羊の目:伊集院静:ロマンに満ち溢れる

年間、文庫本で、小説ばかり、約150冊を読み続けているGGが、今年は読んだ本の読書感想文を書いていこうかと

==

「羊の目」(006/2020年)

やくざ、暴力団ではない。侠客、任侠の話。とは言っても、素人から見れば差は分からないかもしれないが、そこはロマンってことで。

そう、この作品はロマンに満ち溢れてます。この主人公のカッコ良すぎ!超絶男前!ロマン2000%の究極のイケメンです。この人物像は、やはりカタギの世界じゃ描けない。これでカタギの人だったら、あまりにもリアリティが無さすぎる。普通の人には荷が重いのです。

時代は、20世紀初頭からスタート。とある夜鷹に捨てられ、とある親分に育てられた主人公・武美の物語。物凄い腕利きの殺し屋に成長し、たった一人で、この世界を根底からひっくり返すほどの力を持つまでにいたったスーパー侠客の一代記。

中でも目を引くのが第二次世界大戦でのエピソード。これまたファンタジーなんだけど、戦場で武美とその後マフィアの大物になる男が出会う、、、って凄い!

って感想を書いていると、とんでもない物語かと思われるかもしれませんが、そんなことありません。伊集院静です、間違いありません、実に強く、美しく、素敵に書き上げてます。本当に久しぶりに一気読みしてしまいました。

人として、凛々しく生きる、憧れます。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?