休校15日目
全国一斉休校をうけ、”共働き世代はこの状況下でどうなってしまうのか”を見える化してみようという事で始めたのが、本企画です。
包み隠さず、ありのままをただつらつらと。そこから見える地方都市の共働き夫婦のリアルをお届けします。
※前提※
・パパ⇒NPO理事、フリーのコンサル(イクボス、WLB、育休取得推進等)
・ママ⇒看護師 夜勤有 病棟勤務
・娘⇒姉(8歳) 休校中 妹(4歳) 保育園
★本記事について★
①午前・午後・夜の3セクションでただ起きたことを書いていきます。
②在宅労働のリアルを書きます。
③休みたいのに休めない(看護系)の家族がいる家のリアルを書きます。
今日の事前情報
ママ…休み 体調(悪・疲労・睡眠不足・コロナ含め心配事多し)
長女…休み 体調(好調)
次女…保育園 体調(好調)
パパ…ラジオ出演 協働事業清算報告完了 次年度事業企画 体調(普通)
今日のMUST家事…洗濯
ワークライフバランス指数…W4・L6
=午前の部=
・みんなでのんびりと起きる。チビは今日少し早めに保育園へ出動。みんなでクッキングということで、キーマカレーを作るそうだ。絶対、明日以降「パパ~!キーマカレーつくる~」と言いだすに決まっているので、用意をしておくか。
朝食
・ハムとチーズのサンドイッチ
・のりたまオニギリ
・午前中はラジオ出演。チビを保育園へお届けデリバリーしつつ、スタジオへ向かう。今日のネタは、パパとママの息抜き。
・既にあちこちで報道されている通りだが、このコロナ休校で全国各地大変多くのパパママ、そして子供達が生活に何らかの変化を感じている。突如卒業となった子達。甲子園の土を踏めなくなった子達。子供と向き合いながら在宅勤務せざるを得ない親。在宅したいのに出来ないジレンマで苦悩する親。突如収入を断たれた親。突如襲った人手不足に悩む組織Etc…。挙げるとキリはないだろう。しかし、企業の側からも様々な支援がされており、みんなでこの危機を乗り切ろう!という想いを感じることが出来ただけでも、まだ救いはあるのかもしれない。
・でもその一方で、実はあまり注目されていないのが「親のストレス」ではないだろうか。日頃学校に行っていた時間も子供達と生活を共にすることで、自身の仕事であったり行動が制限されることへの不安。雇用継続か否かのギリギリの瀬戸際で、何とか心身のバランスを保って子供達に笑顔を向け続けるしんどさ等、こちらも数限りなく、実は身近に存在している課題。既にあちこちで休校期間中の親の想いに着目し、様々な調査や提言がなされている。
・案の定、悩みが多いのは「仕事との両立」。まぁ、分かってたことだけどね。子供達に外出自粛を要請する大人が、毎日満員の通勤電車(”痛勤”というらしい)に揺られていたり、用もないのに病院の待合室でお茶っこ会を開いているのなら、説得力がない。少しは見本となってほしいものだ。
※無論、経済を回さないことには…という意見も分かる。だがカネで時間に係る課題は解決できない。双方のバランスを保つ方が優先ではないかというのが、ごとうの考えだ。まぁ、単純にカネ・カネというのがキライなだけかもしれないが。いらないとは言っていない。
・一方で、世の中在宅可能な仕事だけとは限らない。現にうちのママは看護師。震災の時にはお腹に長女がいたが、まぁ休めなかった。病院が機能停止しては救える命も救えないから。それは分かる。僕とママも分かる。でも一方で、組織人としてではなく、一人の父母としては、果たしてこの一大時に子供のそばに居てあげられなくていいのだろうか…。こうした葛藤に襲われるわけだ。そんな時に「明日は俺が休むから大丈夫!」「明日は私が連れ出すから大丈夫!」とチームプレーで乗り切れる夫婦なら、互いの負担やしんどさを分け合って進めるのではないだろうか。収入補てんも同様だ。
・特に男性。一昔前の昭和という過去の時代では「男性=いい学校・いい会社⇒いい人生」とされてきたけど、今はもうそんな時代じゃない。女性が当たり前に社会で働いている時代に「俺は育児家事はやりません」は通用しない。
特にアラフォー~60代70代の男性にとって、まだまだ育児は“手伝う”ものだって感覚は多いと思う。一方で人生100年時代と言われる昨今。定年退職してからの40年をどう過ごすか?と考えると、やはり家事育児は「手伝うもの」ではなく人生をより豊かにする体験として「主体性を持って楽しむもの」だとごとうは思っている。
それに、こんな怖いこともある。H29岩手県の保健福祉年報(人口動態編)を見てみよう。
離婚件数が増えているのが分かる。「全国と比較して低いのです(キリッ)」と言われても、増えてるもんは増えている。その中でもここに着目したい。
熟年離婚が増えている。
※約半数は言い過ぎた。ゴメン。それでも約3分の1だ。
そして、男性よ。妻が感じる熟年離婚の原因ベスト3をご存じだろうか。発表しよう。
※All about等各種情報サイトや掲載情報より抜粋
1位:夫が家事育児に非協力であったことへの積年の恨み
2位:夫からの心無いことば(俺の飯マダーとか)
3位:感謝の言葉がない(子どもの事はお前がやって当たり前だ!とか)
恐らく、これはまだまだ増える。だって、女性も手に職を付けて自立する人が増えたから。旦那の収入に頼らなくても生きていける人は増えている。そんな人生100年時代、退職して収入がなくなった男性が、真の意味でパートナーとなるか、それとも現金を引き出せなくなったATMとして、産廃扱いされ捨てられるか。自分ならどちらがいいか、よく考えてみてほしいし、もし人生を歩む中で少しでも「夫婦や家族との関係」が頭にあるのなら、やっぱり男性は家事育児に関わっておいた方がいいと思う。
・参考までに。このままではフェアではないので、男性側が妻に熟年離婚を切り出す原因トップ3もまとめておいた。
1位:妻が年金生活に不満を言う
2位:妻が自分の親の世話をしたがらない
3位:趣味を否定される
うーん…。
3位は何となく共感だけど、2位はどうなのか…。何でこんなエラソーなんだろう。本気でこんな事思ってるなら結婚しないでメイドさん雇えばいんじゃね?
・とにかくだ。笑っている家庭を作るためにはやはり男性がカギだ。パパが笑って子育てや地域との関係性を構築できなければ、ママだって笑えない。ママが笑えないと、子供達も笑えない。パパの家庭参画は、家庭を救うのだ。そういう夫婦関係が構築出来ているなら、夫婦での息抜き(子供が学童に行っている間にたまにはランチデート…とか、夜の寝かし付けを交代して、古本屋で漫画三昧…とか)もバラエティ豊かになっていくのではないかと思っている。
さ、帰って飯だメシ。
昼食
・朝の残ったオニギリ
=午後の部=
・ママとお姉ちゃんが今日は2人でデートする日。そんな日も必要だ。お姉ちゃんはまだ8歳。正直まだまだパパとママに甘えたい。でもチビがいると、中々そうもいかない。きっと沢山我慢もしている。だからこそ、ママを一人じめ出来る時間を持たせてあげたい。今日はパパは夜に娘の学童の理事会もあるので、ママには苦労かけちゃうけど…。
今のうちに洗濯干したり、乾燥機かけたり、色々家の事を仕込んでしまおう。終わってからもうひと仕事だ。
・今回の一斉休校で、親も組織も様々な課題が露呈した。それを一度整理し、今後に向けた発信をする機会を持てないだろうか…と考えている。この件で既にとある組織と話が進んでいるため、そのアウトラインを作成する。これも自分アポだ。
・後は午前中メールした件での修正資料をサクッと作ってシェアする。これは10分もかからない。やり取りする側とのゴールイメージの共有が出来ていると確信しているので。実際、7分で終わった。
・おやつの時間前にママとお姉ちゃんが帰宅。何やかんやと疲れてしまって、ご飯を食べてこなかったとの事。急遽サクッと作る。冷食を。
・今日で通信簿も貰って、変則的ではあるものの2年生が終わった。2学期と比べて、頑張ってできるようになったことも沢山。たっくさん褒めた。
ママ子メシ
・冷食の豚丼ほか
=夜の部=
・今日パパは学童の理事会のため、18:00にお出かけ。おうちごはん等はママにバトンタッチ。作り置きだけして、子供達を託す。ゴメン、まかせたよ。
夕食
・麻婆豆腐
・なめこの味噌汁
・白米
・学童の理事会へ。コロナ対応で諸々話が長くなるのは覚悟していた。加えて、次年度からの体制づくりという点でも、色々と意見を交換。単純に外の人間として思うのは、次年度から予算関連のカウントについてよりシビアになる中で、組織運営・マネジメントという観点から意見を出せる体制づくりが必要だなぁ…と。現場の先生方の想いはとってもよく分かるのだが、保育と運営を混合出来ない局面も増えるだろう。従って、これまでの慣行的な業務進捗から一歩踏み出し、真の意味で法人運営をしていくための組織づくりへスライドしていくことが必要だと感じたので、その観点で色々意見を出させてもらった。だって、子供達だけでなく、先生方のワークライフバランスにも係る問題だから。そこら辺は僕の専門分野だし。
・一方で、特に今回の一斉休校は状況が特殊すぎるゆえ、より高度なジャッジを迫られるという難しさもある。国、そして市の動向を見つつの判断が必要だ。ありとあらゆる機関が混乱している中、子供も親も、そして先生方もハッピーになれるように。みんなで知恵を出し合っていくしかない。
・家に帰ると既に21:00過ぎ。子供達がパパにドッキリを仕掛けて待っていた。明日仕返ししてやる。
・22:07、みんなで就寝。おっと、まだパパは風呂も飯も済ませてなかった。さて、入るか。
~15日目所感~
どうでもいい某俳優の不倫ニュースが流れるくらいなので、少しは落ち着いてきたのかな…と思いたい。
ちなみに本日、機会があって県教委の方と今後の開校についてお話することが出来たが、現時点では何にも決まっていないらしい。そりゃそうだ。国も19日って言ってるし。それを受けて市の対応、そしてムスメの学童もまた対応が決まってくるのだろう。
自己判断で…という所も難しい中、先生方には無理を強いているのは十分承知。僕ら親に出来ることは、せめて定時に上がって、子供達を早く迎えに行き、少しでも先生方の負担を取ること。そして、理事というポジションを仰せつかっている以上、組織として「子供達の健全な成長」を守っていくための万全の体制づくりをしていくために、意見はしっかりと述べていくことだ。理事にはその責任がある。
人がいない。先が読めない。それはどこも同じ。今あるリソースで最善の手を考える。出来ない理由を挙げるのではなく、どうすれば出来るかを考えて行動する。僕がいつもあちこちの研修で言うセリフの一つだ。
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