【農】多品種少量の自給農への挑戦
こんにちは。Hierroのyuiです。
豊かな食を自分たちで作る
私は現在、三重県熊野市にて、自給農に挑戦しています。
Hierroでの活動テーマは「豊かな暮らしの再発見」ですが、豊かな暮らしには、豊かな食が欠かせないと考えています。
現代では、スーパーに行けばあらゆる食材が並び、レストランに行けば様々な地域や国の料理が食べられ、Uber Eatsで頼めば自宅に届けてくれます。
しかし、そのような食生活が果たして本当に、安心・安全であるのか、旬や食文化を守るものなのか、美しく健康な体や精神を作る材料になっているのか、という点には疑問が残ります。
また、現代の食生活は自然の生態系を壊しています。
人間の多様性への受容は激しく求められますが、こと野菜や動物は選り好みしています。食は「いのち」をいただいて「いのち」をつなぐ行為。「いのち」をいただくからこそ、本当の豊さがあるのではないかと思います。
事業としての農業は販売が目的のため、市場に乗る製品を作らないといけない。なので、色や形、サイズ、量、味、時期の管理が必要です。これがとても大変かつ不合理です。
自給農では、自分で育て、自分で食す。言ってしまえば、自分たちが食べられればそれでいい。市場競争に勝つことは考えなくて良いのです。
そして、どのようにして育てているか知っているからこそ、安心・安全であり、季節や気候に適したその土地に根ざす食物しか育たないからこそ、食文化が生まれます。(文化とは開放ではなく閉鎖の中で育まれます。)
フードロスや食糧危機が話題に上がっているようですが、十分に食べられるものでありながら、市場に乗らず廃棄されている食品がなくなるだけでも、この問題は問題ですらなくなるのでは、と思います。
そう思うほどに、大量生産・大量廃棄が多いのが、今の「食」の現状です。
自給農に必要なのは多品種少量栽培
自給の農は「多品種少量栽培」が基本です。
365日同じ野菜を食べ続けることは豊かな食とは言いづらいですよね。
だから、たくさんの品種を育てていく必要があります。
もちろん、野菜も生き物なので、それぞれ成長に必要な栄養や環境は異なります。それを整えてあげることに知識や工夫が必要で、今は実践しながら少しずつ勉強しています。
私は農に関して全くのど素人。知識も経験もないですが、そんな私でもすくすく野菜が育てられたなら、きっとみんなもできるはず。
そして、毎日毎日畑仕事に時間を取るライフスタイルではなく、他の仕事や遊び、旅もしながら野菜が育てられるなら、きっとみんなもやってみたいと思うはず。
だからこそ、挑戦する意義があるなと思っています。
ゆるっと自然農
頑張りすぎない、気合いを入れすぎない「ゆるっと自然農」が私のテーマです。なぜなら、食は毎日のことだからこそ、持続可能であることが重要です。どんな状況でも続けていけるように、時間と費用を可能な限りかけないことが大切だと思います。
ゆるっとできるからこそ、都合よくできるわけではありません。
こんな条件の中で、育ってくれた野菜たちに感謝して、美味しくいただくのもまた豊かな暮らしだな、と思います。
「ありがとう」が溢れている日々って心が豊かですよね。
そんなこんなで、ゆるりと始めたゆるっと自然農。半年ほどですが、自分自身にもこんな変化がありました。
今は下手くそでなかなか上手く育っていないのですが、野菜をもっと観察して、自然ともっとコミュニケーションを取って、恵みをいただきたいと思います。
季節ごとの自給農の様子はまた更新していきます。
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