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こんなにツッコミ甲斐のある話だっけ。40年ぶりに『超時空要塞マクロス』を視聴してみた。

dtvで、なつかしのタイトルを見つけました。

『超時空要塞マクロス』

1982年10月~1983年6月まで放送されたSFロボットアニメです。昔、超合金を持っていたなあ。当時、僕は6歳くらいだったので、ストーリーはほとんど覚えていません。

はて、どんな話だったっけ?

気になったので見てみたら、とんでもなくツッコミ甲斐のある作品であることがわかりました!

時は1999年、地球のある島にボロッボロの宇宙戦艦が墜落したところから話は始まります。オーバーテクノロジー満載のこの艦を、人類は10年かけて修理。マクロスと名付け、宇宙へと発進させようとしていました。

しかし、唐突に勃発した異星人との戦争。

さて、ここで驚かされるのが敵の姿です。

主人公が撃墜してみたら、機体からぬるっと巨人が出てきたではありませんか。身の丈はなんと地球人が乗っているロボットと同じサイズ!

そんな連中が一斉に攻撃してきたら、ひとたまりもありません。マクロスは未知のシステムによる離脱を決意。島の建築物と5万人の民間人も巻き込んで冥王星にワープします。

さあ、おかしなことになっていくのは、ここからです。

民間人たちが、全長1200mの艦内にそれはそれは立派な街を再現するんですよ。瓦礫を集めて。勝手に。で、たくましくも商売を始める。

飲食店、ディスコ、タクシー、さらにはTV局まで!

TV局があるということは……?

そう、電波を垂れ流すということ。戦争をしている最中ですから、敵に傍受されてしまいますよね。

しかし、これが功を奏してしまうミラクル✨

艦内にいる民間人の中で「ミス・マクロス」というコンテストを催すると、傍受していた異星人が「なんだ、これは!?」と衝撃を受けるわけです。

どういうことか。

なんと、彼らは文化的活動を一切しない〝戦闘民族〟だったんです。

なので、女子の水着を見ただけでドキドキ、かわいらしい歌を聞くとキュンキュン。つまり、激ピュア共の集まりだったというわけ。

初めての感情に「精神攻撃」と勘違いする異星人たち。

のちに彼らは地球人のキスを見ることになるのですが、そのときのリアクションったら、超サイヤ人の伝説を恐れるフリーザのようでした。

まァ、この設定が斬新で素晴らしいわけですよ。

しばらくすると、敵兵の一部は地球の文化に興味を持ち始めます。

で、次々とマクロスに亡命していく。

最終的には、幹部までも味方になってくれます。で、敵本隊を一緒にせん滅してくれます。

その作戦というのが、またすごくてですね……。

「アイドルの歌を戦場に流し、さらにはキスシーンを見せつける。で、敵が動揺したところを叩く」というもの。

こうして、マクロスはみごと戦争に勝利したわけですが……、

実はこれが最終回ではありません。

なんか、玩具の売り上げが好調だったみたいで、27話完結の予定を36話まで伸ばしたらしいんですよ。

この伸ばした9話分がなんというか……、

クソメロドラマで草。

4人の男女が、歯がゆさMAXですれ違いまくるんです。中でも、主人公はハッキリしろと。『東京ラブストーリー』のカンチみたいに、あっちにフラフラ、こっちにフラフラ。

一方の女子からもらったマフラーを、もう一方の女子に巻くとか。そして、イニシャルの刺繍でそれがバレるとか。

デリカシーはどこォォォォォォォォォォ?っていう。

見ていて「これでもか」というくらい時代を感じられる……。

『超時空要塞マクロス』

あなたも全力でツッコミをしてみては?

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