インフォデミック 巡査長真行寺弘道:榎本憲男:初コロナ作品で世界征服
「インフォデミック 巡査長真行寺弘道」(23/2021年)
昨年(2020年)11月発売、この新型コロナ騒動をテーマにした完全フィクションの小説、初読です。それにしても早い、早すぎるぞ、真行寺!リアルとエンタテインメントの融合の在り方の一つ、今しか書けない作品です。そう、今です。今をフィクション化する、凄いことだと思います。
今過ぎるので、色々と問題はあるかもしれませんが、コロナに対する考え方が著者の榎本憲男と非常に近しかったので、とても楽しく読めました。過去を振り返って、考察しながら進める読書ではないので、著者とシンクロしないと物語が入ってこないですよね。ま、著者に共感しているからこそ、今までシリーズを読んできているので、不安は無かったのですが、いきなり本作品を読むのではなく、シリーズ作を読んで、主人公・真行寺の行動原理に賛同できる人が読んだ方が無難かと思います。
この状況下でのミュージシャンの音楽活動がメインテーマです。自粛警察問題から始まって、この一年間に実際に現実で起こったことが適宜織り込まれておるので、不思議な感覚に陥ります。
で、もちろん、裏テーマは存在します。
世界征服です。
で、人間が想像出来ることが、だいたいが実現化出来るわけで、きっと、ワクチン騒ぎの裏で、もっとすごいことを画策している人たちがいて。この騒ぎを使って世界をひっくり返そうとしているわけで、でポイントは、ひっくり返ってしまった時には、一般人はひっくり返ったことにも気づかずに、何もなかったかのように生きているわけで。
怖い小説です。
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