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ユーロ相場で起きていること~賃金・物価・需給~

日米の経済・金融情勢に目が集まる中、欧州の動向からも視線を切らないようにしておきたいと思います。為替市場を見ておられる方は感じられている通り、現状、為替市場ではユーロ相場の騰勢が強まっています。この点、ユーロ圏の経済・金融情勢を如何に評価し、ECBの「次の一手」を読むかが重要になっています。特に、8月はECBが注視する四半期に一度の域内妥結賃金(労働組合の交渉賃金)が発表されていますので、この辺りを踏まえながら、現状整理だけしておきたいと思います。なお、既にメンバーシップ記事については今月5本配信されていますが、オマケということで6本目です。

ユーロ相場の解説は円相場以上に金利差一辺倒が目立ちますので、以下ではユーロ圏における雇用・賃金情勢および経常収支も取り扱いながら考察を与えてみます。

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