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パリ五輪男子円盤投げ展望
いつもお世話になっております。
円盤投げおじさんです。
開幕がまもなくに迫ったパリ五輪の陸上競技円盤投げをみんなに楽しんでもらうために独断と偏見で展望記事を書きます!
少しでも興味を持っていただけたら幸いです🫶
パリ五輪男子円盤投げ展望
スケジュール
【予選】A組 8月5日 17:10- (🇯🇵時間)
B組 8月5日 18:35- (🇯🇵時間)
【決勝】8月7日 27:25- (🇯🇵時間)
出場者シーズンベスト
【出場者SB トップ8】
①Mykolas ALEKNA🇱🇹 74m35 WR
②Alex ROSE🇼🇸 71m48
③Kristjan CEH🇸🇮 70m48
④Ralford MULLINGS🇯🇲 69m67
⑤Matthew DENNY🇦🇺 69m35
⑥Clemens PRUFER🇩🇪 69m09
⑦Roje STONA🇯🇲 69m05
⑧Lukas WEISHAIDINGER🇦🇹 69m04
Mykolas ALEKNAが父親を超えるか
2024年4月14日、偉大なスロワー達をもってしても越えることができなかったJurgen SCHULTの世界記録(74m08)を🇱🇹の若き巨人が上回った。
74m35。父親のVirgilijus(73m88)は20cm届かなかったが息子(次男)のMykolasが27cm上回った。
若干21歳で父親を越えた大器は次に挑戦するはオリンピックの大会記録だ。Virgilijusが2004年のアテネ大会でマークした69m89の更新が期待される。Mykolasは今年70m以上を4回投げている。今年はダイヤモンドリーグにも多く出場し、世界レベルの舞台にも慣れてきたはずだ。自身初の世界一の称号はすぐそこまで近づいている。
Mykolasに待ったをかける選手たち
女子円盤投げの展望では「優勝候補大本命」という言葉を使ったが、男子円盤投げではその言葉は使えない。他の選手たちも優勝する可能性が大いにあり得るからだ。
対抗馬筆頭はKristjan CEH🇸🇮だ。ヨーロッパ選手権ではMykolasを破り優勝した。今シーズンMykolasとの直接対決は1勝4敗と負け越しているが、国際大会でのパフォーマンスでは引けを取らない。昨年の世界陸上では最終投擲で70mを越えるビッグスローを見せたが、その後に逆転を許し2位となった。今1番リベンジに燃える男だろう。魂の投擲に注目したい。
Matthew DENNY🇦🇺にも注目だ。昨年のダイヤモンドリーグチャンピオン。今年は5月のドイツでの試合を除いた全ての試合で3位以内に入っている。ダイヤモンドリーグでも表彰台は常連となった。安定性でいうとトップクラスである。DENNYはまだ五輪・世界陸上ではメダルを獲ったことがない。自身初のメダルをパリ五輪で掴み取るか注目だ。
DENNYだけの技術「Stevo Step」も目が離せない。右足をサークルの中央に配置して、テイクバック時に右足をサークルの進行方向から見て後ろ側に設置し直す。この技術はファーストターン開始時に従来の技術より上半身と下半身の捻りを強くすることができ、より円盤を後ろに残したままターンを始めることができます(下の動画を見てね)
より磨きがかかった「Stevo Step」とASICSのスロシュー、NISHIの円盤から目が離せない。
前回王者Daniel Stahl🇸🇪を忘れてはいけない。昨年の世界陸上でも最終投擲で71m46の逆転サヨナラビッグスローで勝利をもぎとった。今シーズンのパフォーマンスでいうと先に紹介した3人には劣るが、世界大会でのパフォーマンスを見る限り「ここぞ」に合わせてくる技術はピカイチだ。パリ五輪にも万全のコンディションでやってくるだろう。Virgilijus Alekna以来のオリンピック連覇も十分に狙える。
熾烈な入賞争い
女子円盤投げ同様、入賞争いは熾烈を極める。有力なのは「史上最強のフルタイムスロワー」ことAlex ROSE🇼🇸だ。今年の5月に71m48をマークした。今シーズンは試合ではほぼ65m以上を投げてきている。3回目の出場となるパリ五輪でも落ち着いて投げてくるだろう。展開によってはメダルにも食い込んでくるかもしれない。
次点ではLukas WEISHAIDINGER🇦🇹だ。東京五輪では3位になっている。元々「かなり」クセのあるフォームだったが今シーズンは投擲のフォームをスタンダードなフォームに大幅に改造してきた。ヨーロッパ選手権ではMykolasを倒して2位になっている。新しく生まれかった技術でパリ五輪の大舞台に挑む。
激戦のドイツを制したClemens PRUFER🇩🇪も十分の実力を持っている。ぜひ初心者には参考にしてほしい程の美しいフォームを武器に今年は各試合でほぼ65m以上を安定してマークしています。初出場の東京五輪では11位でしたが、パリ五輪では東京以上の順位をとってくるでしょう。
他にもシーズンベストランキングで上位ではないが、経験豊富のTraves SMIKLE🇯🇲 Andrius GUDZIUS🇱🇹のベテラン勢、直近では記録が低調気味だが、今年DENNYに2回勝っているConnor BELL🇳🇿が入賞争いに絡んでくるだろう。
WHO’S THAT THROWER?
今大会、私が1番注目している選手です。
Joseph Brown🇺🇸
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全米選手権3位で今回のパリ五輪がオリンピック初出場です。
素敵な髪型、カッコいいカチューシャ、そして”WHO’S THAT THROWER”(あの投擲選手は誰だ?)と描かれたユニフォーム。
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今年、67m92のPBをマーク。近年稀に見るハイレベルな全米選手権で3位を勝ち取る。
履いているスロシューは左足がUNDER ARMOUR、右足がTechlete。Techleteはシューズを作って初めてのオリンピック選手となります(UNDER ARMOURを見たことないけどどうなんやろ)
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実力は本物ですが、世界レベルでの入賞はまだ難しいかもしれません。しかし、何かやってくれる感じがしています。円盤投げをよく知らない人こそJoseph Brownに注目してください。
目が離せない男子円盤投げは以下のスケジュールで行われます!
【予選】A組 8月5日 17:10- (🇯🇵時間)
B組 8月5日 18:35- (🇯🇵時間)
【決勝】8月7日 27:25- (🇯🇵時間)
予選リアタイは少し厳しめですが、決勝は早起きリアタイ予定なので、ぜひ一緒に世界一を決める熱い闘いを見届けましょう!!!!!!
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