糖質制限との出会い

お久しぶりです。2年前に記事にした糖質制限の記事がたくさんのスキをいただいているのにいまさらながら気がつきました。

いまぼくの活動の中心は、糖質オフを広く認知してもらう事ですのでいろいろな記事を書いていきたいと思います。

前の糖質制限の記事にも書きましたが、糖質制限との出会いは牧田善二先生の本でした。今ほどブームになっていなかった頃に、読書の一環で手に取った一冊です。糖尿病専門医を取得する時にたくさんの専門書を読みました。書籍コーナーも専門書しか興味が無かったので、一般向けの書籍はみたことも無かった状態でした。

しかし、この本にはぼくの知らない事がたくさん書いてあったのです。
糖質のみが血糖値を上げること、その他の食品でお腹いっぱい食べても血糖があがりにくいこと、カロリー制限は血糖降下に効き目が無い事。。。正直なところ最初は半信半疑でした。科学的視点からみて証明されていることなのか、という点が最も重要だと思っていますので、自分でもいろいろ調べてみることにしました。

糖質制限の本は他にも無いものかと探してみると、たくさんあるじゃないですか。しかも専門書の方には1冊も無いのに、一般向けの健康法のコーナーにはたくさんあります。レシピなども紹介されています。ぼくが習ってきたカロリー制限のことはどこにも書いてありません!!

今思えばこれが真実なんです。学会、国がお墨付きのカロリー制限はカロリーを計算して例えば1400kcal以内で1日過ごしてくださいというものです。糖質制限は、お米の生産に関わる人、パン・麺に関わる業界の人、菓子メーカーなど儲けがなくなる人がたくさん出てしまう食事療法なのです。コンビニで売られている食事の多くは甘く味付けがしてあります。そのほうが売れるからです。こうした大人の事情があり一般向けに糖質制限を広げようとすると容易に抵抗勢力が出てきてしまいます。ぼくが思うに、こうした忖度(そんたく)によって糖質制限は必死に学会が危険な食事療法であると言い続けているんだと思います。

まだ半信半疑ではありますが、実際に患者さんにも試してもらうことにしました。低血糖などは起こさないよう薬を調整し、調子が悪くなったらやめて構わないと説明し糖質のみを制限したくさん食べてもいいよと3ヶ月言い続けました。
すると、HbA1cがみなさんスルスルとさがり、薬を使ってやっと1%下げていたのが、2%も3%も下がる人がいるじゃありませんか。むしろインスリンを使っている人はどんどん単位数を減らす事ができました。
しかし、学会が言うように長続きはしないのかもしれないと考えて、そのまま様子を見ていました。実際はこの血糖低下は年単位で持続し、食事を変えてそのまま続けられた人は血糖値は良いままで維持できています。

これならもうカロリー制限はいらないじゃないかと思いますよね。
論文を調べると海外では肯定的な論文が多数でているので、この結果を後押しします。
そのため勤務先の病院や周りの医療従事者にこのことを話しして、やってもらえるようお願いしました。すると、見事にみんな拒否反応(笑)
日本の学会が反対しているのになんで専門医である先生がやっているの?みたいな目で見られてしまいました。

そうした白い目を尻目にぼくは糖質制限の指導を続けています。
数年前よりは受け入れが良くなってきましたが、病院として取り入れてもらうことはできていません。

以上がぼくの糖質制限との出会いです。
モチベーション維持のため、いいねスキしてもらえると嬉しいです。

またお会いしましょう。

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