棲月-隠蔽捜査7:今野敏:何度でも泣ける自信があります

「棲月-隠蔽捜査7」(107/2020年)

ラスト、泣けた。泣いた。

スナックで読み終わった時に、泣いた。帰りの半蔵門線内でもう一度読みたくなって、泣いた。まさか竜崎シリーズでここまで泣かされるとは思わなかったです。今野、多作なので、今はこの竜崎「キャリア」シリーズしか追ってませんが、本当に追っておいて良かった。

本作品、単体でも十分楽しめますが、やはりシリーズ最初から、主人公、キャリア竜崎と一緒に歩んでこないと、この「涙」は味わえないと思うので、最初から読んでください。警察小説で、ここまで単純に、純粋に感動してしたのは初めてかもしれません。もちろん、これが最終回ではありません。次作は既に発表済です。ただの「一通過点」に過ぎないのですが、それだからこそ、胸に来るのです。

管内の鉄道のシステムがダウンが発生。それと同時に非行少年の暴行殺害事件が発生する。いつも通りのペースで業務を進める竜崎のもとに人事異動の噂が流れてくる。それに、なんと、動揺する。(この動揺を竜崎とシンクロして感じてもらいたいので、一作目から読んで欲しいです)

いつも通りの「横やり」を真正面に受け、そして防ぐ様が、もうカッコ良すぎる。こんなにカッコいい人、いないでしょ。その雄姿を思い描くだけでも胸がスキっとするのに、今回のラストは…

ああ、今、思い出しただけでも涙がにじんでくる。最高のラストシーンでした。このシーンだけ、映像化されても、僕は何度でも泣けそうな気がします。素晴らしかったです。


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