2021.1~6の読書れぽ
なぜか月に5冊くらい本を読んでる……。といってもジャンルはさまざまで、実用書から小説や雑誌まで含めて5冊なんでね。多いのか少ないのかはわからんです。でもどんな本でもいいから月2冊は読むと決めていて、それが達成できているというのはいいことでしょう。マジですごいことは一つもない。だってその時読みたい本しか読んでないもん。料理本とか。花雑誌とか。そんなんですよ。漫画は入れてないです。
なので「コレ良かったすよ!」「コレは読んどくべき一冊!」っていうのはないです。ていうかここだけの話、自己啓発本の類を「読んどくべき」「これは絶対ためになる」って薦めてくる人、私はあんまり信用してないんですよね。なんかこう「生き方」とか「書き方」とか「やり方」とかにあまりにも包囲されるのはどうなんだ…。と言いながら、ちょこちょこ実用書は読んでたりするんだけど(笑) まあ参考にするか否かは自分が決めればいい話よ。めっちゃ役立った本とかもあるからね。片付けの本とか!
そんな伊坂が2021年上半期読んで「この本は良かった」「面白かったな~」「ほっこりしたよ」ってものを紹介するぜ!!
実用書、エッセイ、小説、歌集とジャンルはばらけさせてみました。
1.ノンデザイナーズ・デザインブック
これは後輩ちゃんが貸してくれた本。正月に読みました。自然にできてる人もいるのかもしれないけど、これを意識的に実行出来たら、確かに同人誌の表紙のタイトル配置がちょっとイイ感じになるな…という本。絵描きさんとか、デザイナーさんとかは、たぶん当然知っている内容だとは思うんだけど、しがない字書きでデザインなんかズブのド素人な私からしたら「へぇ~…」「なるほどね…」「参考になるわー」って思いまくれる本でした。
具体的には「近接」「整列」「反復」「コントラスト」というデザインの「4つの基本原則」について教えてくれている本なんですが、もうそういうのはAmazonの商品ページを読んだほうが早い!
字書きの私はとくに「ロビンのルール」というのにぐっときました。同一カテゴリーに属する2種類の書体を同一ページに置いてはならないってやつ……。『いかに見やすくセンスよく文字情報配置するか。』にはルールがあったんだね…と愕然とした本だったよ…(笑)
2.阿佐ヶ谷姉妹ののほほんふたり暮らし
はー、良かった。3月に読みました。すごーく癒された。ていうかお二人とも文章がうまい! 小説までうまい! テレビで見る阿佐ヶ谷姉妹の姿と声そのまんまで再生されてかなりクスッとします。私も誰かとこういう暮らしがしたいわね~って思ったりした本。つづ井さん、何食べが好きな人はほぼ間違いなく好きだと思う。姉妹の温度差(お姉さんの愛に対し、妹はどこまでもクールなの)がなんとも味わいなので…是非…(笑)
3.パンとスープとネコ日和
3月から5月にかけて、最新刊(5巻)まで読みました。図書館で借りて読んだよ。本はほとんど図書館で予約してる。群ようこの難しくなくて優しい言葉遣いにとにかく癒されるの。あと猫のいとおしさ…。いわゆる『丁寧な暮らし』が書かれただけの小説ではないのが魅力なんですよ。こうしたいと思って、それを実行に移して、ああ違ったかもと迷ったりもして、カフェの店主としてあり続けていくアキコさんの強さと飾らなさがいい。猫、しかもどすこい猫が好きな人にはたまらないと思う。
4.玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ
さわやかでは全然ないところが好き。空気はよどんでいるし、汚い矢じりに触れるような感覚もたまにあって。その緊張感とあきらめの絶妙なバランス。疲弊した優等生っぽさと、七月の空気感。理性的な自暴自棄。挑みながらすぐ知らん顔してくるみたいな。語り合うことを拒否していて、見えないバリアが歌になってる。好きだけど、私はこういう歌を歌わないだろうな。歌わないというか歌えない。自分は雨の、雨の透明なしずくばかりを見ているんだ。こんなふうに濁りを、だけどだからこその透明を描写できるのは、悔しい。こういう才能あるやつと絶対文学を語りたくない。
はい、そんなこんなです。本当におすすめな本はナイショにしてるでしょ!って? んなこたないよ! へぇぇ〜、とか、読んでみようかな……があったら嬉しく思いますが! じゃあまた半年後かな? 半年後でーす! 心赴くままに読んでいきます!
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