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10年前の自分に教えたい!プロジェクトのキックオフは誰が主催するの?

日本のIT導入プロジェクトの約半数(47.2%)は失敗に終わっている。
出典:日経BP/DXの技術

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こんなショッキングなデータがある中で、なぜ日本のIT導入プロジェクトが失敗するのか、本気で考えてみました。

弊社のメンバー(業務委託メンバー含む)が過去に携わったIT導入プロジェクトは、ERPやCRMを中心に、大小合わせて優に1000を超えます。

その1000以上のプロジェクトがすべてうまく行ったワケではなく、頓挫したもの、炎上したもの、遅延したもの、追加費用が発生したもの等、多くの失敗プロジェクト存在します。

その一方で、うまく行ったプロジェクトも沢山あります。
これを弊社メンバーでそれぞれ、良かったプロジェクトTOP5を洗い出してみたところ、ある共通点が浮かび上がりました。

それは、

素晴らしいキックオフを実施している

ということでした。

ただ、多くの方は正しいキックオフの実施方法を知らないのです。
売り手も買い手も、実際に作業する人も、みんな知らないのです。

儀式や通過儀礼くらいにしか考えていない人が多いのでは無いでしょうか。

近年ではカスタマーサクセスを唱えるベンダーも増えて、個人的には非常に喜ばしいことだと思っています。
でも、
正しいキックオフを知らずして、カスタマーサクセス出来るわけがない。

って思ったりもしています。

では、そのキックオフについて、あるべき姿を考察していきます。

キックオフのあるべき姿

キックオフって何のためにやるか、と聞かれて、明確にコレだって言える人は少ないと思います。

そんな方はぜひgoole先生に聞いてみましょう。

調べると出てくることをまとめると

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・ゴール設定と共有
・体制図
・責任と役割
・スケジュールとマイルストーン
・管理方法

というようなの内容が書かれていることが多いです。
この内容についは、概ね僕も同意見です。

でも、ある1点がドコにも書かれていないのです。

キックオフの主催者は誰か。

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キックオフの主催者は誰か

これに関しては僕も壮大に間違えてました。
タイムマシンに乗れるなら10年前の自分を小一時間、問い詰めたいです。
いえ、2時間の説教をカマしたいです。

ちなみに、皆様がどう考えているのか気になり、Twitterでも質問をしてみました。

今回、回答だけ見る人が多かったので、改めて集計し直すと、

自社で主導して実施:74.2%
お客様のキックオフに参加:6.5%
明確に決めていない:19.4%

となりました。
コレを見て思いました。

そりゃ、IT導入プロジェクト失敗するよ。

では、本日のnoteの最大のポイントをお伝えします。

キックオフミーティングは、
ベンダーでなく、
ユーザーが主導するべきなのでは?

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逆に、これを徹底さえできればIT導入プロジェクトの成功率は格段に上がると思っています。

一方で、ベンダー側の方からすると、
「これ、もう俺らの責任の範疇じゃないよね?」
と思った方。

甘いです。
練乳スピードワゴンの小沢さんJoeの歌声より甘いです。


ここもベンダー、いや、営業の仕事なのです。
あるべきキックオフまでお客様を導きましょう。

逆に、ベンダーにやってもらえばいいと思っていたお客様、
一応言っておきますが、それも甘いです。
Teddy Rileyもビックリの甘さです。

冗談はさておき、

では、なざユーザ側がキックオフを実施すべきか書いていきましょう。

ゴールってなんだっけ?

そう、プロジェクトにはゴールがあります。
そのゴールって、システムを導入することでしたっけ?

そんな訳ありませんよね?

システムの導入って、所詮は方法や手段なんです。どこまで行っても。

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そこで考えていただきたいことがあります。
この手段や方法についてプロジェクトを実行するんでしょうか?

違いますよね。

ありたい姿を目指すプロジェクトですよね?

ありたい姿を目指すプロジェクトとは?

となれば・・・

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先程の問いの回答になりますが、

キックオフミーティングはベンダーでなく、
ユーザーが主導すべきなのです。

言い方が悪くて恐縮ですが、そのプロジェクトを成功させるためのリソースとして、ベンダーを使い倒せばいいと思っています。
逆に、ベンダー側は、正しいキックオフのあり方をユーザーに伝える義務があると思っています。

今日のまとめ

今日お伝えしたいことは、キックオフミーティングはユーザーが主導して実行すべきで、その覚悟は持っていただきたいということです。

逆に言えば、ベンダーがダラダラとキックオフを主催しても無意味なのです。

今日は簡単に書きましたが、
次回では、キックオフで何を話すべきか。

について詳しく解説しようと思います。

おまけ

なぜキックオフについて書いているか・・・
実はステルスを貫いてきた弊社プロダクトのα版がまもなく・・・
そして、キックオフと密接な関係が・・・

コチラはご興味ある方、Twitterなどで連絡お待ちしてます^^

https://twitter.com/DJ_141


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