リモートで働くPM10年目の私が、いまも続けてる14の習慣
私なりのこだわりの習慣があります。
このノートでは、PM(プロダクトマネージャー)として働く私、オカダが、仕事のパフォーマンスを上げるために行っている習慣について、書いています。
私の部署は、4月からリモート勤務が基本に。良い機会だったので、それまでの習慣を見直すことにしました。継続した習慣、追加した習慣、辞めた習慣が諸々ありました。
それぞれの習慣は、全てPMとしての自分の仕事に直結しているとの思いで実践しています。自分自身が長く働く中で、私なり工夫していることもあります。自分の習慣を公開することで、誰かのお役に立てればいいな、という気軽な思いでこのnoteを書かせてもらいました。
こんな人に読んでもらいたいな
・若手プロダクトマネージャー&Webディレクターの方など
・社会人新卒1年目、仕事の習慣がまだ身についていない方
・コロナのせいで始まったリモートワークに疲れを感じてる人
こんなことが書かれてます
(1)小さな習慣の積み重ねが未来を変える
(2)仕事でパフォーマンスを上げるための14の習慣を紹介
特にオススメの習慣は以下3つです
お時間の無い方は、以下だけお読みいただけるとリーズナブルです。
- (1)間違い探し散歩
- (9)3秒動画の毎日撮影
- (15)一人ぼっち日報
そもそも、なぜ習慣の話を書いてるの?
(小さな)習慣には未来を大きく変える力があると信じてるからです。
元Google社員マット・カッツさんのTED動画、「マット・カッツの30日間チャレンジ」はご存知でしょうか。私は10年前にこの3分の動画を見て、カミナリに打たれたように心がビリビリ痺れ、感動をしました。
彼のメソッドはとてもシンプル。自分の人生に加えたい、取り除きたいと思うものを、まずは30日間だけチャレンジしてみるというもの。
マットさんは自分自身の人生にマンネリを感じ、「毎日風景写真を取る」「自転車通勤」「一日1万歩歩く」などの小さな習慣から始めたそうです。
毎日写真を取ることで一日の記憶が鮮明になったり、楽しみでおこなっていた自転車通勤がダイエットに繋がったりといった変化が。
さらに、大きな変化は、小さな習慣(Small Challenge)を30日間続けることで、自分に自信がついたこと。オタクな彼が、最終的にはキリマンジャロ登頂をやり遂げるまでになったそうです。
このSmall Cnallengeに感動したのはここでした。小さな習慣を続けることで、最終的には自分に自信をもたらし、大きな変化を手に入れることができるという点。
Big Challengeも凄いけど、小さなチャレンジを積み重ねていく事でおこる人生の変化。本当にステキだし、「これなら自分にもできるかも!」って思いました。10年前にこの動画を視て、私は習慣の力の偉大さを感じ、自分なりのSmall Cnallengeを初めることにしました。
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14の習慣を束ねる3つのグループ
現在、私は毎日14の習慣を実践しています。これら14の習慣は、大きく以下3つにグルーピングして、管理・把握しています。
1. オープニング・ルーティン(Opening Routine)
2. デイリー・ルーティン(Daily Routine)
3. クロージング・ルーティン(Closing Routine)
それぞれのルーティンは以下のように定義しています。
▼1.オープニング・ルーティン
朝起きてから仕事開始迄に行う習慣を、オープニング・ルーティンと呼んでいます。仕事でのパフォーマンスを高めるために、主に頭の中を整理して仕事に向き合うための習慣です。
▼2.デイリー・ルーティン
日々の自分自身の生活を輝かしいものに。自分自身の行動や感動を記録します。ライフログ的な視点が強いです。
▼3.クロージング・ルーティン
仕事終わりに実行する習慣。一日の整理が中心。明日に向けて頭の中にモヤモヤがない状態を構築。後は自分のためと睡眠に時間をつかう。
実際におこなっている14の習慣が以下です。
●オープニング・ルーティン(Opening Routine)
(1)間違い探し散歩
(2)究極の目玉焼き
(3)サプリメント摂取
(4)ゼロ秒思考トレーニング
(5)タスク確認
(6)スケジュール確認
(7)日報確認
●デイリー・ルーティン(Daily Routine)
(8)リズムケアでバイオリズムを記録
(9)3秒動画
(10)Togglでタスクの記録
(11)Lifecycleで場所の記録
(12)Apple Watchで睡眠時間の記録
●クロージング・ルーティン(Closing Routine)
(13)明日のスケジュール&タスク確認
(14)一人ぼっち日報
中には「意味あります?その習慣」っていうのもあるかと思います。その際は大目に見ていただけると幸いです。私にとっては重要な習慣なのです。
それでは、それぞれの詳細を記載します。
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1. オープニング・ルーティン(Opening Routine)
仕事開始前に行う習慣。自分なりにトライ・アンド・エラーを繰り返し、以下7つの習慣に落ち着いています。
●(1). 間違い探し散歩
散歩っていいですよね。リモートになって、全く家を出ない日もあるので始めた習慣がこの散歩でした。
最初は、健康を意識して始めた散歩でした。暫くすると散歩するコースが大体いつも同じなので、早々に飽きてきてしまい。ふと、散歩中に間違い探しをすることを思いつきました。
散歩 ✕ 間違い探し = 間違い探し散歩
プロダクトマネージャーって、色んな能力が必要だと思うのですが、マインドセットとして私が必要だと考えてることがあります。それは、「日常の違和感を見逃さない」ということ。
PMの仕事って、日々の「違和感」にどれだけ気付けるかが大事だと思っています。ユーザーから寄せられる声、セールス経由で聞く顧客の声、開発中に発生している不具合、メンバーの振る舞いなど。
違和感に気づけ無い「感度の低いPM」は、課題を見つける頻度やその質も下がります。周囲の変化を認識する事はとても重要なことです。
この日々の違和感に気づくという能力は、訓練できます。行動の癖みたいなものなので、普段からの行動でエンハンスする事ができます。
なので、私は散歩中にその訓練をやろうと思ったのです。「昨日と違うところに花が咲いてるなー」とか「川にサギが来てるなあ」とか「ここに、こんな木の枝があったっけ?」「なんでこんなところに、ゴミが落ちているんだろう。どうしたら、このポイ捨てはなくなる?」とか。
日々のちょっとした変化を意図的に捉え、自分の中で消化するようにしています。
自分自身の「まっ、いっか」が、プロダクトマネジメントの一番の敵です。
違和感をキャッチし、見過ごさない。そんな癖を散歩でつけようと歩いています。
ちなみに写真の花。次の日に行ったら無くなってました。
●(2). 究極の目玉焼き
リモートになってから、朝食をなるべく食べるようにしています。出勤時は朝バタバタしてたので、殆ど食事はしませんでした。
私なりのこだわりで、毎日食べるようにしている食べ物があります。目玉焼きです。
この目玉焼き、こだわりの焼き方があります。両面焼きのオーバーイージー、白身は固まるが黄身は半熟の状態が好みです。
なお、調味料は以下を使います。
・塩
・胡椒
・ガラムマサラ
・クミン(粉末)
・レッドペッパー
インドの目玉焼きって感じで、とっても美味しいです。これに加え、食パンにジャムかシロップをかけて一緒に食べると甘辛で最高です。
目玉焼きの作り方は以下です。
①バターをたっぷりひいて、卵をおとします。
高い位置から落とすと黄身の細胞が壊れるので、低い位置から。
②少し固まってきたら、先程の調味料を掛けます。
③裏面もやいて少しカリッとした感じが好みです。
目玉焼きという非常にシンプルな料理。毎日作ってると調味料の量や焼き加減など、少しの変化で味が変化するのがわかってきます。
小さな行動が起こす微妙な変化を正確にキャッチするというつもりで目玉焼きに向き合っている自分がいます。この変化に対する気付きが仕事に活きると思ってるんですよね。
あとは最上志向の意識を常に持つというつもりで「究極の目玉焼き」を求めて今も精進中です。
今度は見た目を良くしていきたいです。
●(3).サプリメント摂取
これは健康を気にして飲んでいます。最初はビタミンCだけ飲んでたのですが、いつの間にやら5種類。
効果は正直良くわかりません。今となっては目的を忘れた習慣と化してるのが正直なところですが、飲まないよりは良いかなと思っています。
今は亜鉛、葉酸、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEを摂取しています。
今後は、珍しいサプリメントとか色々試してみたい。
●(4).ゼロ秒思考トレーニング
ここまで読んでくれた方々、申し訳ありません。こっからは、それっぽくなります。
頭の良さって色々あると思うのですが、私は「問いを立てる能力」「瞬発力」の2つの力が、その大きな要素だと思っています。
自分の目の前に起こっている事象に対して適切な問いを立て、解決すべき課題を抽出することができるか。そして、その瞬発力も申し分ない。この2つが出来る人って、頭いいなと思います。
少しでもそういった人に近づけるよう、毎日おこなってる事があります。それが、ゼロ秒思考のトレーニングです。
このメソッドは非常にシンプル。A4用紙を用意し、1ページに1テーマ。テーマの問に対して、1分以内で思いつく案を書く。これを毎日10ページ書くというもの。
以下の図は、このnoteを書くきっかけになった「自分のモチベーションをコントロールする方法は?」という問い。A4用紙に以下のようにして、思うことをツラツラと記載します。
コツはとにかく1分という時間内に、思いつく限り記載すること。この中から、また新たに問いを立てて次の1枚に記載するみたいな事をやっていきます。これを毎朝行います。
例えば、他には以下のような問いなどを立てて書いています。あくまでも一例です。
・他者との意思疎通、共通認識を得るには?
・上司としての最高のふるまいとは?
・リモートにおける効果的なマネジメントの手法
・リモートワークに向く人、向かない人
・担当プロダクト●●の本質的な価値とは?
問いはなんでもよく、自分が今気になっていることや関心事でよいです。1分でアンサーを書く事より、この問いを立てるほうが難しかったりします。
なお、今は紙ではなく富士通の電子ペーパーQUADERNOを使っています。紙の書き心地に本当に近く。カット&ペーストもできるので非常に便利です。
こんな感じで、結構細かい書き込みもできます。オススメ。
●(5).タスク確認
パソコンの前に座っていざ仕事を始める時。まず私がやることは、その日のタスク確認です。タスク管理は今はWrikeを使っています。
これまで、ありとあらゆるTodo管理のソフトを使ってきました。今は、このWrikeが一番高機能で自分にあっています。このWrikeの好きなところは、タスクのビューの豊富さ。
Trelloの様なボードでも使えますし、Todoistのようなリストもある。そして、ガントチャートもあるといった高機能。私が欲しかったのはボードとガントチャートの切り替え。普段はボードで管理しつつ、少し大きめのプロジェクトはガントでみたかったのです。
以下の様に同じプロジェクトを、ボードとガントチャートですぐに切り替えが可能です。
このWrike、基本的には個人で使うソフトと言うより、チームで使うプロジェクト管理ソフトなんですが、弊社チームで使うには定着しませんでした。
ソフトの癖が強いのと、タスク管理に興味ない人からすると、操作が少し難しいんですよね。使ってるチームがあるのなら、羨ましいです。
●(6).スケジュール確認
タスク確認が終わったら、次はスケジュールの確認です。
私は、30分単位で一日のスケジュールを立てることにしています。一日の大半がMTGで埋まってしまうことが多いため、自分の作業時間を確保する目的で、細かく管理しています。
さらに、一日の最後にはスケジュールの予実を振り返えること。これが、自分の作業見積もりの精度を上げる意味でとっても重要。
振り返りのポイントは、差分が何故起こったのかの発見をすること。その差分が「なぜ発生したのか」を自分なりに考えることです。
以下、3つの視点で自分のスケジュールを振り返ることにしています。
①予定以上にかかった仕事
②予定外に発生した仕事
③予定無く実行した仕事
目的は、自分自身の仕事から「想定外」を無くし、リアクティブでは無いプロアクティブな仕事スタンスを身につけること。
この手法は『先読み力で人を動かす』という本を2008年に購入し、感銘を受けて実践しました。著者の書いたダイジェスト版のブログ記事を読んでもらえると概要がつかめるかと思います。
書籍のやり方を踏襲し、以下のような形で30分単位でスケジュールを作成。仕事終了時に毎日予実の振り返りをしていました。
※画像は著者のブログから拝借
昔は以下の様にEXCELで自分のスケジュール表を作り、3週間先のスケジュールを設定・確認する癖をつけていました。一週間だと先を見通す訓練にならないので、短いんですよね。
今はWrike+Google Calendar+Togglに移行していますが、根本的にやってることは同じです。予実の振り返りが自分自身のできる仕事量だったり、時間の正確性を高めてくれます。
●(7).日報確認
うちの会社の良い点の一つ。それは、全社員が毎日仕事終わりに日報を書くという文化。営業の1次情報や競合他社の情報が1,000人規模の社員から入ってきます。
プロダクトマネジメントをしている上で一次情報の取得は財産です。マーケットの変化や顧客の変化をいち早く取り入れられます。
こちらのハヤカワさんの記事にもありますが、"Be the voice of the customer"がPMには必要です。
顧客の声をヒアリングしたり調査するだけではなく、プロダクトマネージャーとは顧客の代わりであり、顧客の声の代弁者として、製品開発に貢献しなければいけないということです。
仕事って基本的にはマーケットの奪い合いで戦いだと思っています。皆がやさしさで生き残れるものではありません。勝つためにもマーケットの変化をしっかりと捉える。
上記の様な日報が無くても、いろんな手法で一次情報の取得は可能かと思います。PMはまずは意識的に情報を取りに行く姿勢を持ちたいものです。口を空けてても勝手に情報は入ってきません。
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2. デイリー・ルーティン(Daily Routine)
感覚的にはライフログに近い、デイリールーティン。今は5つの手法でそのログをのこしています。主に自分の生活リズムを整えることが目的です。
●(8). リズムケアでバイオリズムを記録
自分自身が記録したい情報をとてもシンプルに登録できるiPhoneアプリ、リズムケア。カスタマイズ性も高く、タップ数も少なくサクッと記録できるのでとても重宝しています。
私は毎日以下の6つを記録しています。
1.その日お酒を飲まなかったか
2.昼に外食しなかったか
3.夜に外食しなかったか
4.バイオリズム
5.お通じの回数
6.ビタミン(サプリメント)をきちんと摂取したか
もう3年程続いている習慣です。外食浪費癖があるので、自分を律する意味でそれらをチェックしていました。
4番のバイオリズムは私にとって、とっても大事な数字です。これはその日の点数を100点満点で捉えた時に、何点だったかを完全に主観的な視点でつけています。「うーん、今日は72点だったな」とか「今日は仕事も順調だったし、89点だな!」とかいった軽い感じで、その日の気分を点数化しています。
後でこの点数を振り返ると、自分自身の気持ちのアップダウンがいつ起こったのがグラフによって、可視化されます。自分自身の弱い部分などもなんとなく見えてきますし、なれてくると先の予定を見て心構えもできるようになります。
あと、お腹が弱いので「お通じ回数」を記録しつづけてます。お酒のんだ次の日は下しがちです・・・。
●(9).3秒動画を毎日撮影
2020年の1月から毎日3秒の動画を撮影するという事をはじめました。
撮影した上で、簡易的に編集をします。
(1)3秒以上の動画をiPhoneで撮影する
(2)iPhoneのiMovieに取り込んで3秒にトリム。前の3秒に繋げる
(3)毎日これを繰り返す
3秒動画撮影のコツは、その時グッと来た瞬間やハッとした瞬間など、ポジティブな感情の3秒を切り取ることです。ネガティブな時間の3秒は残さないこと。
ポジティブ心理学の手法のひとつである「Three Good Things」を自分なりの置き換え始めてみました。
Three good thingsとは?
その日に起こった3つの良かったこと(単純に嬉しかった事、人からされた親切、出来たこと、自己承認)を毎日書きだす、というシンプルな作業。1週間続けることで、その後半年間にわたって幸福度が高まる傾向があらわれたとのこと。
3秒動画は、一ヶ月続けると90秒の一本のドキュメンタリーになります。1ヶ月後に自分自身の通ってきた道が浮き彫りになる感じです。たった3秒ですが、自分自身の1ヶ月を90秒で振り返ることができるようになります。
ポジティブ3秒が集まった90秒という1ヶ月。眺めていると、その90秒がすごく大切に思えてきますし、自分自身を肯定する感情がぶわーーーーっと溢れてきます。
なお、iMovieのオススメテーマは「モダン」で、テーマサウンドトラックをつけること。気分が高揚します。あとテロップとか編集とか凝らないことも大事。こりすぎると続かないですし、素の3秒を残すのが大事だなとおもってます。
●(10).Togglでタスクの記録
勤務時間を記録するようにしています。タスクそれぞれに対し、実際にどれだけ時間を割いているのかを記録しています。後で分析できるようにするのが目的です。
記録にはTogglを使っています。MTG予定はGoogle Calendar+IFTTTで連携しています。それ以外は、作業を初める前に、手動でTogglの記録開始ボタンを押しています。
この「ボタンを押す」という行為が、自分の作業内容を意識的に変えるといういみでもスイッチになっています。
下のグラフは、Togglで記録した「2020年の1月からの労働時間」のグラフです。会社の方針でリモートワークが開始されたのが、3月30日の月曜日。
4月のリモートに入ってから120%程度、労働時間が増えています。5月に入ってからリモートでの働き方に慣れ、多少落ち着いたものの出社時よりは長時間働いているのがわかります。
なお、これらは業務単位で記録していますので、どのプロジェクトにどれだけ時間を割いているのかも振り返れるようになっています。
また、各レコードに対してタグを設定できます。私は、以下のタグを各レコードに付けています。
・MTG(MTGのレコードに設定)
・Proactive(主体的に先回りして取り組めた仕事)
・Reactive(依頼されたり、予想外だったりの受け身の仕事)
・1on1(文字通り1on1に使った時間)
これにより、タグでフィルタリングし、自分自身の仕事時間を以下のように可視化することができます。以下はProactiveな仕事ができた時間です。
リモート勤務になってから、プロアクティブな仕事ができているようです。リモートにより通勤時間が削れた分、余裕を持って仕事に向き合えるため、準備に時間確保ができるようになりました。
こういった振り返りができるのも記録の醍醐味だなと思います。
●(11).Life Cycleで自分の行動を自動記録
自分がどこにどれだけ居たのかを記録するようにしています。スマホアプリのLife Cycleはスマホにインストールしておけば、後は自動で場所のログを記録してくれるアプリです。
もうかれこれ3年位のデータを溜めています。例えば、自分の2019年の行動時間は以下のように記録されています。
課題の発見にはまずは可視化が鉄則だと思っています。各行動の過去との比較などもできますので、この行動時間を見て自分自身の行動に無駄な部分がなかったかなどのアテをつけるのに使っています。
数年続けたことで、自分自身の行動がみえるようになってきました。
●(12).Apple Watchで睡眠時間の記録
もともと睡眠が浅く、日中疲れやすかったりで困っていました。特に大きめのプロダクトリリースがある時は、決まって寝不足に。2時間くらいしか眠れないということもざらにありました。
そんな時に出会ったのが以下の『スタンフォード式 最高の睡眠』という本でした。
良質な睡眠は時間ではない、入眠時の90分間が大事であるというこの本。睡眠量よりも睡眠の質を高めるためのメソッドが詳しく記載されています。こちらの本のメソッドを実践するため、まずは自分の睡眠を記録することにしました。
寝る時にApple Watchをしたまま眠ることにしています。Auto Sleepというアプリを入れておけば、睡眠時間を勝手に記録してくれます。
過去3年位のデータが溜まっているのですが、左図の様にそれなりに睡眠の時間は確保できるようになってきました。ただ、まだ右図のように一回の睡眠の中で、複数起きることが多いんですよね。
今は、布団を変えたり、枕を変えたり、寝る時間を整えたり、寝る前にストレッチやってみたりと色々試しています。睡眠に関しては、まだまだ改善がしきれていません。今後も継続して色々試していこうと思っています。
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3. クロージング・ルーティン(Closing Routine)
仕事終わりに実践することで、終了の合図を自分に送る。心を整えてくれる習慣。今は2つの習慣を実践しています。
●(13).明日のスケジュール&タスク確認
明日の予定とタスクを確認し、自分のスケジュールやタスク管理ツール(Wrike)の情報をアップデートします。
明日の朝起きて、パソコンの前に座った瞬間にすぐに手を動かせる状態を作っておきます。なるべく頭を使う「考える」という作業に脳みそを使うため、行動はリストに沿って自動で自分を動かすのが方針です。
よくモチベーションがわかないみたいな話し聞きますが、あれは嘘だと思います。モチベーションなんてものは存在しないというのが私の考え。
自分の行動計画さえ作れれば、仕事は勝手に進みます。もし、「モチベーションがわかない」と思うことがあるのであれば、行動を計画する。自分を動かす計画を立てるというつもりで予定に向き合うとよいと思います。
私は10年前にGTD(Getting Things Done)に出会ってから、まともにタスク管理ができるようになりました。
それまでは、予定を立てたりタスク管理するのが苦手というか嫌いだったので、自分にとっては本当に大きな変化でした。GTDを知らない人は、ぜひ一度触れてみることをおすすめします。
GTDは禅です。
●(14). 一人ぼっち日報
誰にも見せない自分だけの日報を書くようにしています。過去のnoteに記載したのですが、一人ぼっち日報と読んでいます。自分を客観視できるようになる有効なメソッドです。
詳細は以下のnoteをご確認ください。
仕事をしていると良かったことや嫌なこと、悩みなど、色んな出来事に出会います。悩みにぶち当たった時はその悩み自体を可視化して理解することが悩みの解決の第一歩と言われています。
悩みが生まれたら、先ずは自分自身の状態を言語化します。「今、自分は上司の行動にイライラしている」「仕事がうまくできず、不安に包まれている」「今は、気力がなくやる気がでない」など。
リモートワーク前は、退社後に自宅近くの駅から家に帰るまでの間に、iPhone片手に歩きながらDay Oneにツラツラとその日感じたことを音声入力していました。
主に以下のような事をインプットしています。
・その日行った仕事
・仕事の中で感じた良かった点
・仕事の中で感じた問題点
・上記に対する対応策
・なにかしらの文句
オススメは、音声入力での情報インプット。自分自身の頭の中を吐き出し、整理する意味で、今はMacbookに向かいながらウダウダしゃべる感じで入力しています。
Macの場合だとSystem PreferenceのKeyboardの設定の中に音声入力の項目がります。ショートカットキーを割り当てることができるので、即座に音声入力が可能になります。
音声入力の精度は良いほうだと思います。一定の誤字脱字は発生しますが、全体の構成などは気にせずに入力していきます。誰にも読ませるものでもないですし。あくまでもfor meの一人ぼっち日報なので、気にしません。
大事なのは吐き出す行為だと思っているので、音声入力でバーっとやってしまうのがいいと思います。心を可視化することで、気持ち的にも楽になりますし、読み返すと自分なりの解決策が浮かぶこともあります。
事象を言語化するという事に力点を置くことで、自分自身を客観視できるようになっていきます。
***
●おまけ:辞めた習慣
こんだけ色々やってれば、辞めた習慣も色々あります。
辞めた習慣①:自分の顔を毎日取る
毎日自分の顔写真を撮影。それをつなげて一本の動画にするってことをしたかったのです。以下のような動画。
取り始めてみたものの、自分の顔写真がフォルダ(当時はevernoteで管理)いっぱいに並ぶことに絶えきれませんでした。加えて、意味性をそこまで見い出せなかったので、辞めました。
んー10年前の自分、若いなー。ひげに白髪がない。
辞めた習慣②:食事写真を毎日撮る
食べた食事をなるべく全部記録していました。当時はEvernote Foodという好きなアプリがあり、それで撮影していました。しかし、ある時アプリが終了になってしまい。それ以降ヤル気を失ってしまいました。
あとで見返すことって、あまりないんですよね、食事写真って。別にインスタ映えを狙ってたわけでもないので、人にも見せないですし。5年以上続いた習慣でした。
辞めた習慣③:Narrative Clip(30秒に一回、写真の自動撮影)
2012年頃の自分はライフログに傾倒していて。Narrattive Clipという写真を30秒に一回撮影するデバイスを身体につけてました。
こんな感じで撮影されます。当時はライフログブームだったこともあり、勢いがあったスタートアップだったんですが、潰れちゃいました。さらに、カメラっぽいものが身体についてるのがバレバレなので、他人から見ると少し怪しいんですよね。
今やったら白い目で見られるか、通報される気がします。辞めました。
・・・当時も白い目で見られてたかも。
***
他にもここには書いてない習慣も多々あります。習慣というかライフログでしょうか。飲酒量の記録、Google Mapでの移動軌跡の記録、観た映画、読んだ本の記録など。その辺はまたいつか書こうかな。
ということで、私自身がプロダクトマネージャーとして、仕事でパフォーマンスを発揮するための習慣を書いてきました。それでは。
Give it a shot! For the next 30 days.