「ほめられない仕事」と聞いて勝手に共感した。
dtvで配信している『アンサング・シンデレラ』というドラマを一気見しました。
去年、フジテレビで放送されたとき、良くも悪くも話題になっていたので、興味が湧いたのです。
この作品は病院薬剤師に焦点を当てていて、主演は石原さとみさん。タイトルにある「アンサング」とは「ほめられない」という意味です。
印象的だったのは、1話目の冒頭。
救急に運ばれてきた患者を救ったのは、薬剤師の意見。しかし、感謝されたのは医師の方でした。主人公によると「ほめられたい人に、薬剤師の仕事は向いていない」そうです。
「ほめられない仕事」と聞いて、勝手に共感してしまいました。
僕も普段、仕事でほめられることはあまりないので。組織から評価されるのは、どちらかというとディレクターの方です。
この仕事に就くとき、師匠にはこう教わりました。
「ディレクターが投手で、放送作家は捕手」
僕らはあくまでも引き立て役だというのです。
もちろん、中には主役として賛辞を受ける放送作家もいます。捕手に置き換えると、野村克也さんみたいな。
しかし、僕のメインはニュース番組とスポーツ中継。エンドロールさえも流れません。たまに特番で名前を載せてもらうことはありますが、高速テロップで消化されます。
ほんと、動体視力のテストか!ってくらい速いんですよ笑
だからこそ、あの経験は忘れられません。
2013年、横浜DeNAベイスターズの舞台裏に密着した公式ドキュメンタリーに携わったときのこと。
この作品は劇場でも公開されまして、映画館の大きなスクリーンに、ゆっくりと僕の名前が流れたわけです。
感無量でしたねー😊
DVDを母にも見せたら、僕よりも喜んでいました。普段、息子の名前をTVで見かけることなんてないものだから。
その翌年の横浜、そして2017年の侍ジャパンでも同じ経験をさせていただきました。忘れられない思い出です。
また、ああいう仕事がしたいなー💪
……自分で企画を考えろって話ではありますが笑
最後に『アンサング・シンデレラ』の感想を少し。
うちの妻も抗がん剤治療をしていたとき、薬剤師の方には温かな言葉をいただいたそうです。その裏で、こんなに大変な業務をこなしているのかと、ドラマを通して初めて知りました。
フィクションですので、現実離れしている部分はあるのでしょうが。
がん治療に関してはいろいろ思い出してしまって、動画をちょいちょい停止しながらでないと見られませんでした。
そして、劇中に出てくる薬のいくつかに見覚えが。息子に処方されたものでした。なんだか優越感😙
こちら(↓)が大まかな経緯です。