人を理解することは簡単ではない
今もときどき相談の仕事をしており、それを大学の友人に話をすると「話を聴くだけでお金もらえるっていいね。自分もできそう」と言われました。
そこで気になったのは「話を聴く」というのが簡単だと思われていること。
言い返したくなりましたが、自分でも聴くことの難しさを説明できなかったため、その場ではダンマリ。なぜ難しいのかを再び勉強をし始めました。
勉強した中で、なぜ人の話を聴くことが難しいのか。それが理論的に理解できたことがあったので、自分の記憶のためにも書き留めたいと思います。
人は自分が言いたいことをうまく表現できない
まずは下の図を見てください
「トーマス・ゴードンのモデル」
引用:医療スタッフのための動機づけ面接法 逆引きMI学習帳を参考に作成
左下にある話し手からスタートなのですが、話しては自分の考えを正確に言葉にすることができません。
これは能力という問題ではなく、考えを表現に表すということが難しいのです。
例えば、頭が痛いときに「頭が痛い」と表現しますが、今感じている痛みを正確に表現することはほぼ無理ですよね。それと同じように今自分が考えていることを表現するというのは難しいのです。
表現自体が正確ではないのに、それを聞き取った聞き手は正しく聞き取ることができず、理解する時も聞き手がわの解釈が入るので、話し手が伝えたかったことと聞き手が受け取った情報はどうしてもズレが出てしまうのです。
つまり、話を聴くというのは図にあるズレが3つ常に起こりながら、そのズレを修正し続けないといけないこと。
よく、心理士・心理師の方から話を聴くことはとても難しいと聞きますが、なぜ難しいのか?という説明にはあまりピンときたことがありませんでした。仕事をしている時は感覚的にわかるのですが、理論的に説明された方がスッと入る自分には上の図がとても頭に入りました。
その図が書いてあり、そのためにどうすればいいかが書いてある本を紹介しておきます。
事例とその解釈を書いてあるので、とても参考になった本です。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。
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