僕の闘病生活が、あまりに唐突に第二章へ突入した。
みなさん、急展開です!
実は先日、畜尿バッグから〝卒業〟しました!!
あまりに、あまりに唐突で出来事で僕自身も戸惑っております。一体、どういう経緯でこうなったのか。
それは「朝活」を終えた直後のことでした。
下腹部に違和感。おそるおそるカテーテル(管)を確認してみると……、
なんと管が、さーーーっと赤く染まっていくではありませんか!
さーーーっと青ざめていく、僕の顔色。こんなこと、手術を受けてから初めてです。すぐさま病院へと電話をかけ、診察をお願いしました。
はたして、先生の第一声はというと……、
「大したことないね」
蓄尿バッグを見るなりズバリ。想定外の一言でした。
なにしろ、先生からは「気休めは言わない主義」と宣言された過去があるので、どんな衝撃な言葉を浴びせられるかと笑
ほっと胸を撫で下ろす僕。そして、このあと事態は急展開していきます。
「あ、せっかく来たなら膀胱鏡やろう。こないだ撮れなかったから」
診察室から処置室に移動し、待つこと1時間。
この検査では尿道と膀胱の中を観察・撮影できるのですが、とにかくいたたまれない笑
下半身は丸出し、股は開かれ、あそこをグッと摘まれたまま超小型カメラが付いた管を抜き差しされるわけです。
で、映像を見ながら先生が言うんですよ。
「意外と復活してるなあ」
またしても、想定外な一言。
これまでの見立てでは、膀胱の復活は難しそうなので、時期を見て全摘出する方向でした。しかし……、
「残す選択肢も出てきたね。まだ焼け野原みたいな状態だけど、一歩前進」
なんと!
僕は嬉しくなり、こう返しました。
「戦後の日本なら、これから高度成長していきますね笑」
さらに事態は動いていきます。
「ちょっと水入れてみよう」
膀胱内にどれだけ尿が溜められるかの確認です。容量の基準値は500ml、そのうち五〜六割が満たされると尿意の限界に達するそうですが……、
「50…、70…、100…」
なんて小刻みなスカウターなのだろうと思いつつ、わくわく。現状では「150ml」までは溜められるとわかりました。
「尿って大体1分に1mlのペースなんですよ。150なら、150分」
「あー、そうなんですね」
そして先生から、三度目となる想定外の一言が。
「これならカテーテル、要らないね。取ろうか」
な、なんと!
ここで唐突に畜尿バッグ生活から卒業とな?!
僕はまたも嬉しくなりました。病気の悪化を覚悟して来たのに、むしろ治療が前進したんですから。しかし、同時にちょっと待てと。
……んん? 最大で「150分」ってろくに眠れないのでは?
畜尿バッグ生活では、連続で4時間ほどは睡眠できていました。それが減ってしまうのはなかなか……。
しかし、しかし、またちょっと待てと。
その「4時間」は管の様子を気にしながらの、不自由なものではなかったか。今は「2時間半」でも、膀胱が広がるにつれて伸びていくかもしれない。なにより〝エンドレス尿意&エニタイム残尿感〟だった発症直後を考えたら、贅沢な悩みではないか。
そんな風に考え直しました。
「わかりました、先生。抜いてみましょう」
こうして、僕は闘病生活の第二章へと突入したのです。
畜尿バッグから卒業できて、よかった!
ここまで読んでくれたあなたは、そう思ってくれたのではないでしょうか。確かによかったんです。
ところが、実際に生活してみると勝手が違うのが、闘病の難しいところ。
なにが難しいって……、
尿意の猛威が凄まじいんですよ(韻を踏んでみました)!
排尿した時間と量を記録するようになって何日か経ちますけど、150分もったことなんて一度もありません。長くて70~80分、時には15分なんて場合もあるんです。
徐々に見えてきた法則によると、
膀胱内の尿が「残尿+50~60ml」で尿意発生。「残尿+80~100ml」でトイレに駆け込みたくなるレベル。「残尿+150ml」がMAXって感じかな?
排尿ペースは水分摂取のタイミングのみで決まるわけではなさそう。つまり、時間が読めないんです。
特に日中、午後から夕方にかけては〝確変継続!〟の様相で。
そこで困るのが、睡眠時よりも外出時です。
先日、スーパーへ買い出しに行ったときのこと。
店内を回っている最中にもよおしてきたわけですよ。カゴの中には食材がてんこ盛り。清算前の商品はトイレに持ち込めないので、急ぎレジに並びました。
しかし、そんなときに限って直前の人がトラブる! 早くして~~~💦
困っているのは、それだけではありません。
排尿すると、痛む。
焼け野原な膀胱なので仕方ないのですが、尿意も排尿の痛みもトイレに奪われる時間も畜尿バッグ生活にはなかったストレスです。
〝QOL〟と〝体調〟の合計で考えたら、今の状態は退院直後くらいではないでしょうか。
またコツコツ快適にしていくしかありませんね。排尿のデータをしっかり取って、傾向を掴んで対策を練って。同時に、膀胱が高度成長してくれることを願いつつ。
よし、頑張ろう。
フォロワーのみなさん、引き続き応援よろしくお願いします。
このとき〝QOL〟を上げるために買ったもののほとんどは無駄にはならないけど、予備の畜尿バッグと大量の清浄綿はどうしたものか……。