論文|小規模事業所におけるトラックドライバーの労働環境・健康管理の実態調査
D1かD2の時,SNSには中高の同級生や先輩後輩が結婚出産とライフステージを進める様子が頻繁に流れるようになった。じゃあ論文出したら出産したってことにしよ。という話をしたら鼻で笑われたことがあった。
ということで,完全に我が子の紹介を忘れていました。筆頭論文が出版されたので報告です。
論文タイトルは以下の通りです。
小規模事業所におけるトラックドライバーの労働環境・健康管理の実態調査
A survey on working environment and health management of truck drivers in small businesses
従業員数30名以下の小規模事業所で働くトラックドライバーの労働環境や健康管理について実態調査をしました。
簡単にまとめると,
背景
従来の研究は会社規模に焦点を当てたものが少ない。
運送業の8割が29名以下の従業員による小規模事業者である(全ト協,2022)
小規模事業所で働くトラックドライバーの実態調査をしよう。
結果
従業員数別で比較をした。
(個人事業主,2-10名,11-20名,21-30名)労働環境については,規模比較による顕著な差は見られなかった。
健康管理については,健康診断制度の設置と実施率が低く,小規模事業所における対策の必要性が示された。
従業員数が多いほど制度の設置と受診率が高かった。
といった内容でした。
今回は小規模事業所のみの実態調査なので,この結果だけで小規模事業所の労働環境・健康管理が良いのか悪いのかは判断できません。そのため,今後は大規模との比較が必要だろうとまとめています。
『労働科学』で出版になったのですが,J-stage とかにもまだ挙がっておらず,クローズな状態になってしまってます。
気になる方はご連絡ください。
オープンアクセスになったらここにリンクを貼ります。(労働科学の J-stage が2021年以降更新されてないからいつになることやら…)
因みに発行は2022年12月10日でした。半年以上忘れてた。