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遠島に泊まりたい【隠岐・ホテルEntô】
ariです。先日島根県隠岐島に旅行した際、Entôに宿泊しました。
Entô(エントウ, ento)
Entôはその名の通り遠島とされる隠岐島・海士町(あまちょう)にあります。
今回は誰かと共有した方が思い出に残るだろうと思い(そして離島の一人旅は若干自信が無く)、二人旅に。
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羽田から飛行機を乗り継ぎ、まず隠岐の島町という島へ。そこからフェリーでさらに1時間ほどかけて海士町に到着します。
ここまででだいたい半日くらいかかりますかね。
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港では船の上からEntôが見えます。思っていたよりもさらに海に近い場所に建っているなという印象。
今日のお部屋はどこだろう?
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港から坂を少し上がって5分ほどで到着します。なるほど、入口は海ではなく陸側なのでまた雰囲気が違いますね。
というのもここは古くからホテル(現・本館BASE、写真手前側)が建っていて、21年に増設(別館NEST、写真奥)されEntôとして誕生したのだそうです。
入口がすでに2階になっていて、レセプションは本館から入ります。
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天気が良かったこともあり、中に入った瞬間、少し薄暗い全面ガラスから見える海の景色にハッと飲み込まれました。
自分は遠島に来たのだと没頭させる力、すごい…。
ここでチェックインをし、ウェルカムドリンクのお茶を頂きました。
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今回宿泊するのはコンクリと木々が入り組んだ別館です。別館はジオ施設も兼ねており、本館とは1階で繋がっています。
と、いうか、実際行き来してみて、自分がどちらにいるか分からなくなるくらい、建物同士が溶け込んでいるような感覚でした。
お部屋の中も仕切りが無く、なんだか不思議だなあと思っていたらこの記事を読んでいて納得しました。
自分と島、そして自分自身とも繋がる、シームレスがコンセプトのホテルだなんてとても素敵です。
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なーんてことを考えながら階段を上がります(エレベータもあります)。既に十分美しい景色が見えて期待が膨らみます。!
遠くにさらに島のように見えるのはちょうど湾になっている部分で、人は住んでいないようです。桜が咲いていました。
NEST2
今回選んだお部屋はNEST2です。この景色の広大さはもう…ホテル好きの方には言わずもがな。
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余談ですがNEST1は1人向けの1-2階にあるボトムのお部屋。1階だと目の前の地面が少し見えます。NEST2は1-3階にあるようですが、今回は運良く3階でした。
その他のお部屋になるとバルコニーが付いたりしてグッと広くなりますが、その分お値段も結構します。
本館のお部屋も先月リニューアルしたようで、別館と雰囲気を合わせたようですね。お部屋タイプがたくさんあるので選ぶのが楽しくなります。
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ベッドサイド含め、真四角な造りの超シンプルなお部屋です。パジャマは柔らかくて薄い生地のセパレートー。
思っていたより広く感じたのは、入ってから廊下が無い(ワンルームのよう)、またテレビスペースが無いためでしょうか。
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水回りからの眺めも良し。もうびっくりなのですが、扉に加えて段差も無い、かなり難易度高めのシャワーブースでした。無いものは…無い。
ブラインドも内側にあったので、周囲を濡らさないよう頑張って使いました。温泉に入りましょう。笑
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早速お部屋にあったキンニャモニャまんじゅうをモグモグ。この面白い名前は民謡から来ているようです。
オリジナルのコーヒーやお茶も付いていて嬉しかったです。どれもお土産売り場で購入可能です。
他にはケトル、冷蔵庫とお水、金庫、アメニティは歯ブラシなど最低限のものが置かれていました。
温泉
早い時間帯ですが本館にある温泉に入ります。
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本館はライブラリも兼ねているようです。ふむ、確かに年季が入っていて別館とは全く違う雰囲気です。
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中に進むと一気に旅館感が出ます。のれんをくぐって女湯・男湯は入れ替え制だそうです。
ちなみにいわゆるザ・温泉です。別日に隠岐の島町で行った銭湯とはお湯も全く異なり、サラサラでした。
露天ではなかったですが、窓が大きく露天のように海を眺めることができました。タオルが温泉に備え付けだったのもラクチンポイント。
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お部屋に戻ってきて一休み。船がひっきりなしに通ります。
こうやって海に模様を描き、それが消えていくまでをずっと眺める機会なんて日常でそう無いと思います。
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夕日が見えてきたら歩いてご飯やさんに向かいます。
島のご飯やさんは限られているので予約していくと良いかと。もちろんEntôではディナーもやっています。
朝焼け
やっぱり朝焼けが見たいなーと思っていて翌日は頑張って5時半に起きました。(寝ていた友人、すまん)。
じっくり、ゆっくりと、灯りも何もない景色が明るくなるのを待ちながら。
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陽は水平線ではなく島から隠れるように昇ってくるため、淡い朝焼けでした。
おおこんなに早い時間でも船が走るのか、この島は。
朝食
モーニングはレセプション横のダイニングにて。
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席に着くとただの和定食ではなく、段になった箱が置いてあってなんだか豪華!メニュー書きも付いているとワクワクしませんか?
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中を開けると島の食材を使ったご飯のお供たちがズラリ。
連泊の場合は1日おきにメニューを変えているようです。
食事をしていると、ここで初めてツアー客に遭遇。Entôを拠点に色んな島を周っているのだそう。私も連泊して1週間くらいぼんやりと過ごしたいです…。
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テイクアウトのコーヒーを持ってお部屋に戻ります。折り方へたっぴ。
以前どこかのカフェでこのカップで出てきたときに衝撃を受けたのですが、どこだったかもう忘れちゃった。
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ただただチェックアウトまでじっと、明るくなった海を眺めます。
時々自分が乗ってきた大型のフェリーも目の前を通って、乗船客と手を振り合うのが楽しかったな。
またね
チェックアウト後はお昼のフェリーで隠岐の島町(空港がある島)へ戻ります。
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この日は大変暖かく快晴、隠岐はあちこちで満開の桜を見ることができました。
あまりの桜の木の多さに、…隠岐の人たち、絶対桜大好きだよね?
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帰りフェリーから見る最後のEntôの姿です。
私、またここに来れるだろうか。次は何時いつの季節が良いね、なんて風に吹かれて話しながら。
おしまい。
ホテル以外の観光についても書いたので読んでもらえると嬉しいです。↓
24.04.26追記:
公式まとめ追加ありがとうございます。公式のサムネもEntôではありませんか。!