
630 阪神・淡路大震災から30年「ともに1.17」
はじめに
阪神・淡路大震災は戦後最大級の都市直下型の大震災でした。震度7を記録したこの災害は、甚大な被害が発生したことは言うまでもありません。
人的被害は、死者6432名と言われています。ここには関連死と呼ばれる方々が912名含んでいます。負傷者 4万3792名という点も戦後最大の被害を象徴しているように思います。
兵庫県知事の言い間違え
1月15日の記者会見で斎藤元彦氏は、死者数を4600人と述べています。もちろん言い間違えであることは考慮していますが、私はこの間違いは生じてはいけない間違いの一つだと感じています。
また、彼が記者会見で間違えた時に周囲には多くの県職員がいましたが、口をはさむことすらできないような現状でした。人間関係が構築できている職場であれば、誰かしら彼の言葉を修正しようとしたでしょう。しかし、そんな恐ろしいことは誰にもできないのか、誰もそんな行動をとる者はいませんでした。加えて、記者たちも気づいていたのかいないのか一切の指摘がありませんでした。
まったく何がそうさせるのか、これほど大切な時期にしかも昨日の記者会見の翌日、つまり本日には天皇皇后両陛下をお迎えするにもかかわらず、彼は正確な人数すら口にできなかったのです。
今日の動画では、そんな彼の意識の在りようについて少しお話していますが、明日の1月17日の発災時間には、私も黙祷をささげたいと思います。
多くの方々にとって節目でもあり、昨日のことのように鮮明な記憶としてとどまっている出来事の重さをしっかりと考える一日にし、大切な時間を過ごしたいと思います。