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空調服着てみた!
7月の山椒採りを目の前に、主人は突然言い出した。
空調服、買ったろか?
えー?!かまへん。いらんわ。
あった方がぜったいいいで。
別にいらん。だって、あの音、うるさそうやん。
なんか、扇風機とか邪魔そう・・・
ええから、買ったるって。
そ、そう?・・・じゃ、買ってもらおうかな・・・。
これ以上、イラン(いらない)というのは、可愛くないやろな・・・。
(この年で、「可愛い」を意識する?!)
ま、使わへんねんやったら、置いといたらいいんやし・・・。
気乗りはしなかったが、買ってもらうことにした。
いま、山椒の収穫を前に、身体を暑さに慣れさせることも含めて、畑で柿の枝を抜いているのだけど、この数日間は、耐えられない暑さが続く。
一昨日のこと、とうとう空調服を着てみようと思い立った。
警戒アラートが発令されているので、屋外での運動はやめましょう。
と、野外放送も流れている。
ためしに着てみようかな・・・。
畑に来て、二時間後。
太陽はギラギラと輝いてる。
気温も上昇して、さすがに暑い・・・。
空調服のベストに腕を通し、扇風機を回してみた。
おっ・・・・?!
これは!
生ぬるい風がくると思いきや、思ったよりひんやりした風が身体を包み込む。
空調服の扇風機の風が吹くことによって、汗が気化され、冷たい風が身体を包み込むと、テレビで言ってたけど、ほどよく汗をかいていたのがよかったのか、思いのほかよかった。
表面体温が、1,2℃下がっているような体感がある。
音もそんなに気にならない。
その日、お昼に見た、庭の軒先の温度計は35℃をさしていた。
山椒の収穫は、例年、7月に入るか入らないかの時期から始まり、夏真っ盛りの暑い頃を過ぎ、8月の終わりごろまで長期間に渡って続く。
主人は私がアルバイトの人と山椒の収穫をしているあいだ、消毒やら除草剤やら機械ものの仕事に駆けずり回る。
暑い中での使う体力も半端なく、体重は数キロ落ちる。
対する私は、仕事の内容はそう大変ではないが、とにかく暑い・・・。
山椒の収穫を手伝いに来てくれるアルバイトさんのなかにも、昨年くらいから、空調服を着てくる人が何人かいらっしゃる。
むやみやたらに、扇風機の音がうるさい人もいる。
(仕事に集中できなさそう・・・と思ってた。)
扇風機の風が、密閉に近い状態の服のなかを吹くので、服はブクブクにふくれあがる。
ブクブクに・・とはちょっと大袈裟かもしれないけど、格好がいいとは思えない。
私はイランわ・・・。
と思っていたけど、これはいい!
山椒採り位の作業なら、体感温度も低くなるし、ますます仕事がはかどりそう♬
きのうは、朝一番から温度がグッとあがったので、空調服を着て畑へ出向いた。
主人も空調服を着て仕事をしていたが、空調服がないよりあったほうがいいとは言っていたが、動き回る仕事のうえ、あまりにも温度があがりすぎて、涼しさは半減したようだ。
私も空調服を着るも、暑くて、休憩時間が増える。
休憩時間は、空調服を吹く風が感じられて気持ちよかったが、やはり、温度にあわせて、「強」の風を吹かせてもよかったのかもしれない。
身体を慣らす意味も含めて、二日間、「弱」で使用していた。
帰ってくると、軒下の温度計は気温は39℃をさしていた。
お昼からは、野外放送に従って休むことにした。
来週からは、山椒採りがはじまる。
でも・・・
戻り梅雨だとか、気温が下がるだとか言っている。
空調服の出番は、先延ばしになるかもしれない。
これで、ごうせいに山椒採りがんばってよ!
との、主人の厚意を無駄にしないよう、山椒採りの暑い時期を乗り越えるために、今年は空調服も上手に使おうかな。
恰好を気にする年でもないし、仕事がはかどるなら利用する手はないよね。
今日も気温があがらないうちに、午前の仕事に行ってきます。