「売れる表紙デザイン」を生み出す哲学
デザイナーの鉄尾です。
表紙を作る上で最も大切にしたいことは
『プロダクトを作っている』という意識を強く持つ事かもしれません。
表紙デザインは、商品で言う所のパッケージ部分に当たります。
売れるパッケージを作るために必要な、
2つの視点と意識づけについてお話します。
商品パッケージとは、ズバリその商品の顔であり、
プロモーションなど全てのトーンアンドマナーの
ベースになってきます。
ですから、その責任は重大であり、
何としても人の心を動かす、
最高品質のクオリティーを確保しなければなりません。
その時に大切にしている視点が
『書店の本棚に並んでも違和感がないクオリティーなのか?』
『書店の本棚に並んでいたら、手に取ってみたいか?』
です。
この2つをイメージしながら、
何度も「作っては修正」を重ね仕上げていきます。
実際に本屋に行き、そこに手がけた本が並んでいることを
想像しながら着装を膨らませていくことはしばしばあります。
そしてさらに、作り上げた案をベースに
チームメンバーとやりとりしながら、ブラッシュアップをかけていき、
多い時は200以上の修正を重ねて出来上がっていきます。
ですが、もし「電子だから」という意識がどこかにあると、
「あとで変えられるから」
「実際に数百万円をかけて印刷するわけではないから」
という意識が心に生まれて、こだわり抜くことができません。
実際に、チームメンバーと打合せを重ね、
何度もやり取りを重ね作られていく本は
不思議と『売れる』ことがよくあります。
そこにかけたエネルギーの分だけで
クオリティが上がっているのではないかと考えています。
ですので、表紙デザインを作る際は、
『プロダクトを作っている』という意識を強く持って作ることが
売れる表紙デザインの第一歩となるのではないかと思っています。
DNAパブリッシング株式会社
企画編集部 鉄尾 和弥
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