ポケモンSV感想(EDまで)
細々とゲーム実況していた。ヴァイオレット。
まだ実況を上げ切っていないけど、とりあえずエンディングまでの録画を終えたので、感想を認めたいな、なんて思い久々にNoteを開いた次第である。直ぐそこに公聴会が迫っているから、本当はこんなことやってる場合じゃない気もするけど、そういう気分になったら自分では止められないのである。
当たり前だけど、ネタバレが多少あります。
このゲームが発売して直ぐ、Twitterなんかではバグの報告が相次いで、ある人は笑ったり、ある人は怒ったりなんかしていた訳である。バグが多いだけじゃなく、UIは見にくいし、水辺とかでFPSが凄く下がるし、オープンワールドの作りが雑だし、と叩くところはかなり多いゲームだな、という感想は確かにあった。でも、ポケモンの3Dモデルの出来が良く(ノクタスがえっち)、新しいポケモンのデザインも良く(サーフゴーがえっち)、魅力的な人物が多かった(チリちゃんかっこいい)と思う。
総括して、プログラムとしての出来は最悪だけど、ゲームとしてのデザインは最高だな、という感想を得た。振り幅が大きい。フット後藤さんが風邪ひきそう。
このゲームの良いところ書き殴りたい。
だけど、このゲームの良いところを捲し立てるには、同時に悪いところも捲し立てる必要があると思う。一部の悪いところが全体の良いところを引き立てていたと感じているから。初めにフラストレーションが溜まって、最後の最後に(代替的とはいえ)解消されることで、ゲームクリア後に満足感が生まれたと感じているから。
私は、ポケモンに対して割と邪な感情を抱いている。邪な感情を抱いていない奴は、ノクタスやサーフゴーがえっちなどとは言わん。エルレイドやエースバーンなんかも好きだ。そんな私は、新しいポケモンのデザインに関しては概ねニコニコしていた。ウミディグダに関しては未だに見て爆笑する。ちんアナゴだしあれ。ディルドだし。
デザイン面で言えば、ジムリーダーも個性豊かで素晴らしかった。特にコルサさんとアオキさんだ。グルーシャくんも良い。新しいジムに行くのは楽しかった。もちろん、スター団ボスも良かった。ピーニャくんが特に。
その分、感じていたのは、キャラクター含み世界観の深掘りの少なさだった。メインキャラ3人については、メインストーリーで深掘りされる。一方で、ジムリーダーやスター団ボスに関しては、各個人のパーソナリティに関しては掘り下げがなく、また、パルデア地方自体の掘り下げも少ない。しかしそもそも、ポケモンシリーズにおいてサブキャラクターなどの掘り下げが行われたものは多くない。それでも、ポケモンSVを遊んでいると、彼らの掘り下げの少なさがとても印象強く感じた。
なんでかなー、と思いながらも、ゲームを進め、雪山近くに差し掛かり思い当たることがあった。オープンワールドの形をなしているポケモンSVだが、サブクエストがない。街を訪れても家に入れないし、モブに話しかけても別段情報は得られず、なんなら話しかけられないモブもいる。街の外でも、メインを除くイベントがある訳ではない。
ポケモンを集める目的を除いて、マップを隅々まで見て回る動機が薄い。ポケモンジムのある街でさえも、ただバッジを得るという作業の通過地点になり下がる。世の面白い実況者なんかは、細かいツッコミどころを探して面白く仕上げられるが、そんなものは面白くない普通に人には無理は話だ。私には無理。
すると、オープンワールドを旅する終盤までの時間において、強調されることがある。プログラミングとしてのゲームの出来の悪さだ。UIが分かりにくい、ページ送りができない、処理が重い、バグ。ゲームを遊ぶ上でそこまで気にならない程度の欠陥が、脳の一部を虚無に浸してする旅の中で輪郭を濃くしていく。
結果として、ポケモンリーグ、エンディングまでの間、塵の様にフラストレーションが積もっていき、じくじくと脳が腐っていく。面白いけど、理性に薄く苦笑を貼り付けていたのも事実で、特に、明確な攻略順序を提示されていないが故のレベル調整の杜撰さは酷く、バトルを楽しむことに関しては序盤でさっさと放棄した。バトルはランクバトルで、という意見はなし(前提がずれているから)。
リーグに到達したところで、ポケモンと戯れる以外におおよその目的意識を失った半死体が救われることになる。四天王同士の掛け合いが急に降ってきた。チリちゃんの面接に始まり、急にサブキャラクターの人間性をぶつけられたのだ。チリちゃんの投球フォーム、キャラ同士の掛け合い、感情。なんかよくわからないけど怖いトップ。
3つのメインストーリーを終え、エンディングへ向かう道中でも、メイン3人の掛け合いが濁流の様に押し寄せる。実際、文字送りが速過ぎて読むのが大変だった。噂に聞くと、スター団ボスに関しても、エンディング後に深掘りがあるらしい。ジムリーダーも、再戦イベントが用意されていた。
きっと意図した形ではないだろうけど、初めに溜まった蟠りが、最後に解消される流れが、ゲームプレイ時にカタルシスを齎したことは確かだった。とはいえ、時間を経て俯瞰で見れば、オープンワールドという設計にはあまりそぐわないと思うのも確かだ。正直、キャラの振る舞い以外の部分はつまらなかった。探索の時間によって感情が希釈されたのだ。
とはいえ、平均すればゲームとしてとても楽しめたと思う。剣盾ではDLCなどがあったが、SVでもあるのかしら。あればいいな。
余談。
実況やってるので見てください。
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