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『灼熱カバディ』から学ぶ〝人生の勝利学〟
〝カバディ〟
マイナー競技の代表格であり、選手が「カバディ、カバディ、カバディ……」と唱え続けることで知られています。しかし、詳しいルールはというと、謎だらけではありませんか?
そのカバディが漫画になるなんて、ましてアニメになるなんて、昔は思いもしませんでした。
『灼熱カバディ』
これを読むと、カバディが如何に激アツな競技なのかがわかります。
タッチをする/かわすという点では〝鬼ごっこ〟のようであり、コート内の人数が増減するという点では〝ドッジボール〟のようでもある。それでいて、激しいボディコンタクトは〝格闘技〟ともいえる。
駆け引きも奥が深く、実におもしろい。
しかも、僕がこの作品に惹かれるのは競技性、試合展開だけではありません。
キャラクターたちの言葉。
それらは、僕に人生の〝勝利学〟を教えてくれるのです。今回は最新23巻までに出た金言の中から、特に印象的なものをご紹介します。
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一つめは、できないことばかり数えてしまう人へ。
「僕の選択肢が人より少ない事は前から知ってる」
「他の人は枝葉をたくさんつけるんだ」
「いろんな道に進める」
「僕のはこれ」(ひまわり🌻)
「面倒な分岐がなくってさ」
「栄養が集中する感じじゃない?」
台詞の主はカバディ部の部長。彼には選手として致命的なほど筋力がありません。しかし、努力して小よく大を制する技術を習得しました。
そんな男の言葉だからこそ、響くんです。
できないことだらけでも嘆かない。むしろ、できることがハッキリしたと考える。たくさんの花は咲かせられないのなら、大きな一輪の花を咲かせたらいい。
この前向きに考える力、見習いたいです。
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二つめは、究極の努力とはどんなものかを教えてくれる言葉。
「お願いします… どうか…」
「僕に、一切の力を貸さないでください」
「カバディで起こる全てを、僕の責任にしてください」
「良い事も悪い事も、全部僕だけの責任に…‼」
これは部長が大一番を前に神社を訪れた場面での台詞。普通なら「どうか、なんとしても勝たせてください」と願うところですが……。こんな神頼み、衝撃です。
部長はきっと努力を実感したいのだと思います。だからこそ、神様のアシストがない中で戦わせてほしいと。
自分が手にしたものは全て、自分の努力によるもの。勝てたら格別に嬉しいし、負けたとしてもとことん悔しがれる。
ここまで思えるほど頑張ること、準備すること。それが究極の努力なのではないでしょうか。
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三つめは、周りに置いていかれて自信を失くしている人へ。
これは大会で唯一出番のなかった運動経験ゼロの1年生に、副部長がかけた言葉です。
「先人様が積み重ねて作った文化には意外と簡単に乗っかれる」
「先人と同じ道を進もうとすれば、近道は難しい」
「だが、悪路は踏みしめられて」
「走りやすい道はできてるもんだ」
「少しでも近付けばあとは工夫次第」
昔は一部の天才にしかできなかったことが、今では高校生でもできるってこと、あるでしょう?
昔の高校球児はカーブくらいしか投げなかったのに、今ではあらゆる球種を操るし、球速もどんどん速くなっています。
それは悪路を切り拓きながら走る先人と、先人の知識と経験で踏み固められた道を走る後人では、進む速度が違うからだという考え方。
焦ることはありません。差は少しずつ縮められるはずです。
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四つめは、自分を見失いかけている人へ。
「素質の優劣はある」
「…では続ける意味とは?」
「諦めるべき事に気付く作業だ」
(中略)
「一度目指した物を諦めるのは悪い事ではない」
「自分の〝苦手〟や〝得意〟を探している証拠だからだ」
「諦め方を間違えなければいい」
これは最強チームの監督が、伸び悩む選手に与えたアドバイスです。
この台詞が好きなのは「諦めるのは悪い事ではない」という部分です。逆転の発想ですよね。
作中ではサウナ店を例に説明していました。
ライバルに立地で負けているなら、どうするか。立地で勝負しても勝てるわけがない。だったら、そこを諦めてほかの方法で勝負すればいい。施設なのか、サービスなのか。たくさん挑戦して、正しく諦めていけば自ずと武器が見えてくる。
一つめの言葉にも通じるものがありますね。
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これらの言葉から、僕は学んだことがあります。それは……、
勝利とは〝挑戦〟の先にあるもの。
なにごとにも奥手な僕にとっては耳が痛いです笑
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![せき|放送作家|オリックス&ジャンプ好き](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/45591197/profile_b6861e52c5aa1459a914caa7d54d5538.jpg?width=600&crop=1:1,smart)