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QED~ventus~ 熊野の残照:高田崇史:歴史の肝

「QED~ventus~ 熊野の残照」(96/2022年)

熊野古道、単語は当然知っていますが、内容はほとんど知りませんでした。そして紀伊半島に対する圧倒的な知識不足も痛感。三重県、和歌山県、奈良県というエリアに対して、もう少し意識を高くしなければ。

本シリーズですが~ventus~が付くと、リアルな殺人事件は現在進行形ではなく、ちょっと過去の事件ということになるのでしょうかね。今回は過去の「事件」の回想とリンクして主人公チームの熊野めぐり&謎の解明が進行していきます。
3つの神社があるんだ、という所からのスタートでした。もちろん行ったことはありません。神話の世界観と関連するほど昔からあることすら初めて知りました。

細かいところを除けば、このシリーズは繰り返し同じことを言っているだけです。なので、観光小説、蘊蓄ノベル的なノリが嫌いならば本シリーズを私のように連読するのはおススメしません。現実のミステリ部分もありますが、ま、そこはオーソドックスな作りなので普通です。
でも、同じことの繰り返し、というところに歴史の肝を感じますね。所詮、人間のやることなんて同じなんです。そんな突飛なことをする人は居ないし、居たとしても、そういう人は闇の中に消えていくんです、邪魔者として、排除されて。

この令和の出来事も、西暦8000年くらいの人間から見れば、縄文時代あたりとまとめてドーンって感じなんでしょうね。やってることは利益の確保、その手段が戦争から変わっていないのだから。
いや6000年後も相変わらず戦争やってるのかな?

それにしても、岡山に続いて熊野も未踏の地、生きてるうちに行かなければ~!

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