
505 頑張れ‼ 斎藤元彦 兵庫県知事「背任容疑で大阪地検特捜部に告発」
大阪地検特捜部に兵庫県の斎藤元彦知事と片山副知事に対して、背任容疑での告発状が出されたというニュースを耳にしました。今回の問題の出発点である7つの疑惑の中に書かれていたものの一つにこの優勝パレードにおける不正なやりとりについても書かれていました。
今回の告発状が受理され捜査が開始されれば、兵庫県警でもなく神戸地検特別刑事部でもなくいきなり大阪地検特捜部が動き出すということで今後の捜査がどのようなものになっていくか関心が高まります。
今回の捜査について
百条委員会でも話題になっていましたが、片山副知事が訪問する前は信用金庫からの寄付は50万円でしたが、なんと訪問後には2000万円に寄付が増額されたわけです。
この事件は、斎藤元彦知事への告発文章にも書かれているわけですが、斎藤知事と片山副知事が補正予算での補助金の増額と引き換えにプロ野球パレードに対する協賛金への協力を取り付けていたという話です。無駄な税金を金融機関に流し込むこととセットで協賛金を集めたと見られているわけです。このままいけば、一般の企業や金融機関で働く一般人にも捜査の手が及びます。
東京都の男性が背任容疑で斎藤知事と片山安孝・前副知事を大阪地検特捜部に告発したわけですが、この告発状によりますと、斎藤知事と片山・前副知事は2023年11月に補正予算を組みました。
その中で「中小企業経営改善・成長力強化支援事業」の補助金が県の財務部の予算計画では約1億円だったものを3億円を上乗せして4億円に増額させたと見られています。知事は、否定していますが少なくとも告発文章に書かれてる内容の一つが真実であるかどうかを疑う価値のあるものになったということは少なくとも言えるでしょう。
公益通報者つぶしをしたことについて
大阪地検特捜部が告発を受理したということを見ても、斎藤知事が誹謗中傷性の高い文章を流布していると主張し、命と名誉を傷つけられた元西播磨の県民局長は、やはり公益通報の外部通報者に該当する可能性が高かったと言えるのではないでしょうか。それだけに第三者委員会などを設置しなかったことが今でも悔やまれます。
また、今回の疑惑の中でも事件性の高いこの話題が真実であるとすればそれこそ斎藤元彦知事と片山副知事にとって最大のピンチとなるわけです。今回の補助金のキックバック疑惑については、ある週刊誌への取材に対して兵庫県の金融機関の幹部が「補助金と寄付はセットだった」という言葉を発しています。また、捜査が進むようであれば寄付金を取り消したいとも話しています。そもそもパレードが終わった後の寄付を金融機関がしたとしても、パレードの車にロゴも載せてもらえないわけですから何のメリットもないわけです。そもそもこの事業は、3年目となるもので県内の中小企業経営改善・成長力強化支援事業で、新型コロナ対策の特例で無利子で事業者が借りたお金を返済するために指導や報告書の作成などを行った金融機関に対して県が補助するといものです。金額は莫大で、1事業者あたりに対して兵庫県から10万円が補助していたものです。2年目以降は7万5000円を金融機関に補助していました。
この支援事業に必要な予算を関係部署が1億円で見積もりを立てたにもかかわらず、いくつかの理由をもとに4億円へと増額させたのです。この増額させたのが兵庫県が寄付を受けた日付と重なっているわけです。


2023年11月17日から30日の間に、県内13の金融機関から県がパレードへの協賛金を受理しています。これは、片山元副知事が補助金の増額を指示したと見られる14日から16日よりも後だったことが分かります。つまり、補助金をチラつかせて協賛金を集めたのではと疑われる状況があるわけです。
そして、優勝パレードを担当した県職員の1人が2024年4月に亡くなっているのです。元県民局長の告発でもあるように、一連の不正行為と調整で精神が持たず、病んでいた可能性もあるのです。元課長は警備やコスト削減、大阪府などとの調整に苦労していたが、補助金の増額には関与していなかったという証言もありますが、この点についても今回の大阪地検特捜部の捜査が実施されれば次第に明らかになっていくことを願うばかりです。