしょうか?

このことから、ほとんどの人は文章を書くことに関しては
「我流」であると言えます。

電子書籍は少ない文字量でも出版できます。

文字数制限は無いので、極端に言えば
1文字でも書いてあれば出版可能です。

しかし、著者の考えを読者に伝えることを考えると
最低、15,000~2万文字ほどの文字数になります。

LINEやFacebookのような短い文章であれば簡単です。

しかし、15,000~2万文字もの普段書き慣れない長文を
「我流」で書くことは、できなくて当然と言えるでしょう。

たとえ書けたとしても、普段読んでいる本のような
読みやすく、頭に内容が入って着やすい文章になっていないのは
ある意味当然なのです。

売っている本を書いているのは

『文章を書くことで生活しているプロ』

なのですから。

文章の書き方を学んで書く必要がある

著者の考えを整理して読者に強い想いを伝えるための文章を書くのであれば、
文章の書き方を学ぶことをお勧めします。

具体的には、文章の書き方について
くわしく説明している書籍を数冊読んだ上で、多くの文章を書くことです。

Amazonで「文章 書き方」で検索すれば多くの書籍があるので、
それらを数冊読んだ上で電子書籍10冊分ほどの文章を書けば、
ある程度読者に想いを伝えることができる文章を書く力が身につきます。

最初の1~5冊ほどは思うようにいかないかもしれませんが、
実際に書かないことには文章力は身につきません。

ですから、ぜひとも継続していただきたいと思います。

表紙が作れない


電子書籍出版の壁になる2つ目は、
『表紙を作ることができない』です。

表紙画像を作るためにはデザインの技術が必要です。

具体的にはPhotoshopのような画像編集ソフトを使えるようになり、
その上で電子書籍の内容に適した表紙を作る必要があります。

そして、言うまでもないことですが
Photoshopで一通りのことを習うにはお金もかかりますし
習得するまでに時間も当然のことながらかかります。

表紙の質が低いと読んでもらえない

表紙を作成する話をしましたので
これもセットでお伝えしないといけないのですが

どこまでいっても電子書籍は
表紙の質=本の売れ行き

です。

ただ画像を作るだけであれば、
Photoshopでなくても簡単に使えるソフトは多くあります。

しかし、Photoshop以外のソフトを使うことは
お勧めしません。

その理由として、どうしても
素人感が漂ってしまうから
です。

Amazonでは、大手出版社や電子書籍専門出版社が作った
多くの電子書籍が販売されています。

そのような中で明らかに表紙の質が低いものがあると、
明らかに見劣りしてしまうのです。

試しに、時間があるときにAmazonの電子書籍で興味のある分野で
検索してみていただけたらと思います。

何も言わずとも、表紙の重要性が
ご理解いただけると思います。

当然のようにプロが作った表紙が並んでいるので、
品質が低い表紙はそれだけで読もうと感じないことでしょう。

このように表紙の質が低いと、どれだけ素晴らしい文章だったとしても
内容を知ってもらうことができない
のです。

ですから、電子書籍の表紙は多くの必要としている人に
興味を持ってもらえるよう、プロと同じ品質で作る必要があります。

出版するファイルが作れない

電子書籍を出版するためには
対応しているデータを用意する必要があります。

具体的には、Amazonでは

・Word
・html(エッチ・ティー・エム・エル)、
・mobi(モビ)
・ePub(イーパブ)
・リッチテキストフォーマット
・プレーンテキスト、
・PDF
・KPF(ケー・ピー・エフ)

の8種類が対応してます。

しかし、ほとんどの方にとっては
WordとPDF以外はほとんど聞いたことがなく、しかも種類が多いので、
結局のところどのようなファイルを用意すればよいのかすら
分からないと思います。

こうした対応種類や専門用語の多さも
電子書籍出版を難しくさせている1つの要因です。

電子書籍を出版するならePubファイル

先にご紹介したとおり、8つの対応ファイルがありますが
もっともお勧めのファイル形式は

ePubファイル

です。

なぜなら、電子書籍の読書に最適化されており
レイアウトが崩れず、読者に快適に読んでもらうことができるから、です。

また、ePubファイルはAmazonだけでなく、
楽天koboやiBooksのような電子書籍出版にも使えます。

Kindle以外での展開を考える場合でも
二度手間になることなく、効率よく販路を拡大できます。

また、ePubファイルは、世界レベルで統一された
電子書籍のフォーマットなので安心ですね

ePubファイル以外の出版は避けるべき

もちろん、ePubファイルを使わなくても
wordやPDFでも出版は可能です。

ですが、それらでの出版はおすすめできません・

なぜなら、

WordやPDFで見栄えを整えたとしても、
実際に出版した電子書籍を見てみると
フォントやレイアウトなどが思っていた通りにならないから
、です。

最悪の場合、読めないほど崩れて表示されてしまいます。

さらに、電子書籍のメリットである

・フォントや文字の大きさを自由に変更できる
・リアルタムで本文中の単語を調べることができる
・重要箇所に下線を引ける
・異なるデバイスでの同期機能

といったことが一切に使えなくなります。

これでは読者に想いや考えを伝えるどころか
不快感を与えてしまいかねません。

どれだけ素晴らしい文章と表紙だったとしても台無しです。

ePubファイルは無料で作れる

おそらく

「ePubファイルが良いのは分かったが
どうしたら作れるのかが分かりません。。」

と、思われているのではないでしょうか。

ePubファイルを作るにはどうすればよいのか?

もっとも簡単で確実に作る方法は
「でんでんコンバーター」を使うこと、です。

でんでんコンバーターは
無料で利用できるインターネット上のサービスのことで、
ePubファイルを作ることができます。

でんでんコンバーター:
https://conv.denshochan.com/

原稿ファイルをでんでんコンバーターが決めた形で
用意すれば、レイアウト崩れがないePubファイルを作ることができます。

無料で使えるサービスとしては
かなり優秀です。

ただし、でんでんコンバーターの欠点として、
色文字や見出し装飾、表の挿入、縦書きと横書きの混在ができない
ということが挙げられます。

これらを取り入れた電子書籍を出版したい場合
ePubファイルを一から作る必要があります。

つまりは、でんでんコンバーターを使うことなく
最初から最後まで、手作業です。

そして、手作業で作られるのであれば
ePubファイルはホームページの作り方と基本概念や
中身は同じなので、htmlについて学ぶことをお勧め
します。

このように、電子書籍を出版するには
原稿、表紙、ePubファイルの用意が難しいという理由から
個人で出版するのは難しい、と言わざるを得ません。

ある程度多くの人に読んでもらう電子書籍を作ろうと思うと、
私たちの感覚からすると、10冊ほど出版を経験する必要がある、と思います。

2.逆ブランディングになる恐れがある
電子書籍を出版するデメリットとしてもう一つ大きいのは
逆ブランディングになる恐れがあること、です。

電子書籍を出版すれば
「著者」であるというブランディングができます。

しかし、これは表紙やタイトル、文章の質が高いときの話。

もしも表紙や中身の文章の質が低いと
逆ブランディング、つまりは、著者のマイナスイメージになってしまう
ことがあります。

実際、私たちも何人も自分で中途半端な電子書籍を
出版してしまったせいで、逆ブランディングになってしまった人
見てきました。

もし今「先生」と呼ばれたり、お客様がいたりする立場であれば、
表紙や文章の質が低い電子書籍を出版することは避けるべきです。

それに、これからしっかり活動していこうと
思っている方もスタートだからこそ、『見られ方』にはこだわった方がいいでしょう。

「神は細部に宿る」

と、言います。

電子書籍の質が低いと、
著者自身も質が低いと誤解されてしまう恐れがありますし、それは
新たな顧客を無駄に逃してしまうことにも繋がります。

ぜひクオリティには、注意していただければと
思います。

自信がなければ、私たちのような
プロにお願いするのも手です。

DNAパブリッシングの電子書籍プロデュース

まとめ
ここでは、電子書籍を出版する2つのデメリットである
『制作の難しさ』『逆ブランディング』について
くわしく説明しました。

「電子書籍は誰でも出版できる」と言われていますが、
本当に誰でも出版できるほど簡単ではないのが現実です。

著者自身で出版して想いや考えを広めたいと考えるなら
表紙デザインや文章力、ePubファイル作成などの技術をある程度身につけることをお勧めします。

また、ある程度知名度がある方なら
逆ブランディングに気をつけなければなりません

電子書籍の品質が低いと、
著者自身のイメージダウンにつながりかねないからです。

ですから、最初の10冊ほどはペンネームを使うなど
内緒で出版してみて経験を積み、ある程度の質の電子書籍を出版できるようになってから本名や活動名で出版することをお勧めします。

とは言え、多くの方はいくら自身の想いや考えを伝えるためとは言え、
電子書籍を出版することに多くの時間を費やすことができないのが
実際のところでしょう。

上記でも書いたように、ある程度の質の電子書籍を
出版できるようになるだけでも、10冊は出版を経験する必要があります。

そして、10冊出版しても「ある程度」です。

著者の想いや考え、魅力を最大限に表現できる
電子書籍を出版するためには、数十冊以上の出版を経験する必要があります。

ここで挙げた電子書籍を出版することによる
2つのデメリットである『制作ができないこと』
『逆ブランディング』を避けるためにも
電子書籍出版に十分な経験と実績があるところに
相談されることをお勧めします

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