連載⑦ 「個人的ダンスポップ・チョイス 2016-2020」
こんばんは。連載⑦担当のトコトコです。前回はMMMさんに2016 – 2020のギターロックを紹介してもらいました。元々知っていた”Pristine”に加えて、“Superbike”も良かったです!
↓前回記事
今回は少し趣向を変えて?この「形式」を引き継いで記事を書いていこうかと思います。前回の記事のように、特定のジャンルの曲を2016 – 2020年から一つずつ紹介していく、というものです。
MMMさんはThe Strokesの今年の作品に感銘を受けてギターロックの記事を書きましたが、私が主に見ているポップ界隈で盛り上がっている作品といえばDua Lipaだと思います。ディスコなどのダンスポップ的要素を突き通し続けたことなどで称賛を集めています。
MMMさんの前回の記事に「ギターロックは最近減少傾向にある」と書かれていましたが、ダンスポップも同じくメインストリームで見かける回数が減少している印象です。
今回はそんな共通点を持つダンスポップ曲を、2016 – 2020年から一つずつチョイスして紹介していこうと思います。(*1)
2016 Britney Spears feat. G-Eazy – Make Me...
ダンスポップのアイコンとして長くヒットを飛ばしてきた、Britney Spears。その直近のアルバム”Glory”は自身のスタイルを残しつつ、いい塩梅で「落ち着き」のようなものも感じられて、個人的に好きなアルバムでした。ここで紹介する”Make Me…”はこの作品のリードシングルです。
現在、このアルバムのジャケの没案を公開したことからにわかに注目を集めています
2017 Sigrid – Don’t Kill My Vibe
ポップ性を追求したスタイルを持つSigrid。中でもこのデビュー曲の壮大なメロディラインはポップスの魅力がとても伝わってきます。この曲でのブレイクなどにより、2018年にはイギリスの新人賞企画・BBC Sound of 1を受賞。2019年にデビューアルバムをリリースしています。
2018 Ava Max – Sweet but Psycho
2018年末~2019年にかけて大ヒットを記録した曲です。イギリス・ドイツで1位、アメリカで10位など。ここ数年は希少種だと感じるコテコテのダンスポップがこれほどにヒットするのはとても珍しく感じました。批評方面からはほとんど注目されていませんが、メインストリーム観察者からするとかなり驚きを感じた1曲でした。
2019 Dua Lipa – Don’t Start Now
2019年後期にリリース。これまた現在は珍しいディスコ調の1曲ですが、Dua Lipaへの期待度の高さもあって無事にヒット。現在もHot 100でトップ10に残るなど、ロングヒットになっています。
この曲の存在がアルバムの成功を決定づけたといっても過言ではないでしょう。
2020 Rina Sawayama – XS
今年リリースされたダンスポップ系のアルバムの中で、Dua Lipaにも劣らない高評価を得ている作品があります。それは日本出身、現在はイギリスに拠点を置くシンガーRina Sawayamaのデビュー作“SAWAYAMA”です。
“XS”などに見られるメタル要素、”Akasaka Sad”などに見られるR&B要素などを含み、さらに所々に2000年代要素も感じるポップスファンにはとても響く作品でした。
今回のように年代ごとに曲を振り返ると、意外な曲を思い出したり、当時の雰囲気が蘇ったりして楽しいですね。今後も定期的に「年代」をテーマにした音楽の振り返りをしたいと思いました。
(*1) ここでいうダンスポップは「自分がなんとなくダンサブルに感じたポップス」なので、明確な定義はないです
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