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祭りだ 東風 その1

今夏から制作を始めた「東風」。トンプー(tongpoo)と呼びます。
初動は今までにない感じの中、DISCOVERYの夏が始まりました。


踏襲するということ

既に「福星」の原型が完成にちかい段階だった夏、友人が「福星(初期)」を、とあるゲーム風に加工してみたとDMを送ってくれました。

久しぶりに初期段階を見てあらためて面白いものを作っていたんだな、これはこれでOKだったのかと思えたんです。

この路線を踏襲したものを彫ってみようかと。

本筋から分岐して派生を作るような工程は初めて。
きっかけが自分自身ではなく、他者から気づかされたものというのも新鮮でした。

手始めに、福星のソースでもあった「祭事」を掘り下げていくこと。
ヒントになった姿が、三頭獅子舞です。小パーツで素立ちのキットを考えてラフも描けて造形スタート。

福星でパテ盛り造形が続いたので、久しぶりにスカルピー造形。

やっぱり粘土造形は楽しいです


獅子なのか何なのかわからない異形さが、どうも掴みきれない状態。
お囃子の起源にある豊穣祈願を辿り、「恵み」をキーワードに、雨を降らす龍を彫ってみることに。

及第点まで行かず、手強い。

雨降って地固まる

龍というモチーフを選んだことで、表現に広がりが出てきました。

水を司るものが雨を降らし、大地の恵みとなって、草花の芽を伸ばしていく自然(nature)の円環。その敬意と恵みの祈願の場として、お囃子と祭事が伝承されているのでしょう。

この習作でツールを変更

と、なんとスケールの大きい話を語ってしまいましたが、とどのつまりはガレージキットイベントという「お祭り」への憧憬というのが、等身大だったりします(笑)

お祭りキットの原型がスタートしました。

▼まつり 北島三郎

▼私、ガレージキットの”祭り”に出たんです


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